街頭インタビューは意味がないと思った件







インタビュー

 

 

 

 

 

 

 

 

先日街を歩いていたらテレビカメラを持ったクルーとアナウンサーらしき一行が道端にいました。
テレビ取材なのだろうなぁと思って見てたら、すすっと寄ってきてマイクを向けてきました。
そのままスルーしようと思ったらちょうど横断歩道の信号があり「赤」に。
どうやらタイミングを見計らって近づいてきたようです。
なかなか戦略立ててるなぁと(笑)
仕方なくインタビューに応じることになりました。
質問内容は8月1日(土)に名古屋市が発行する地域振興券について。
女性アナウンサーの「この件、ご存知ですか?」から始まりました。
職業柄、概要を知ってるので嘘をつくわけにもいかず「知ってます」と
答えた時のアナウンサーの嬉しそうな表情が忘れられません。

そこから怒涛の質問ラッシュ。
一番がっつり聞いてきたのは不公平感について。
「今度の振興券は配布枚数が限定されていて全員に行き渡らないのは不公平ではないですか?」という話。
財源を借金で賄うのはいかがなものかとは思いますが全員にばら撒いても年代によってはタンス預金になるだけ。
消費したい人に渡り期間限定で1万円で1万2千円分使える地域振興券は地元経済を活発化するには有効です。
地域振興券が欲しいなら並べばいいと考えてたので
「欲しいなら並べばいいと思います。不公平は感じません」と
答えたら先ほどのアナウンサーの顔がにわかに曇りました。
その時に向こうが意図してた答えと違ったんだろうなぁと感じてましたが、翌日放映を見て納得。
今回のVTRでは20%分の財源云々にはほとんど触れず、「不公平」にスポットを当ててました。
なので喋ってるのは「不公平ですね」という方ばかり。
言うまでもなく私はばっさりカットです。

前々から思ってましたが、やはり街頭インタビューは意味がありません。
例えば20人にインタビューして、そのうち18人が「不公平ではない」と答えていても残り2人が「不公平だ」と答えればいいのです。
VTRでその二人だけを使えば、あたかも今回の施作は「不公平だ!」と誘導することはいとも簡単です。
1割のマイナーな意見をメジャーな意見のように見せることができるのです。

今回も改めて感じましたが、街頭インタビューでの意見は何らかの恣意的な考えが入った意見しか流されないと思ってたほうがよろしいかと。
そもそも場所を同じくした十数人程度の意見自体もアンケートのサンプリングとしては無意味ではありますが。
みなさん、テレビに騙されないようにしましょう。

安保法案成立の取り上げ方も酷いもんです。
いまやネット中継がないと、まんまと騙されます。

ほな!

1 個のコメント

  • 街頭インタビューで期待しない答えを言ったらアナウンサーがそんなわかりやすい表情をするんですね。
    そういう表情などで意図通りの答えかどうかを示すインタビュアーとの去り際に「それでよく仕事してると言えるね。」と言ってみたらどんな反応をするのか気になりますね。