書評 おっさんレンタル日記







先月は仕事、プライベートとも超忙しくしっかり読書をする時間が取れませんでしたが、それでも7冊読了しました。その中で最も読みやすくあっという間に楽しく読めたのがこの「おっさんレンタル日記」でした。

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おっさんレンタルとは

1.「スキル、経験があり、結構イケてる」と勘違い中のおっさんを、1時間1,000円からレンタルできるサービス。
2.ご注文は、ホームページから注文カートに入れるだけ。お支払いは代引きで。
3.直通ダイヤルにかけると、声の高いおっさん(47歳)が電話に出ます。
4.遊ぶのもよし、話すのもよし。暇つぶしにいかがですか?

おっさんこと西本さんがこのサービスを始めてから2年以上経ちリピーターも増える中、依頼内容で断トツに多いのが「話を聞いて欲しい」とのこと。世の中、悩み多き人が多いんだなぁと。お金が目的でこの「おっさんレンタル」を始めたのではなく、「おっさんのいいところ見せたろ!」という見栄からと、「誰かの役に立ちたい」という思いから始め、今や年間依頼数は400件超。いやはや、すごい。この原動力となったのは西本さんのお母さんが残した「好きなことしいや」という言葉。人生一度きり、好きなことをして生きていかないと勿体無い。そして好きなことなら少々の苦労は何と行ことはなく軽々乗り越えられます。

そしてこれからの時代、仕事だけではなく家庭とともに「サードプレイス」を持つことがとても重要だと感じています。いわゆる複業。稼いでも稼がなくてもどちらでも良くて誰かの役に立つことが求められているかなと。最近は本業とは関係ないカメラマンやらブログやHPのスタートアップのお手伝いやら、ちょくちょく依頼をいただきます。お金をいただくこともあればランチなどご馳走していただくこともあります。

このおっさんレンタルというサービスは素晴らしいと感じており、まだまだ広がる可能性があるのではないかと考えています。例えば「写真好きなおっさんレンタル」「音楽好きなおっさんレンタル」「数学が得意なおっさんレンタル」「美術館が好きなおっさんレンタル」などなど色んなマッチングができるんじゃないかなと。

さて、最後にこの本で一番刺さったのは、

「当たり前」を維持することはとても難しいことで本業のことからプライベートの関係、そして家族までーーーこれまで当然のことのように思えていたものを支えるのが実はとても大変で、しかもそれは決して僕の力だけでは無理だということ。

〜一部略〜

 

私自身、結婚して二人の娘がおりますが、結構好きなように過ごさせてもらってます。子育ても積極的にしていますが「◯◯へ行きたい」と言えば行かせてくれますし、妻は私の色々なわがままを聞いてくれてます。それを当たり前だと思ってはいけないなと改めて感じました。家族がみな健康で笑顔の絶えない家庭を築けているのは本当に奇跡だと思います。

この「おっさんレンタル日記」、おっさんはもちろん、そうでない方にも超おすすめ。ぜひ一度読んでみてください。

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ほな!