映画評「ツレがうつになりまして」







Amazonプライム会員は見放題のAmazonプライムビデオで見つけた「ツレがうつになりまして」。本が話題になったのは知っていましたが基本マンガは読まないので映画が先になりました。

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Amazonから

うちの家族は、私とツレとイグアナのイグのちょっと変わった家族だ。ツレは仕事をバリバリこなすスーパーサラリーマンだったが、ある朝真顔で「死にたい」ってつぶやいた!病院での診断結果は、うつ病(心因性うつ病)だった。仕事の激務とストレスが原因らしく、私は「会社辞めないなら、離婚する!」と告げた。会社を辞めたツレが主夫になり、家事嫌いの私は内心嬉しかったり……。しかし、収入源がなくなり髙崎家は貧困街道まっしぐら!そこで私は編集部へ行き新しい仕事をもらい、ツレの体調も徐々に回復に向かい、ほっと一安心。そして、小さなつまずきのその先には、ある奇跡のような出来事が待っていた。

 

現代社会においてうつ病は誰でもかかる病気。うつ病年々増加しています。長時間労働による心身の疲労、ストレスなどによってうつ病を引き起こすと言われています。

 

厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」HPより

うつ病の有病率や患者数については、非常に多くの疫学研究がありますので、川上の総説から一部を改変して引用しておきます。

うつ病の12カ月有病率(過去12カ月に経験した者の割合)は1~8%、生涯有病率(これまでにうつ病を経験した者の割合)は3~16%である。日本では12カ月有病率が1~2%、生涯有病率が3~7%であり、欧米に比べると低い。一般的に女性、若年者に多いとされるが、日本では中高年でも頻度が高く、うつ病に対する社会経済的影響が大きい1)。

厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。
「最近うつ病が増えた」と強調されることがありますが、数字の解釈には注意が必要です。うつ病は検査などで明確に診断できる疾患ではないため、診断基準が少し変わることによって、診断される患者数にかなりの差がでてきます。最近の増加が本当の増加なのか、うつ病であるという判断方法の違いの影響が大きいのかは、十分注意する必要があるでしょう。

堺雅人演じる「ツレ」と宮崎あおい演じる「はるさん」の織りなすドラマは観ていて涙してしまいました。堺雅人は素晴らしい役者。半沢直樹の時とはまるで別人でした。宮崎あおいはとにかく可愛い。仕草も表情もキュートでキュンキュンしました。原作の作家の細川貂々は宮崎あおいとは似ても似つかないのですが、それはそれとして(笑)

最近、仕事で業務量が増えたのと色々ストレスが重なり「ツレ」の気分がよくわかります。ここまでひどくはないものの、仕事の日は布団から抜け出したくないなぁと思うこともあります。瞑想とウォーキングなどの運動と筋トレ、そして優しい妻と可愛い娘のおかげで何とかうつ病にならずに済んでいます。

うつ病など無関係と思っていても、いつどうなるかわかりません。ストレスはある日突然一気に増えることもあります。うつ病になる前に、この映画を見ておくことをオススメします。泣き笑いできて「うつ病」を楽しく理解できる貴重な映画。

マンガも読んでみたくなりました。Amazonの評価も高いので面白そう。

ほな!