【日販調べ】2016年ベストセラー本ベスト5紹介します







日本出版販売、通称日販の集計による2016年のベストセラー本が発表されました。1位から5位までを紹介します。

2016年間ベストセラー(集計期間:2015.11.27~2016.11.25)リンク

第1位
天才」 石原慎太郎著

高等小学校卒という学歴ながら『日本列島改造論』を引っ提げて総理大臣に就任。比類なき決断力と実行力で大計の日中国交正常化を実現し、関越自動車道や上越新幹線を整備、生涯に30以上の議員立法を成立させるなど、激動の戦後政治を牽引した田中角栄。
その経歴から総理就任時には「庶民宰相」「今太閤」と国民に持てはやされ、戦後では最高の内閣支持率を得たが、常識を超える金権体質を糾弾され、総理を辞任。その後、ロッキード事件で受託収賄罪に問われて有罪判決を受けるも、100名以上の国会議員が所属する派閥を率い、大平・鈴木・中曽根内閣の誕生に影響力を行使。長らく「闇将軍」「キングメーカー」として政界に君臨した。そんな希代の政治家・田中角栄といえば、類まれな権謀術数と人心掌握術に注目が集まるが、実はスケールが大きいわりに人一倍デリケートな一面があった。浪花節と映画をこよなく愛する、家族思いの人情家だったという。強烈な個性をもったリーダーが不在の今、自らも政治家として田中角栄と相まみえた著者が、毀誉褒貶半ばするその真の姿を「田中角栄」のモノローグで描く意欲作。数字に強い、駆け引きが上手い、義理人情を欠かさない。それが高等小学校出の男が伸し上がる武器だった――。

第2位
おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本
カール=ヨハン・エリーン (著), 三橋美穂 (監修)

米英仏スペインなどで続々アマゾン総合ランキング1位の世界的ベストセラーが日本上陸! 読むだけでお子さんがすぐ眠る、心理学的効果が実証済みのまったく新しい絵本です。
「うちの息子は、3分ぐらいであくびを始めて、10分後には熟睡しました」
(イギリスのアマゾンレビューより)心理学・言語学研究者の著者が、「子どもがなぜ寝たくない気持ちになるのか」を徹底的に考慮。自然に眠くなるよう「ここを強調して読み、ここであくびするように」などの細やかな指示が入っています。従来のいわゆる「おやすみ絵本」とは違ったコンセプトで、理論にもとづきお子さんをリラックスさせます。

第3位
ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版
J.K.ローリング (著), ジョン・ティファニー (著), ジャック・ソーン (著), 松岡佑子 (翻訳)

8番目の物語。19年後。『ハリー・ポッターと死の秘宝』での戦いから19年が経ち、父親となったハリーが2人目の子どもをホグワーツ魔法学校へと送り出したその後の物語です。ハリー・ポッターとして生きるのはもちろんたいへんなことだったのですが、その後のハリーも決して楽ではありません。今やハリーは、夫として、また3人の子を持つ父親として、魔法省の激務に押しつぶされそうな日々をすごしています。ハリーがすでにけりをつけたはずの過去と取り組まなければならない一方、次男のアルバスは、望んでもいない “ハリー 一家の伝説” という重圧と戦わなければなりません。 過去と現在は不吉にからみあい、父も子も痛い真実を知ることになります。闇はときとして思いがけないところから現れるのです。

第4位
君の膵臓をたべたい
住野 よる 著

偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて。病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!

第5位
嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え」 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない―【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】
世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。

今年の特徴は例年必ず入るダイエット本が一冊も入っていないこと。世間がダイエット本では簡単にダイエットできないということにようやく気づいたのでしょうか(笑)

個人的に気になったのは8位に入っている「コンビニ人間」。先日のアメトークの読書芸人の回でピース又吉、光浦靖子、オードリー若林の3人がオススメしていたのがこの「コンビニ人間」。20〜30代の女性に圧倒的に支持され人気の作品となりました。芥川賞受賞作品なので、それも人気を後押ししています。

みなさんは今年どんな本を読みましたか?ベストセラーがいい本だとは限りませんが読んでおいて損はありません。まだ読んでいない本があれば読んでみてはいかがでしょうか。

ほな!