書評「齋藤孝の速読塾」齋藤孝著

本を読む速度は一般の人よりは速い方ですが、速読術を極めた人は1日に10冊以上の本を読むことが可能とのこと。たくさん読みたい本がありますが、1日2冊程度が限界なので、もっと早く読むことができないかと、この本を手に取りました。

この「齋藤孝の速読塾」は目を上下左右に速く動かしたり、フォトリーディングなどの物理的テクニックが書かれた本ではありません。どうすれば、短い時間で本をたくさん読んで理解することができるかについて書かれています。ポイントをいくつか紹介します。

本を読む時に必ず「読んだ後、書評をする」という意識を持って読む。アウトプットすれば血となり肉となる。

読書会などに参加し締切を設定した状態で読む。締切を決めることにより読書時間を確保するようになる。

2割だけしか読まなくても、その本の大事なところを「理解」できれば8割以上は内容を理解したことになる。本は最初から最後まで読まなくても大丈夫。飛ばしながら読んでもおおよその意味は理解できる。

タイトル、帯からテーマを推測し、文中でテーマに関わる所は落とさないように読んでいく。

本について理解を深めたいなら、その著者の他の本、あるいはその著者がテーマとしている事柄に関係する本を一緒に続けて読む。系譜で読む大きなメリットは理解が極端に早くなるということ。

普段から10冊ぐらい同時並行で読んでいればリスクが分散されるので何冊か読み終わることができる。最後まで読んでいない本があっても全然かまわないというスタンスでどんどん数をこなす。

本は背表紙が見えている状態で置いておく。タイトルがふと目に飛び込んでくる、あるいは何かを語りかけてくる、そういう知的な刺激に囲まれていることが重要。

本が好きな人が紹介した本はハズレがないので、本に詳しい頭のいい人を身近に配置する。

人生の師匠であり愛知の文具王でもあるフミヒロさんは私の本の先生でもあります。

フミヒロさんのブログ『本と文房具とスグレモノ』

 

著者と対談するつもりで読む。著者に何かを語りかけるべく本を理解するには著者と対等に立つ必要がある。自分が著者の代理人として講演会ができるぐらいのレベルを目指す。

英語のペーパーバックを読む時は音読を1,2時間続ける。音読しているうちに無意識に英語を読むようになり、そのうちなんとなく意味も取れるようになってくる。日本語として完全にわかっている本を英語で読んでみるのもおすすめ。

つねに本に囲まれて暮らす環境をつくる。自分の部屋、トイレ、職場、鞄の中などあらゆる所に本を置いておく。

週に2回は本屋に立ち寄り新しい本を補充する。1ヶ月1万円以下で頭を良くしようとするのは考えが甘い。最低でも1万円以上は本に投資する。

ゆっくり呼吸してリラックスしながら読むと脳と目が速く動き集中しながら脳と目をフル回転させることができる。速読・多読は「言葉のブラウン運動」を誘発する。常に多くの本を脳を高速回転させて読むことにより頭の中を言葉が乱舞する。

 

最後にこの本で最も伝えたい一文を紹介します。

本はこの上ない便利な先生。書店に行くとありとあらゆる時代、国、分野の名だたる先生方が、私たちを待っていてくれます。考えただけでワクワクします。こんな素晴らしい出会いをなぜ有効に使わないのでしょうか。一人でも多くの先生と出会い、先生の主張の一番優れたところを教えてもらい、自分のアイデアに活かして、新しい価値を生み出す。「速読・多読」はそのために役立つ技術。

 

まずは本屋かAmazonで1万円使ってみてはいかがでしょうか。

今年読んだ本のおすすめはこちら。

書評「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で手に入れた」齋藤正明著

書評「マチネの終わりに」平野啓一郎著

書評「下り坂をそろそろ下る」平田オリザ著

書評「アルケミスト」パウロ・コエーリョ著

書評「80対20の法則 生活実践編」リチャード・コッチ著

書評「やりがいのある仕事」という幻想 森博嗣著

あなたの身近にいるかも?書評「サイコパス」中野信子著

ほな!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です