これからの時代を生きるのに知っておきたい情報がてんこ盛り!書評「10年後の仕事図鑑」







発売と同時に購入し何度も読み返しているのが堀江貴文氏と落合陽一氏の対談を本にした「10年後の仕事図鑑」。これからの時代を生きていくために何をすればいいのかが、とてもわかりやすく書かれています。久しぶりに付箋だらけになりました。今年読んだ中では上位に入る良書なので、これから就職する20代の方はもちろん、人生100年時代を迎えた今、いくつになっても読む価値はあります。

 

他のメディアでも頻繁にとりあげられている「なくなる仕事」をはじめ、「生まれる仕事、伸びる仕事」などが二人の視点でとりあげられています。

 

なくなる仕事・サービス

落合陽一視点

・管理職
・秘書
・営業職
・現場監督
・エンジニア
・弁護士
・会計士・税理士・社労士
・スポーツの監督
・介護職
・警備員
・教員
・研究者
・テレビ
・事務職

ホリエモン視点

・倉庫業務
・公務員
・窓口業務
・医師
・クリエイター
・アート
・銀行員
・運送業
・翻訳
・ドライバー
・農業
・顧客対応
・コンビニのレジ打ち
・書店
・飲食店
・物流
・編集・校正作業

生まれる仕事、伸びる仕事

・個人経営のお店
・職人
・ドローン
・ショービジネス
・テレプレゼンスロボット
・一億総クリエイター時代
・予防医療
・宇宙開発
・感情のシェア
・観光業
・AIをあやつる
・音声認識技術

それぞれの仕事やサービスがなぜなくなるのか、伸びるのか、詳細はぜひ本を読んで実感してみてください。

その他、気になった箇所を抜粋します。

ぜひ自分の好きなことを探して、今までにはない組み合わせと掛け合わせで、自分なりの新しい分野を作っていってほしい。

ツイッターやフェイスブックの友だちを見ても、労働感のない人が増えた。暇人や自由人、つまり、自分の労働の観点からストレスを取り除き、得意なことを伸ばせる人に有利な社 会になりつつあるのだ。1つの業界で忙しそうに働いていた人も、資産運用を上手に行なっていまや複数の収入源を持っている。 収入を得るパスが1つではなくなり、個人を運用する時代になっていることは、少しばかりSNSを見ただけでも明白だ。

好きなことに没頭し、仕事になるまで遊び尽くす。好きなことを掛け合わせ、「100万分の1」を目指す。
(100人に一人のスキルを3つ掛け合わせると100万分の1になる)

1年後だってどうなっているかわからないのに、10年後の未来を想像することに何の意味があるのだろうか。そんなの暇人がやることだと思っている。

学生であろうと、なんであろうと関係ない。自分がイケると思ったものを発信することが、こ れからの世界で求められていく。

日本では家は建て終わると、その持ち家は負の遺産になる。中古住宅にきちんと値段がつく欧米と違い、新築信仰の強い日本は、買った瞬間に住宅の価値は下がり、一戸建てでは築20年ほどでゼロになってしまう。日本では住宅=資産という考え方はなく、むしろ、お金を生まず税金ばかりとられ流動性がないという「マイナスの資産」になる危険性が高いのだ。

「好きなことばかりしていたら、仕事が減り、収入が減る」と言う人がいるかもしれない。たしかに、生活するにはまだまだ一定の収入が必要な時代だ。ただ、そういった人 たちには、「現代は好きなことでお金が稼げる時代だ」と教えてあげよう。 自分の「好き」という感情に、ピュアに向き合い、ひたすらに没頭すれば、いつかそれは仕事になる。

これからの時代において、「仕事がないから、収入がない」というのは、言い訳に過ぎない。誰にとっても、仕事は「引き受ける」ものから「作るもの」へと変わっていくのだ。

インターネット革命以降、仕事のあり方も、収入を得る方法も、すべては変わったのである。 もともと幻想だった旧来の道徳や常識、安定志向も通用しない。そもそも労働なんて、キリスト 教において、人間に課せられた罰則なのだ。

「新しい仕事」で成功する人たちの共通点は、「思いを持って毎日発信すること」だ。 「やりたいことや、ハマれるものが見つかったら、毎日自発的に思いを発信し続けることが大切だ。
それも「言われたからやる」「ノルマだからしぶしぶこなす」という姿勢で取り組んでいては ダメだ。稚拙でもいいから、読み手に「熱さ」が伝わるものでなければならない。ツイッターや インスタグラム、フェイスブック。動画ではユーチューブ、SHOWROOMやMLiveなど、 今の世の中、ツールなんて山ほどある。

「1つのことに徹する美学」はもうやめよう。いろんなことに手をつけてはいけない」といった幻想も捨てよう。今はインターネットもあるし、AIもある。機械ができることは機械に任せ、 人間だからこそ発揮できる価値をわらしべ長者的に積み重ねていこう。

これからは、情報を仕入れたら、自分の頭で思考する癖をつけていかなければいけない。ツイッターやフェイスブック、ユーチュープ、プログ……なんでもいい。そこで毎日発信し続ければいい。非常に簡単なことだ。たったそれだけのことで情報を有機的につなげることができ、自分の思考をたくましく鍛えていける。

未来が不安な若者には、「仕事になる趣味を3つ持て」と伝えたい。堀江さんは「遊びのプロに なれ」と言っていたが、「遊び」は簡単に聞こえるが、実は難しい。「趣味を仕事でやれ」と言われると、少し難しく聞こえてしまうかもしれない。

たとえば、僕はよく「今日は今までと違った道で帰ってみよう」とか「今日は電車ではなく歩いて帰 ってみよう」と講演で言う。そんな些細なことさえ実践できている人がどれだけいるだろうか。 そうでもしなければ、自分を他人と差別化することなんてできない。狭いポジションに大多数がひしめき合うだけだ。

本当は、「今、何したい?」と言われたら、小さなことも含めて10個くらい挙げられるといい。 そして、すぐに実行に移せるといい。「たとえば、「今日焼き肉が食べたい」と思いついたら、「どこで食べようか」「誰を誘おうか」 「お金はないけど、誰かお金を払ってくれる人はいないか」「逆に、おごってあげる誰かはいないか」と考える。その瞬間に携帯で誰かに連絡をとり、「じゃあ行こう」と決めるところまでいかないといけない。

本書を最後まで読んでくれた皆さんに、僕からメッセージを送る。 「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

今の日本で最先端を走っている二人の対談が面白くないわけがありません。これだけの内容がわずか1,500円ほどで得られる読書は最高の投資であることは間違いありません。まだ、読んでいない方は、ぜひ手にとって書かれていることを実践してみてください。これから人口減少で苦しい日本で生きていくヒントがたくさん詰まっています。

ほな!おおきに!