松坂屋美術館で開催中のユトリロ回顧展へ行ってきました。美術館へ行くと美術作品の知識が増えるだけではなく、写真の構図の参考になったり、服装のセンスがあがったり、様々な副次的効果があります。単に見ているだけでも心地よく、脳の海馬が刺激され「快」を感じることができます。
ユトリロの作品はどちらかというと暗い印象の絵が多いのですが、落ち着いた色使いと独特の構図で描かれた作品はこの時期にはぴったり。精神病を患い、人間関係で苦労した人生だったため、それが多少絵に反映されているような気がします。
ユトリロの女性関係についてこんな記載がありました。
ユトリロにとって心から好意を寄せた女性は二人しかいない。母ヴァラドンとジャンヌ・ダルク。他の女性は嫌悪でしかなかったようだ。ユトリロ作品において女性の尻が大きいのは復讐の気持ちが込められている。12歳年上のリュニーと結婚したが愛情があったのかは疑問である。
なぜ、ユトリロの描く女性の尻が大きいのかずっと疑問でしたが、やっとわかりました。これを知ったからといって一見、人生に何の関係も無いような気がしますが、これが教養になります。こういった小さな知識の積み重ねが大切。これからも美術館巡りを続けます。
ただ、日本の美術館の拝観料はちょっと高すぎます。海外並になれば、もっと大勢の方が美術館に行くようになり日本人の美的センスなどが向上するので、こういったところに補助として税金を使えばいいのになと。今回のユトリロ回顧展は中学生以下は無料なので、ぜひ家族でお出かけてみてはいかがでしょうか。
松坂屋美術館 ユトリロ回顧展
会期
2017年01月02日(月・振休)~2017年02月20日(月)
時間
10:00~19:30(2月20日は18:00閉館)
イベント内容
パリの街角を描いた画家として日本で最も人気のある画家のひとりであるモーリス・ユトリロの初期から晩年までの代表作を国内外からの約80点で展示。
入館料
大人税込1,200円、高校・大学生900円、中学生以下無料
お問い合わせ先
松坂屋美術館
TEL 052-264-3611
ほな!