ノマサラ

32年前の講演会「孫 正義のシェアNo.1 獲得戦略」を聴いて改めて凄さを知った!

先日、友人から孫正義氏の昔の講演のCDを借りました。勉強家の友人が絶賛していたので、ぜひ貸して欲しいとお願いして借りることになりました。収録されたのは1986年、今から32年前。まだ、日本ソフトバンクという社名でソフトウェアと出版事業が軌道に乗ってきた頃の講演なのですが、今聴いても参考になったり、感心することが山ほどありました。

 

その中で一番感心したのは、アメリカで成功した後、日本で事業を立ち上げる際に、とてつもなく研究し、精査してソフトウェアと出版事業に乗り出すことを決めた点。要点を紹介します。

まず1番目に土俵選びに一番時間をかけなければならない。

その選んだ業種がたまたま構造不況の業種であると言う場合には、自分がもし10の能力あるとして、12の力を発揮したとしてもその効果は結果は5〜6ぐらいしか現れないだろう。もし、その業種が構造的に伸びる業種であったならば、自分の能力が10であるとして、12の力を発揮すれば効果は結果は20ぐらい現れるだろう。そうすると20と5では4倍の開きがある。同じ努力をして同じ能力で結果が4倍も違うならば、やはり構造的に伸びる業種を選ばなければならない。それは当然のことである。

2番目に自分自身がやる気を感じ、継続することでなければならない。

3番目に小さな資本でスタートできることでなければならない。

4番目に競争相手の状況があまりにも強力な競争相手がいる分野は避ける。

5番目に儲かる仕事でなければならない。

6番目に社会性のあることでなければいけない。

社会性がないときにはいくら儲かったとしても、法律であるいは規制でやはり妨げを受けることになるだろう。

そのような条件をいろいろ十数個、並べ立てました。その上で新規の事業と言うものを40ぐらい考えました。この40の分野を徹底的に市場調査いたしました。もちろんある日突然40出てきたわけではなく、最初に4つか5つぐらい考えて、それを市場調査しながら事業計画を立てながらもっと良いものがないか、常に並行して考える。右脳と左脳の使い分けをして、クリエイティブにどんどん考えながら片方の左側では考えられたものを論理的に組み立てて論理的に調査をしました。そして1年半考えました…

 

これからの時代、AIや機械化によってなくなる職業がたくさん出てきます。銀行のように大企業であっても、ある日突然、大リストラが起こったり、倒産もしくは廃業する企業も出てくるでしょう。そうなった時に、自分で稼げるようにしておかなければなりませんし、子どもがこれから生きていくのに、どのような分野で稼いで生きていくのがいいのかを見極めアドバイスしなければなりません。

もちろん、伸びる業種というのもどんどん入れ替わり、そのサイクルは速くなってくると思われますが、10年先ぐらいを読むことはできるはず。構造不況の業種ではなく、これから伸びる業種を見極めて、そこで働き、稼ぐことが重要になってきます。

今年から本格的に複業解禁になる企業が増えます。そういった際には、これからどの分野が構造的に伸びるのかをしっかり見極めた上で、働く必要があることを改めて強く感じました。

それにしても28歳で、この貫禄、やはり只者ではありません。1時間20分の講演でしたが、もっと聴きたいと思いました。昨今、ソフトバンクの携帯はサービスが悪く、価格も高いので使うのを止めましたが、孫正義氏が関わっている限り、これからも注目の企業であることは間違いありません。

今回、このCDを貸してもらったY氏には心より感謝いたします。いいもの聴かせてもらいました。こんなCD持っていることに年下ながら改めて尊敬しました。最後にCDに掲載されていた孫正義氏の当時のプロフィールを載せておきます。写真が若いっ!髪の毛ふさふさ!

日本ソフトバンクは、年率30%の成長規模を持ちパソコンソフト業界で、卸市場の50%シェアを占めるトップ企業である。ソフトウェアハウス35社から仕入れたパソコン用パッケージソフトを、全国6700店に及ぶパソコンショップに販売する業務が売上の75%と主流を成し、残りは、パソコンソフトの専門雑誌の出版が占めている。ちなみに「Oh!PC」「Oh!MZ」は17万部を発行。同じジャンルの雑誌の中でトップの発行部数を誇る。創業から僅か4年で年商110億円を超える新型ベンチャーの旗印である。《プロフィール》 昭和32年、佐賀県に生まれる。高校を一年で中退し単身渡米する。カリフォルニア大バークレー校在学中に、音声電 訳機を発明、一億円で電機メーカーと契約のエピソード を持つ。56年、(株)日本ソフトバンク設立、同社を超高収益ベンチャー企業へ育て上げる。パソコンの神童”の異名を持つ。 《会社概要
昭和56年創立/主要事業・パソコンソフトの卸/資本金・ 300万円

ほな!おおきに!

モバイルバージョンを終了