ノマサラ

映画「えんとつ町のプペル」を観て号泣をするかと思っていたのに全く泣けなかった理由とは

昨年末、12月25日のクリスマスの日に映画「えんとつ町のプペル」が公開されました。初日に行く予定をしていたのですが子どもが体調不良で看病することになってしまったので4日遅れての鑑賞となりました。


仕事を終えてから109シネマズ名古屋のレイトショーにて鑑賞することに。初日から3日間の興行成績は大ヒットということでしたが、さすがにこの時間は空いていて観客は20名ほど。中央の一番いい席を確保して臨みました。

事前に鑑賞した方々がFacebookに感想を投稿されていて皆さんこぞって「号泣した!」「めっちゃいい映画だった!」と絶賛されており期待に胸を膨らませての鑑賞となりました。

結論から言えば全く泣けず…。ホロリともせず…。

確かにみんなはここで泣いたんだろうなというポイントがいくつかありましたが、それ以前に西野さんがここまですごい映画を作ったことに感動してしまいました。すでに冒頭から「ここまで作るのにどれだけ大変だったんだろう…」「絵本を発売してからわずか4年でどうやったらこんな作品ができるのだろう…」とそのことで頭がいっぱいで泣く余裕がなかったというのが本音。

あと、4年半前からえんとつ町のプペルを追いかけており、西野さんの本やVoicyをほぼ欠かさず見聞きしていて、ここまで到達するまでの苦難を知っているので西野さんの想いがストレートに思考に入り過ぎたということもあるかもしれません。

おそらく何もそういったことを知らずにこの作品を観たら他の方々同様、大号泣していたような気がします。「えんとつ町のプペル」には様々な立場の人物が登場し、それぞれ誰かに感情移入してグッと来る作品となっています。

現実でも夢を追いかけている人に反対する人、応援する人、邪魔をする人、色んな人がいます。それをどう乗り越えるのか、乗り越えた先には何が待っているのかを寓話を通してメッセージを伝えている素晴らしい作品に仕上がっています。

声優陣はオリラジの藤森さんを除いて、誰も本人の顔が浮かばず、キャラクターにぴったりハマっていました。ブルーノ役は西野さんが立川志の輔師匠に懇願して受けてもらったということを知っていましたが全く顔が浮かんでこない名演技で一番ハマっていました。

絵本から始まっているので子ども向けと思っている方がおられるかもしれませんが、この作品はむしろ夢を追いかけている大人、もしくは夢を諦めてしまった大人に観て欲しい作品。もしお子さんがいれば一緒にぜひ鑑賞してみてください。それぞれどのキャラクターに共感したか聞いてみると親子の会話が弾むような気がします。ちなみに昨年の11月末に娘たちの通う学校にポスターを持っていき廊下に貼ってもらいました。少しは興行成績に貢献できたかな…。

初回はあまりにも衝撃が強すぎて作品本来のストーリーを楽しむ余裕がなかったので近いうちにもう一度鑑賞します。その時は大号泣するかもしれません。

初監督作品がこのクオリティなので次回作が今から楽しみでなりません。「えんとつ町のプペル」はマンぶりのフルスイング感がヒシヒシと伝わってくるので、もう少し力を抜て作ったらさらにとんでもない作品が生まれそうな予感がします。近いうちに本当にディズニーを抜くような気がしています。

「えんとつ町のプペル」を観終わったら、西野亮廣さんの最新著書「ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある」と「別冊カドカワ【総力特集】西野亮廣」をぜひ読んでみてください。おそらくもう一度「えんとつ町のプペル」を観に行きたくなるはず。

 

映画「えんとつ町のプペル」より泣けた!書評「ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある」西野亮廣著

 

イントロダクション

もう一歩踏み出したいすべての人に贈る、感動の冒険物語。

幅広い世代に愛され、今なお世界を魅了し続ける絵本「えんとつ町のプぺル」が、ついに映画化!原作者のキングコング西野亮廣が自ら製作総指揮・脚本を手がけ、絵本では描かれなかったえんとつ町の“本当の物語”を描き出す。アニメーション制作は圧倒的クオリティと世界観で世界中に多くのファンを持つSTUDIO4℃。設定開発にとことんこだわり、町の創設からエネルギー構造までを再構築し、ファンタジックな町並みと魅力的なキャラクターを立体的に映像化。ヴォイスキャストは窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子らが名を連ねるほか、オープニング主題歌にHYDE、エンディング主題歌にはロザリーナが参加してハロウィンの奇跡を盛り上げる。本作の“願い”に賛同したスタッフ、キャスト、アーティストが集結し誕生した、大人も泣ける、この冬一番の感動物語!未来は信じ続けた夢でできている。今だからこそ、あなたの夢を信じてみませんか?

 

ストーリー

信じて、信じて、世界を変えろ。

厚い煙に覆われた“えんとつ町”。煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかる。それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?

 

製作総指揮・原作・脚本
西野亮廣さんからのメッセージ

黒い煙で覆われた「えんとつ町」に住む人は、青い空を知りません。
輝く星を知りません。
見上げたところで何も無いので、町の人達は見上げることもありません。
そんな中、煙突掃除屋の少年とゴミ人間だけは、「あの煙の向こう側に何かあるんじゃないか?」と黒い煙の向こうに想いを馳せます。
ところが町の人たちは、「あるわけないだろう」と二人を嘲笑い、容赦なく叩きます。

「えんとつ町」は夢を持てば笑われて、行動すれば叩かれる現代社会の縮図で、『えんとつ町のプペル』は僕自身の物語でもあります。

テレビの外に飛び出した日、絵本を描き始めた日、あの日この日。
前例の無い挑戦を選ぶ度に、暇を潰すように笑われ、日本中から叩かれ、
悔しくて震えた夜は何度もありました。

『えんとつ町のプペル』は、見上げることすら許してもらえなかった自分や、自分と同じような目に遭っている挑戦者の物語を書いたハズだったのですが、今年、世界を襲った100年に1度のウイルスがその意味を大きく変えました。

たくさんの人が涙を流し、たくさんの夢や希望が消えてしまいました。
世界は黒い煙で覆われ、まるで「えんとつ町」のよう。
誰も見上げることをしません。

公開を来年に延期する話も上がりましたが、どっこい、『えんとつ町のプペル』は黒い煙を突き破り、星空を見つけるまでの希望の物語です。
2020年に公開する意味がある作品だと思いました。
もはや『えんとつ町のプペル』は一個人の物語ではありません。
この作品が、コロナ禍で負けそうになりながら、それでも踏ん張っている全ての人への応援歌になると幸いです。

僕も頑張ります。
あなたも頑張って。

 


ほな!おおきに!
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