ノマサラ

豊田市美術館で開催していた「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」を鑑賞してきた

昨年の10月23日から豊田市美術館で開催していた「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」。

早めに行く予定だったのですが、予定していた日に急遽予定が入ったりして行きそびれてしまい、結局、最終日前日の訪問となりました。

 

ホー・ツーニェンは 、映像、インスタレーション 、サウンド、演劇といった多領域を横断しつつ、時に妖艶に、時にダイナミックに観る者を魅了しながら、出身地のシンガポールを軸にアジアを舞台にした作品を展開。

この展覧会では、奇怪かつ滑稽な100の妖怪たちが闇を練り歩いています。

そこには、第二次世界大戦中にマレー(シンガポールは1963年にマレー連邦から独立)で活動した日本人も、 妖怪たちの姿を借りて登場。

ともに「マレーの虎」の異名で呼ばれた山下奉文(ともゆき)大将と60年代のヒーロー番組「怪傑ハリマオ」のモデルになった谷豊(たに ゆたか)を中心に、その周囲で暗躍した軍人やスパイ、そして当時の思想家たち。

日常の裂け目から現れる妖怪は、魔に魅入られた時代を映し出しています。

恐怖と好奇心で大衆の心を惹きつけてきた妖怪は、伝承と科学、自然と超自然、忘却と郷愁の間で、時代とともに揺れ動いてきました。

20 世紀以降に見えなくなった妖怪たちは、今や アニメや漫画の世界で跳梁跋扈しています。

近代以降に消えた妖怪とそれ以降に世界を席巻した戦争、そして現代の日本文化―この過去と現代が交わる地点に、複雑な日本の歴史や精神史が浮かび上がります。

 

インスタレーション作品は全てスクリーンに映し出された動画コンテンツで表現されています。

今回は家族で鑑賞しましたが、ワタクシも含めて頭の中が「???」でいっぱいに。

娘たちは「悪い夢ってこんな感じかなぁ」と言ってましたが、確かにそういわれてみれば、そんな感じがします。

妖怪作家と言えば水木しげる氏が有名ですが、その世界観とはまた違った妖怪が色々出てきて頭の中がグニュングニュンしました。

自分の脳でイメージできる限界を超えると、パッカーンします。

音楽も独特で「百鬼夜行」の世界をより強烈なものに仕上げています。

「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」は巡回の予定はないようですが、今話題のアーティストなので、またいつか個展が開催されると思います。

その時には、ぜひ毛嫌いせず鑑賞してみてください。

自分の理解できないものを見るのはとても学びがあります。

なお、豊田市美術館へ行ったら、蕎麦のつちやで食事をするのがお約束となっています。

今回も美味しくて唸りまくりの料理を堪能してきました。

豊田市美術館からは車で5分ほど。

何を食べても絶品!旨くて唸る名店紹介「蕎麦つちや」(蕎麦・割烹/豊田市)


16時から17時半まで豊田市美術館で鑑賞した後、T-Faceなどで少し時間を潰して18時からつちやで食事、その後、竜泉寺の湯で温泉に入って帰宅するというのが我が家のパターンになっています。

ぜひ、このパターンで美術鑑賞と美味しい料理、温泉とサウナを楽しんでみてください。

ほな!おおきに!

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