先日、和歌山の南部まで梅収穫のお手伝いに行くことになりました。
普段、2泊ないし3泊の旅行であれば、アジア・ラゲージの3WAYバッグとPORTERのビジネスバッグで容量的には十分なのですが、今回は持ち物として「長靴」など嵩張るものがあり、大きめのキャリーケースを使うことにしました。
ただし、この大型のキャリーケース、10年ほど前に鉄道忘れ物市にて格安で購入した中古品で、キャスターが磨り減り、ローラーの外側のゴム部分が剥がれて、内側のローラーが露出してる状態になっていました。
転がりにくいのはもちろん、少し凸凹がある路面だと、恥ずかしいほどの音がします。
買い替えも検討したのですが、キャスター以外はどこも傷んでおらず、勿体ないのでキャスター修理を調べたらメーカーに出すと一箇所3,300円〜との表記が。
4箇所だと最低15,200円〜、さらに送料がかかります。
本体を購入した金額より遥かに高く、どうしたものかと、しばらく放置していました。
ひと月ほど前に、たまたま「オフィスチェアのキャスターを大きなものに変えたら移動が快適!」という記事を読み、そのキャスターがどんなものなのかAmazonで検査ししたら、一覧に旅行用キャリーケースのキャスターのパーツが販売されていることを発見。
クチコミを見たら、自分で取替できるようだったので即購入。
価格は約1,000円とメーカー修理に出す料金の1/10以下になります。
まずはキャリーケースから古いキャスターを取り外す作業をしなければなりません。
クチコミに金鋸でシャフトを切って取り外すと書いてあったので、百均で金鋸を購入。
シャフト部分を切り始めましたかが、これがなかなかたいへん。
というのもシャフトの周りがプラスチックで覆われており、これが邪魔をして、なかなか切れません。
1つ目は汗だくになりながら、なんとか切断したものの、これをあと3回やるのは体力的にもかなり負担になるので他の方法を思案することに。
何かいい方法はないかと考えて、じっくり構造を把握したところ、ネジの片側はくぼみがある形状なので、ここを金属用ドリルで削れば、簡単に取り外すことができるのではないかと仮設を立てて実行してみることにしました。
実際にやってみたら、いとも簡単に頭の部分が削れて、全く労力がかかることなく外すことができました。
ポイントとしてはシャフトの軸が回転しないように反対側をプライヤーで挟んで固定しておくこと。
プライヤーと電動ドリルがないと、この方法は使えませんが、金鋸に比べて労力・疲労度は格段に減り、女性でも簡単に取り外すことができます。
それぞれのキャスターを取り外した後は、軽く掃除をしてから、新しいキャスターを取り付けていきます。
2種類の長さのシャフトが付属しており、手持ちのキャリーケースには長いほうがフィットしました。
なお、ローラー径は40mmと50mmがあり、最初50mmを購入してしまい、大きすぎてハマらず、40mmを再度購入しました。
事前にローラーのサイズを図ってから適切なサイズを購入してください。
キャスターの取り付けはシャフト、ワッシャー、ローラー、ワッシャー、固定ネジの順で行います。
ネジの部分にはネジロック剤が塗られており、六角レンチでしっかり締めれば、おそらく緩んでくることはありません。
4箇所取り付けが完了し、実際に転がしてみたところ、超スムースかつ静かに動くようになりました。
古いキャスターの取り外しから、新しいキャスターの取り付けまで約40分ほどで終了。
価格は約1,000円で新品同様、いや、それ以上の転がり具合になりました。
世の中、自分でできることが増えると無駄なお金を使わなくて済みます。
もちろん、特殊な技術がいる場合はプロに頼んだ方が、対費用効果としてメリットがありますが、色々学んで、できることを増やした方が余計なお金を使うことなく暮らしていけます。
浮いた分は、美味しいものを食べたり、周りの人に何かプレゼントをしたり、そういったことに使えば、さらに幸せになれます。
ワタクシが尊敬する植松努氏も、このTedxのプレゼンで同じことを仰っています。
※5分20秒ぐらいから言及されています。
素晴らしい講演なので、ぜひ聴いてみてください!
もし、旅行用キャリーケースの足が傷んで、動きが悪くなっている方は、この方法で取り替えてみてはいかがでしょうか。
ほな!おおきに!