ノマサラ

新海誠監督作品の中では、ちょっと難解かも… 映画評「すずめの戸締まり」

先日、友人のカメラマンO氏に誘われて、109シネマズ名古屋で「すずめの戸締まり」を鑑賞してきました。

新海誠作品は全て鑑賞しており、前作「天気の子」は映画館で見た後、Amazonプライムビデオで無料で鑑賞しました。

今回の「すずめの戸締まり」の根底に流れているテーマは「震災」。

重いテーマをファンタジーの世界で表現していますが、今までの作品と比べて、ちょっと難解かもしれません。

映像は相変わらず、とてつもなく美しく、惚れ惚れします。

今回はIMAXレーザーで鑑賞したので、大画面で発色が最高かつ、音響も素晴らしく、新海誠ワールドを堪能しました。

 

唯一、残念だったのは岩戸環役の深津絵里の話し方に違和感があったこと。

九州の大分出身なので、九州弁を話せるはずなのですが…。

他のキャラクターは声優本人の顔が浮かぶこともなく、馴染んでいたので、それだけが残念。

女優としての深津絵里は大好きなので、やはり声優というのは難しいのでしょうね。

新海誠ファンはもちろん、ファンタジー作品が好きな人は、ぜひ映画館へ足を運んでみてください!

 

ストーリー

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。

彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。

なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。

扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。

すると、二人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。

「すずめ すき」「おまえは じゃま」

ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう!

それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。

逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。

不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの”戸締まりの旅”。

旅先での出会いに助けられながら辿りついたその場所ですずめを待っていたのは、忘れられてしまったある真実だった。

 

概要

国境や世代の垣根を超え、世界中を魅了し続けるアニメーション監督・新海誠。

全世界が待ち望む最新作『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語だ。

すずめの声に命を吹き込むのは、1700人を超えるオーディションから新海誠が探し出した、たったひとりの才能・原菜乃華。

溢れ出る感情を声にのせるみずみずしい原石に、物語のヒロインを託す。

扉を閉める旅を続ける“閉じ師”の青年・草太役には、新海誠が「内面の豊かさ」をオーディションで見出した松村北斗。

椅子に姿を変えられてしまう青年という難役を真摯な姿勢で乗り越え、見事に演じ切った。

そして二人を支える、すずめの叔母・環役に深津絵里、草太の祖父・羊朗役に松本白鸚。

さらには染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花澤香菜、神木隆之介という精鋭キャストが集結。

すずめの旅を鮮やかに彩る。

音楽には、新海作品3度目のタッグとなるRADWIMPS。

共作として日米の映画やアニメシリーズで活躍する映画音楽作曲家・陣内一真が参加し、本作でしか成しえない最強の布陣で、壮大かつ繊細な冒険映画の機微を表現する。

また、主題歌「すずめ」を唄うのは次世代の逸材・十明。唯一無二の歌声で、物語の昂ぶりを奏でる。

すずめが歩む道の先で待つのは、見たこともない風景。人々との出会いと別れ。驚きと困難の数々。

それでも前に進む彼女たちの冒険は、不安や不自由さと隣り合わせの日常を生きる我々の旅路にも、一筋の光をもたらす。

過去と現在と未来をつなぐ、“戸締まり”の物語。

2022年11月11日。その景色は、永遠に胸に刻まれる。

 

 

 

 

ほな!おおきに!

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