サラリーマン現役時代にスーパーサラリーマンの異名をとり、今は独立され様々な企業でコンサルティングをされている美崎栄一郎氏。先日、貯まったマイルで世界一周旅行をされました。しかも紙袋だけで海外を旅行するという、通常では考えられないスタイルで世界を周って来られました。その体験を全国各地の講演会で話されています。名古屋版は筆者が主催している【iPhone朝食会】と、人生の師匠であり、愛知の文具王&ブロガーとして知られているフミヒロ氏が主催する【文房具朝食会】合同主催によるコラボイベントとなりました。
講演会冒頭の便利グッズ紹介、Q&Aコーナー前編のブログはこちらからどうぞ。
美崎栄一郎が語る 「紙袋一つで周る世界一周旅行」便利グッズ編
美崎栄一郎が語る 「紙袋一つで周る世界一周旅行」 (Q&Aトーク前編)
では講演会の後編の内容をお伝えします。多少筆者のアレンジが入っていますが、大枠は合っていると思います。楽しさがどこまで伝わるかわかりませんが…。
アルマーニ詐欺にあった話を教えてください
ドバイの空港近くでポストを探しながら歩いていたら、スーツを着た紳士が車でそばに寄ってきて「空港がどこかわからない」と言ってきました。最初はスルーしたのですが、またやってきたので、余程困っているのかと思い、一緒に空港まで行ってあげることにしました。iPhoneがあるのでGoogleマップで道はわかります。空港まで案内します」と言ったら「おまえはいい奴だからアルマーニのスーツをあげる」と言われました。トランクから「エンポリオ」と書いたスーツバックに入ったスーツが出てきました。バイヤーをしていて展示会の帰りなのでプレゼントするとのこと。
車に乗ったらそのおっさんが「近々、娘の誕生日なのでスマホをプレゼントしたい。俺がアルマーニのスーツをあげて君がiPhone8を買って俺にくれればWin-Winじゃないか」と言われたので、アップルストアに行ってiPhone購入し交換することに。性善説で生きているため信用しiPhoneをプレゼントしました。別れてからアルマーニのショップに行って「このスーツはアルマーニのですか?」と聞いたら1秒で「違います」との返事。スーツには「EMPORIO」とロゴがありますが「エンポリオアルマーニ」ではなく、イタリア語で“市場”を意味する単なる「EMPORIO」だと言うことが判明。
詐欺師のおっさんとツーショット写真を撮影していたので、詐欺に引っかかったということをドバイのアップルストアにメールしたら後から電話がかかってきて詳細を聴かれました。近い将来、カメラで写真を撮っておけば犯罪の抑止になると思います。実際、シンガポールでは国中に監視カメラが網羅されおり全ての行動が記録されているので犯罪が少ない安全な街になっています。
左のスキンヘッドのおっさんがアルマーニ詐欺師
この詐欺は古典的な方法でドバイだけでなく、世界中の観光都市で行われている模様。「ドバイ、アルマーニ詐欺」で検索すると色々でてきます。
紙袋の選び方は?
何も書いていない無地の紙袋を選びました。以前、台湾へ行った時に高島屋の紙袋を持って行ったら「なぜ高島屋なの?うちの使ってくれればいいのに」と他の流通業の友人に言われてからは柄のない紙袋を選んでいます。丸善の紙袋は海外旅行の本を買い理由付けができるため、そのまま使いました。スタバの袋はニューヨークのスタバで買った時にもらった袋。
靴の選び方は?
ドレスコードを要求される場所もあるため、きちんとした革靴を履いています。ただし、革のソールは歩きにくいため、靴底がゴムの革靴を選びました。
海外と日本を比べて大きく違う点は?
ポストカードを送ろうと思っても送れないこと。郵便局もポストもほとんどないので、ポストを探すだけで相当時間がかかります。日本はどこにでも郵便がありますが海外ではまず見つかりません。ニューヨークではテロ対策のため9.11以降ポストが設置されていません。元々ドバイは砂漠のため住所がなかったので郵便物を送るという文化・習慣がありません。そもそも郵便は庶民が庶民に送るためのサービスであり、ドバイは車でしか移動できない街づくりになっているためポストは必要ないと思われます。
Uberの使い勝手は?
海外ではローカルタクシーよりUberの方が安全。運転手の情報や評価がスマホで見られます。GPSで自分の場所がわかるため、電話しなくても指定の場所へ迷うことなく来てくれます。Uberの良い点はカード決済で現金要らずなのでとても便利。ドライバーの評価が高くないと乗客から選ばれなくなるので接客がきちんとしています。Uberに登録するときの注意点は漢字で登録すると海外では読めないのでローマ字で登録しましょう。漢字で登録してしまうと名前がわからないため会った時にドライバーと「Uber?」「Uber!」という変な会話になります(笑)
宿を選ぶときの基準は?
どこに泊まれば安全かをまず考えます。ホテルはブッキングドットコムで探しています。色んな民族が集まるターミナル駅のホテルは安全ではないので気をつけたほうがいいでしょう。旅行者がたくさん来るところは基本的に危ないと考えましょう。ニューヨークは「ナイトホテルタイムズ」が超オススメ。次回行くならここに泊まると思います。
海外の文具事情は?
海外には心が躍るような素敵な文房具がありません。日本の文房具のプロダクトクオリティは世界トップレベル。今回の旅行中に買った文房具はアライグマの木彫りのボールペンのみ。可愛さにやられました。日本の文房具を海外に持って行ったらかなり売れるのではないでしょうか。近代美術館の文具コーナーを訪れましたがパットせず期待ハズレでガッカリしました。日本の文房具売り場の方がずっと楽しい。
トラブルでリカバリーできなかったことはありましたか?
リカバリー出来なかったことは特にありません。変換プラグコンセントが入った紙袋を忘れたので、困りましたがニューヨークにある24時間営業のアップルストアで購入しリカバリーできました。性善説で動いているといい方向に向かうので何とかなります。
海外旅行での情報は何で収集しましたか?
各国の地球の歩き方を買って自炊してiPadに入れて持ち運びました。ネットで調べるのは間際にしています。今回
観光地にはほとんど行かず友人のガイドがあったのであまり必要なく旅行できました。
Uberが日本で走らない理由は?
日本のタクシーが安全で、料金体系がしっかりしてるから。法律で規制されているということもありますが、信用があるのでローカルタクシーでも大丈夫なためUberが普及しないのではないでしょうか。海外ではローカルタクシーは基本的には安全ではないのでUberが普及しています。認可が要らないので誰でもできる手軽さも魅力だと思います。感覚的なものですが、あと5年したら日本でも走り出すような気がします。タクシーが少ない過疎の地域などはUberは向いています。
海外でビジネスするのに適した国はどこ?
所得が高い先進国でやらないと儲かりません。ヨーロッパでは使いやすい文房具がないので、文房具は売れて儲かるような気がします。
入出国のセキュリティはどうでしたか?
紙袋だけでも特に何か聞かれることはなく、唯一ロシアだけ聞かれました。紙袋は中身がオープンになっているので全く問題ありません。
Q&Aコーナー含めて講演会のまとめ以上で終了!拾いきれていない面白い話がもっとありましたが、とりあえずまとめてみました。今回、美崎栄一郎氏の講演会を主催させていただき本当に良かった。実際の講演は本当に楽しく2時間あっという間に過ぎ、もっと聴いていたい…と思いました。他県でもこの講演会は開催されていますが、どこか一箇所に参加すれば他の場所は無料で参加できます。またビデオ録画されているので、どこかで参加すればアーカイブを観ることもできます。
講演会では取り上げられませんでしたが、美崎栄一郎氏が今回の世界一周旅行で一番楽しかったのはニューヨークのオフブロードウェイで観たミュージカル「ノー・スリープ・モア」。ただし、撮影禁止で写真がないため講演会の発表には向かないので取り上げなかったとのこと。このミュージカルはとっても気になります。筆者は20年前にニューヨークへ行ったことがあり、ブロードウェイで観た「キャッツ」に感動したのを思い出しました。
スリーブ・ノー・モア紹介映像(YOUTUBEより)
講演を聴いて海外旅行にすごく行きたくなりました。独身時代は年3回ぐらい海外旅行に行っていたので、近々どこか海外へ行ってみようと思います。イチオシのモスクワは行ったことがないので最有力候補。ロシア美人、待っててね〜!
ほな!おおきに!