先日、半年に一度の恒例行事として東京へ美術館巡りの旅へ行ってきました。名古屋にもいくつか美術館はありますが、知名度のある展覧会はほぼ名古屋飛ばしされたり、東京でしか開催されないため半年に一度ぐらいのペースで足を運んでいます。今回紹介する「カルティエ、時の結晶」は時間をテーマに様々な装飾時計をはじめ、アクセサリーなどを展示してあります。卓越した職人技術による宝飾品はまばゆいばかりの光とエネルギーを放ち、見るものを虜にします。
カルティエのデザイナーは世界各国を旅行し、そこで得たインスピレーションを作品に活かしていることがわかりました。日本/中国/インド/中東/エジプト/アフリカ/中南米など、異文化や自然の神秘への尽きぬ好奇心が革新的なデザインへと導いています。部屋にこもって作業をしているだけでなく、外に出て新たな体験をすることによって新しいものが生まれます。
これは全ての仕事に共通することであり、会社内で長時間労働していても何も生まれず業績は落ちるばかり。残業せずに仕事を終えて人と会ったり、有給休暇を取って旅行したり、美術館や映画を鑑賞したり、講演会などで話を聴いたりすることで新しい知識を得て、そこから新たな発想が生まれます。また複業(副業)をすることによっても同様の効果があります。
日本企業の大半は未だに長時間労働、有給消化率半分以下、副業(複業)禁止という状況。こんなことでは業績が上がるはずがありません。まずはこれを改善しない限り売上はもちろん利益も上がることはありません。グループウエアを運営しているサイボウズはこれらをすべてクリアしたことにより売上は右肩上がり、離職率は以前の1/10程度まで減りました。一日も早く多くの企業がこういった取り組みを実施して楽しく仕事ができるようになることを願っていますか
話が脱線しましたが、カルティエのコレクションはどれも素晴らしく女性はもちろん、男性でもその素晴らしさを堪能できます。会場内はすべてのエリアが暗く作品にだけスポットが当たっており幻想的な雰囲気。第3章の「ユニヴァーサルな好奇心」のコーナーのみ撮影可能となっておりました。展示ボックスの内側は日本の伝統様式である漆喰が使われており、作品をより一層引き立たせていました。
音声ガイドは入場料に含まれており、もれなく借りることができます。所要時間は音声ガイドをすべて聴きながら40分〜1時間弱ぐらい。平日の開場してまもない10時過ぎに訪れましたので混雑はしていませんでしたが、そこそこ賑わっていました。カルティエということもあり観覧者の9割は女性で男性はまばら。ただし、会場は真っ暗なので気にすることなく鑑賞できます。
女性はもちろん男性でもカルティエの宝飾品の数々に魅力に魅了されるはず。ぜひ一度訪れてみてください!
展覧会概要
カルティエの作品は1995年、2004年、2009年の展覧会を通して日本で紹介されてきました。1989年以降、日本だけでなく世界各国の主要美術館においてそのコレクションが展示紹介されてきたことは、数あるメゾンの中でも特筆されること。
過去におけるこうした展示は、いわゆる「カルティエ コレクション」の歴史的な作品を対象としてきましたが、本展は1970年代以降の現代作品に焦点を当て、その創作活動における革新性、現代性、独自性を、メゾンが築き上げてきた創作の歴史を背景に表現する世界でも初めての試み。
本展では、「時間」をテーマに、「序章」に続く「色と素材のトランスフォーメーション」「フォルムとデザイン」「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの章で、カルティエのイノヴェーションに満ちたデザインの世界を探求します。壮大な時間を経て生成され奇跡的に見出された宝石と、世界各地の文化や自然物など万物から着想を得たデザインが、卓越した職人技術によって結実したカルティエの宝飾。それは世界の縮図であり、地球や文明との時空を超えた対話であるといえるでしょう。
時間を自由に往来し、素材に秘められた可能性を探求することによって、色彩や線、フォルムなど、伝統を継承しつつも、常に宝飾界に新しい風を吹き込み続けるカルティエの想像力に満ちた美の秘密を紹介します。
そして、会場構成を手がけるのは新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之。
「旧素材こそ最も新しい」という理念のもと、伝統的な職人の技術と最新技術とを融合させ現代的なディテールで仕上げる彼らのデザインが、「時」を意識し回遊する展示空間を創出し、新たな鑑賞体験を提示します。
会 期
2019年10月2日(水)~12月16日(月)
毎週火曜日休館
開館時間
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会 場
国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
ほな!おおきに!