SNSで誹謗中傷に巻き込まれる前に読みたい!書評「反応しない練習」草薙龍瞬著







先日、筋トレでお世話になっている「のがちゃんねる」で質問に答えるという動画がありその中で「オススメの本は?」との問に対して「反応しない練習」という回答で早速その場でポチろうと思ったのですが在庫切れ…。のがちゃんの影響力すげぇ(笑)たまたまかもしれませんが…。先日ようやくAmazonで買えるようになったので読んでみました。


 

なお、のがちゃんねるは人気がうなぎのぼりで登録者数が56万人を超えました。そのうち100万人になりそうな予感がします。最初に見たときはまだ一桁台だったのですがいやはやすごい。筋トレするならこの動画が一番だと思いますのでぜひチェックしてみてください!

反応しない練習」はここ最近で読んだ本の中ではダントツに良い内容でまさにこの現代社会に生きる上で大切な要素がいっぱい詰まっています。これを読めばSNSで誹謗中傷することも無くなりますし、受けたとしても華麗にスルーできるようになります。

一言で言えば誰もが抱えるもやもやとした悩みを消し去ってくれるそんな本。テレビを見てもTwitterを開いても暗いニュースばかり。そんな過酷なストレス社会に生きる我々サラリーマンにぴったりのブッダの教えを現役僧侶の草薙龍瞬が現代に即した形でわかりやすく書いてくれています。

この本はスピリチュアル的な要素は全くもってありません。本書で書かれているのはスピリチュアルの間逆で合理的な内容。

本書の結論はすべての悩みは反応から生まれると言うこと。要はすべての悩みとかストレスは我々の目の前で起きている何か現象から生まれるものではなく、我々自身の内側にある心の反応によって生まれます。心理学の目的論に近い考え方とも言えるかもしれません。

具体例を挙げると…例えば朝の通勤ラッシュの満員電車に乗るとイライラしませんか?朝の満員電車と言えば自然とイライラするという感情に繋がるかもしれません。ただブッダはそれは間違いであると指摘しています。ストレスが生まれている本質的な原因を特定できてないのが原因。

確かによくよく考えてみると満員電車に乗ってるからといって全員がイライラしてるってわけでは無いと思います。イライラしてる人もいれば全然気にせず楽しく過ごしている人もいます。同じような満員電車に乗ってたとしても前日にダウンロードしておいた大好きな音楽を聴いたり映画を観たりしていれば満員電車に乗ってたとしても大したストレスになりません。

実は悩みの根本的な原因は動揺はする、落ち込む、腹が立つ、後悔するなどにあります。ストレスの根本的な原因は私の身の回りで起きている現象自体にあるのではなく、私の内側心の反応にあります。誰かの言動にイライラしたり失敗するかもと不安を抱いたり、人生終わったかも…とか落ち込むのもすべて自分の反応から生まれている悩みのストレス。

本書はタイトルにもあるように無駄な反応をしないための練習をしようという内容になっています。具体的に無駄な反応をしないためにはどうすればいいか、そしてもし不覚にも反応してしまった場合の対処法も書かれています。まず無駄な反応しないために絶対知っておくべき大前提があります。それはこの世の中の大半の事は判断しなくていいと言うこと。

これは多くの人が陥ってしまうことではありますが、目の前に流れてくる情報とか仕事やプライベートで関わる人間に対してわれわれは判断を下しすぎてしまいます。この情報は嘘なのか本当なのか、あの人が好き、いや嫌いだ、自分は成功してる、いや失敗してしまった…などなど。

人間は結論が出てどこかに着地できた気分になると謎の安心感を感じます。もしTwitterなどのSNSで自分とは全然関係なさそうなことであっても適当に判断を下しがち。これは麻薬と同じで大きなリスクを抱えています。今の時代は情報量が膨大なので入ってくる情報に対して何でもかんでも判断を下しているといくら時間があっても足りません。

自分の貴重な時間が適当な判断を下すためにどんどん奪われていきます。また人間の心にはコミットメントと一貫性と言う特徴があり、自分が言ったことを自分が発信した言葉に一貫性を持たせたいと言う心理効果が働くので知らず知らずのうちに自分の言葉に自分の行動が縛られてしまいます。

人間、何が正義か何が悪であるかなんてわかりません。ある人にとっては正義でもある人にとっては悪ということは往々にしてあります。誰が不倫しようが自分には関係ないので、良し悪しを判断する必要は全くありません。よくわからない立場で誰かを裁く謎の裁判官になる必要はありません。コロナウイルスに感染するかもしれないという恐怖に洗脳されて自粛警察をされているコロナ脳民が結構おられましたがこれも同様。

先日、テラハメンバーの女子プロレスラーの方が心無い誹謗中傷により自殺を遂げてしまいました。原因は誹謗中傷した人たちにもありますが、根本的な要因は彼女を悪役に仕立てて視聴者を煽ったテレビ局にあると思います。台本があるフィクションなのにもかかわらずノンフィクションのように思い込ませ、それを真に受けた低脳な視聴者が誹謗中傷したという構図。こんなことで一人の命を奪うのは本当に残念でなりません。

自分自身が、そういったことに巻き込まれないためにもこの「反応しない練習」は必読の一冊になります。ワタクシ自信も、FacebookなどのSNSでついつい反応してしまいがちなので、少しずつ「反応しない練習」をしてみます。

自分自身が「オレの人生オッケー!」と思えばそれで幸せに過ごすことができます。他人と比べるからしんどくなるし、不幸になります。気持ちよくなる「快」を増やして「不快」を減らせば人生が楽しくなります。まずは自己肯定感を高めて自信を持ちましょう。

この「反応しない練習」はどこを読んでも納得できてためになることが書かれており、万人に超絶オススメ。今まで読んだ本の中でベスト5に入る良書なのでぜひ読んでみてください!なおAmazonのKindleUnlimited会員の方なら無料で読めます!

ほな!おおきに!