人生の転機に山奥に籠もってヴィパッサナー瞑想10日間コースを体験したら、感覚器官が鋭敏になりすごいことが起こったという話







先日、千葉の山奥に12日間籠もり、ヴィパッサナー瞑想法を学ぶため合宿に参加してきました。

このブログ記事はこんな方におすすめ

・人生をより幸せに過ごしたい方
・幸せの本質とは何かを知りたい方
・仕事の能率を高めたい方
・ゴルフをはじめとしたスポーツの身体能力を上げたい方
・芸術などアートの能力を上げたい方
・瞑想に興味があり、極めたい方
・心に汚濁があり、洗浄してキレイにしたい方
・目が悪く、視力を上げたい方
・速読の能力を高めたい方
・ヴィパッサナー瞑想に興味のある方

 

今回のブログは1万1千文字を超える長文になりますので、お時間のあるときにどうぞ。

なお、合宿中はスマホをはじめとした電子機器は全て預けて使えないので写真もほとんどありません。

文章だけで読みにくいかと思いますが、その分、時間をかけて文章を書きましたので、最後まで読んでいただけるとたいへん嬉しく思います。

まずはヴィパッサナー瞑想について簡単に説明します。

「ものごとをありのままに見る」という意味のヴィパッサナーは、インドの最も古い瞑想法のひとつ。

この瞑想法は2,500年以上も昔、インドで人間すべてに共通する病のための普遍的な治療法、すなわち「生きる技」として指導されました。

ヴィパッサナー瞑想法は合宿の十日間コースで指導されます。

参加者は10日の間、瞑想法の基本を学び、この技の恩恵を実感できるように十分に実践します。

合宿コースの参加にあたり、瞑想の経験は必要ありません。

参加費は無料で参加者からの寄付(ダーナ)によって運営されています。

まず最初は全10日間のコースを受講することが条件となり前後合わせて約12日間、世間と一切隔離されることになります。

まずはここでハードルがとてつもなく上がります。

このヴィパッサナー瞑想を知ったのは2年前で当時はサラリーマン生活をしており、12日間、SNSはおろかメールなども全くできないという環境では参加することは難しく…。

しかしながら、この2月末に25年10ヶ月続けたサラリーマン生活を終えることとなり、有給休暇消化中のタイミングで参加することができました。

ヴィパッサナー瞑想の施設は京都と千葉にあり、自宅からは京都の方がやや近いのですが日程が合わず、千葉まで行くことにしました。

おそらくこれも何か意味があるのではないかと思いつつ予約を入れました。

10日間合宿は毎回大人気で特に昨今は感染症対策のため参加人数が半分程度になっており、さらに狭き門となっています。

申込みは2ヶ月前の22時から始まりますが、人気ライブのプラチナチケット並に瞬殺で終了しキャンセル待ちになります。

申込日はちょうど富山から帰るバスの中だったのですが、21時59分からページをリロードしまくりなんとか申込みを完了することができました。

あとから参加した人に聞いたら3分後にはキャンセル待ちになっていたとのこと。

申し込みから10日後ぐらいにメールで連絡があり、本当に10日間参加する覚悟があるのかというようなことを2,3度やりとりし、無事受諾されました。

そして2月16日からいよいよコースが始まりました。

今回の参加者は男女十数名ずつ合計約30名。

感染症対策で半分に減らしているので以前は60名前後いたとのこと。

ちなみに男性の参加者は16名でそのうち10名がリピーターということに驚きました。

何度も10日以上外界と連絡を取らずに生きていける態勢が整っている人がこんなにいるとは…。

軽いカルチャーショックを覚えました。

なお、メモや筆記具の持ち込みは禁止されており、合宿が終わった後に記憶をたどりながら書いています。

日にちがずれてたり若干、曖昧な箇所もあるかもしれませんので、その点はご了承ください。

一日の最後に聴く講話はめっちゃいい話していたので、せめてこの時だけでもメモを取りたかった…。

 

瞑想修行 初日(スタート前日)

千葉の茂原駅で下車。

バスは茂原駅の改札を出て左に行き、一番奥の3番乗り場の発着所から出発します。

 

25分ほどかかり睦沢中央公民館まで移動しました。

 

そこからは施設のスタッフが送迎車で施設まで運んでくれます。合宿会場となるヴィパッサナー瞑想センター「千葉ダンマーディッチャ」までは公民館から5分ほど。

その日は夕方16時半までに参加者は集合し、各自部屋で支度を整えた後、10日間の過ごし方などが説明され、夕食を食べて終了となります。

受付の際には財布などの貴重品のほか、スマホ、タブレット、パソコンなどの電子機器類を預けます。ここから約10日間、外部との連絡は一切遮断されます。

※家族などに緊急事態があった場合のみ、電話は取り次いでくれます

就寝は21時30分、翌朝の起床は4時になります。

いよいよ10日間に及ぶ毎日12時間の壮絶な瞑想法を学ぶ合宿が始まりました。

 

瞑想修行 第1日目

 

1日のスケジュールは下記の通り。

午前4時: 起床
午前4時30分~6時30分: ホールまたは自分の部屋で瞑想
午前6時30分~8時: 朝食と休憩
午前8時~9時: ホールにてグループ瞑想
午前9時~11時: ホールまたは自分の部屋で瞑想
午前11時~12時*: 昼食
午後12時~1時: 休憩および指導者への質問
午後1時~2時30分: ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後2時30分~3時30分: ホールにてグループ瞑想
午後3時30分~5時: ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後5時~6時: ティータイム
午後6時~7時: ホールにてグループ瞑想
午後7時~8時15分: 講話
午後8時15分~9時: ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後9時~9時30分: ホールにて質問
午後9時30分: 就寝

 

コース時間割は、修行を継続して行うことができるように考えられており、修行から最もよい成果を得ることができるよう、できる限り時間割に従うことが求められます。

起きている時間は約18時間、そのうち約10時間を瞑想に使うといういまだかつてない体験が始まりました。

瞑想は自宅で毎日15〜20分ほどしていましたし、始まったときは不安はほとんどなくワクワクしかありませんでしたが、予想と全く違う事態に陥りました。

今までの瞑想はだいたい20分、長くても30分程度だったので、あぐらをかいて座っていても足が痛くなるということはありませんでしたが、30分を超えたぐらいから猛烈に足が痛くなりはじめました。

自宅からBackjoyというおしりに敷くシートを持っていったため、お尻の痛みはなかったものの、足首と膝の裏が痛い、痛い。

そこからは意識が朦朧とするほどの激痛との戦いが始まりました。

「呼吸を意識して感覚を研ぎ澄ませて瞑想しましょう」と指導されるのですが、正直、足が痛くて瞑想どころの騒ぎではありません。

この日は足を組み替えたりしながらなんとか凌ぎました。

立ち仕事の際も最初は足の裏が痛くて仕方なかったのですが、人間よくできたもので2日もすると身体が慣れてきて立ってるのは苦にならなくなります。

それを期待して、この日は終了。

ベッドはペラペラのマットレスで下のすのこ板のデコボコがわかるほど。

普段、じぶん敷ふとんのオーダーメイドしたマットレスで寝ているので、かなりキツいのですが、この日は比較的早く眠ることができました。

なお、食事は午前6時30分からの朝食と11時からの昼食の2回のみ。17時にティータイム休憩がありますが、ミカンもしくはオレンジ1個とりんご1個しか食べることができません。

過去に参加した人は「古い生徒」と呼ばれ、午後に食事をすることは許されず水分のみとなります。

ワタクシは今回初参加のため、ミカンもしくはオレンジとりんごを食べることが許されていました。

普段からほぼ一日2食の生活をしているので、これについてはあまり苦にならず。

ここで提供されたりんごがめっちゃ美味しくて精神的にかなり救われていました。

最終日に知ることとなったのですが、今回の参加者の中に信州安曇野のリンゴ農家の方がおられて、採れたてのりんごを差し入れしてくれていました。

いやはや、本当に美味しくて、精神的に満たされてありがたかった。

料理はすべて精進料理のため肉や魚は一切なく、味も超薄い…。

普段から薄味で慣れているワタクシでも相当薄かったので、濃い味付けに慣れている一般の人は、ほぼ味がないという感じだったのではないでしょうか。

特に味噌汁が薄いのはかなり厳しくて、ごはんに付けて食べるための味噌を溶いて食べていました。

京都の会場で参加したことがある人に後ほど聞いたところ、食事は京都の方が美味しく、イギリスで参加した方はバイキングでグラノーラや色んなパンやフルーツがあり、色々選ぶことができてめちゃ美味しかったとのこと。

ただし、瞑想法の上達と食事の美味しさやボリュームは関係なく、むしろ質素な料理の方が食べる量が少なくなり空腹になるため効果が上がるような気がします。

 

瞑想修行 第2・3日目

昨日に引き続き、呼吸に集中することを徹底的に行います。

昨日はただ「呼吸に集中する」ということだったのですが2日目は「鼻から口にかけての三角形のゾーンに意識を集中する」、3日目は「鼻穴から上唇の上までの狭い範囲のゾーンに意識を集中する」とどんどん範囲が狭められます。

ただし、足が痛いのはどうやっても変わらず…。

ワタクシも含めてみなさん、お尻の下に会場で借りることができるクッションを複数枚重ねたり、硬いスポンジシートを重ねたりと色々工夫されており、日に日に形が変わっていくこの光景はなかなか面白く興味深いものがありました。

ただ、「聖なる沈黙」の規律守ることが求められているため、情報交換は一切できません。

また、スマホも預けているため「あぐら 痛くない方法 コツ」などとGoogle先生に聞くこともできません(笑)。

会話が許されるのは12時からと21時から先生に瞑想について質問する場合と、よほど困ったことがあったときにコースマネジャーに要点を話せるのみ。

実は、あとから振り返るとこの「聖なる沈黙」という仕組はとても良くできていて、修行の効果を最大限に高めることがわかりました。

2日目の夜寝る前にプラスチック製ゆたんぽがあることに気が付き、これのおかげで手足の冷えを解消することができ、QOLがかなり上がりました。

3日目は雨のため朝の散歩もできず気分も沈みがち。

この時点で「どうも聞いていた内容と違っているような気がする…。いや、インタビューした彼女の能力が高くて足が痛いのは苦にならなかったのか…?」と疑問や苦悩が頭の中をよぎります。

富士山が爆発したり、首都直下型地震が来て中止にならないかな…なんて不謹慎なことも考えたりしました(笑)。

 

瞑想修行 第4日目・5日目

4日目は呼吸を整えつつ、意識を頭のてっぺんから足の先へ移動させる訓練が始まりました。

頭→顔→肩→腕→手首→手のひら→指、喉→胸→腹、首→背中→腰→尻→太腿→脹脛→足首→足の裏→つま先の順に意識を移動させます。

これをひたすら繰り返します。

5日目は頭から足先、そして足先から頭へ戻し往復するという手順が加わりました。

これもただひたすら繰り返します。

5日目からはアディッターナといって、1日3回、それぞれ各1時間、足や手を動かさず、目を開けないという強い決意を持って挑むことが課せられます。

これが本当に辛かった。

それまでは痛くなったら少し足を組み替え動かすことにより痛みから逃げられていたのですが、それさえできなくなります。

ただし、動いたからといって罰則などはありませんので、本人の心構え次第になります。

多少、体の重心をずらしたり、わからない程度に足を抱え込むようにしたりと涙ぐましい努力をしても痛みはなかなか消えません。

ただ、この日の夜の講話で「瞑想修行している参加者は足や身体が痛いのが当たり前」ということがわかり少し心が救われました。

痛いという意識を客観視することにより、短い時間ではありますが、痛みから開放される感覚を少し得ることができたのは大きな成果となりました。

3日目、4日目と雨で心も沈みがちでしたが、5日目はいい天気になり少し気持ちも晴れました。

 

瞑想修行 第6・7日目

6日目からは頭の天辺から足の先へ意識を移動する際に、両手や両足など2箇所あるところは同時に動かすという訓練が追加されました。

7日目からは意識を部分、部分で移動するのではなく一気に移動させる訓練が追加されました。

感じ取れなかった部分だけ、個別で意識を向け、感覚を確認するという作業を繰り返します。

MRIでスキャンするようなイメージでしょうか。

話は少し戻りますが、実は2日目の夜から眠れない日々が続いていました。

就寝時間は21時半で、さすがにこの時間は普段と比べると眠りにつくには早いのですが起床が4時なので遅くとも23時までには寝ないと普段の睡眠時間が確保できません。

しかし布団に入って1時間経っても、2時間経っても眠れません。

このままでは睡眠不足が解消されないと思い、6日目の午前0時に念のため持参した睡眠導入剤を半錠飲むことにしました。

飲んだらすぐに眠りに落ちましたが、3時過ぎに目が覚めてしまいました。

普段、これを半錠飲んだら朝までぐっすり眠れるのですが、何かおかしい…。

そして、この日の夜の講話でまるで何もかもお見通しかのごとく「みなさんは夜、ぐっすり眠れていないでしょう。でも、焦る必要はありません。瞑想することにより長い時間睡眠を取らなくても良くなっています」というではありませんか。

瞑想を行うことにより、睡眠の質が上がり、短時間で十分な睡眠が確保できているということらしい。

確かに食事をしたあとも特に眠くならないし、昼寝もほぼ必要ありません。

19時からの講話は薄暗い中で80分近く聴いているので通常ならウトウト眠くなるはずが全く眠くありません。

実体験として睡眠の質が向上しているのは間違いない事実であり、この日からは眠れなくても不安になることはなくなりました。

ゴエンカさん、もう一日早く教えてくれたら睡眠導入剤を飲まずに済んだのに…www。

 

瞑想修行 第8・9日目

8日目は特に新しい訓練はなく、昨日までの瞑想法をさらに効率よく自由に意識を動かすことを心がけます。

この辺りからサンカーラと呼ばれる心の汚濁が身体に現れてきます。

ワタクシの場合は背中の肩甲骨と背骨の辺りに激しい痛みが出るようになりました。

背中をやや丸めたり、少し身体を斜めにしたりするとゆっくり消えるのですが、背筋を真っ直ぐ伸ばした正しい姿勢になると痛みが増します。

これも色々、試行錯誤して痛みを抑える方法を模索したところ、腹筋に力を入れ続けると多少痛みが減ることがわかりました。

そして、とても不思議な現象なのですが、この日の夕方、瞑想中にお腹の丹田(みぞおち)の辺りにスクリーンが見えるようになり、そこに様々な過去の記憶の映像が流れてきました。

小学生の頃の学校でのこと、2001年にフランスのパリ研修でのとある経験、ベトナム旅行へ行ったときのことなど、どれも共通点はなく、なぜそれらの映像が流れてきたのかは謎ですが、ひょっとするとある種の「トラウマ」なのかもしれません。

そして9日目は実質的にはヴィパッサナー瞑想を修行する最終日になります。

というのも10日目の10時からは「聖なる沈黙」が解かれ、外界に戻るためのリハビリ的な時間になるため、本格的な最後の訓練はこの日が最後になります。

総仕上げ的な日だったのですが、午前中はなかなか集中できず、足は痛いまま…。

果たして、こんな状態でいいのだろうかと思っていたら、夕方の最後の瞑想はかなり集中することができ、なんとかハードな修行を終えることができました。

この辺りになると夜空を見上げて星座を楽しむ余裕が出てきていました。

瞑想センター「千葉ダンマーディッチャ」の周りには森林や竹林以外何もないので、とにかく星がめっちゃキレイ。

これを見るだけでも参加した価値があるのではと思えるほど。

オリオン座をはじめとする冬の大三角や北斗七星などが見事に輝いていました。

個人的な感想ですが、4,6,8日目の偶数日は気分が落ち込み、5,7,9日目の奇数日は何かしらのブレイクスルーや自分の中で成長を感じることができ嬉しくてガッツポーズしたりすることがありました。

 

瞑想修行 第10日目

この日は4時半から瞑想し、朝食を取ったあと、再度瞑想し講話を聴きました。

そして10時からは「聖なる沈黙」が解かれ、外では参加者同士で話ができるようになります。

10日ぶりの会話はとても楽しく、特に気が合う方とは話が止まりません。

修行中、どんなことを考えていたのかとか、食事についての感想とかやっと情報共有できて、足の痛みや様々な悩みが自分だけでなかったことがわかりました。

このプログラムの仕組は本当によくできており、参加者間で情報共有ができないことで自分自身を深く内観することができるようになります。

もし、途中でお互いに話をして痛みの思いを分かち合ったりした時点で安心感が生まれてしまい、内省することができなくなります。

この日の午後の瞑想ではヴィパッサナー瞑想ではなくメッターバーバナー瞑想という心を癒やすための瞑想法を教えてもらいました。

「世の中のみんなが幸せで平和で、穏やかでありますように」などと願いを込めながら2,3分瞑想して終了します。

自宅でヴィパッサナー瞑想をしたあとは必ず、このメッターバーバナーをするようにと言われました。

 

瞑想修行 第11日目(最終日)

最終日は4時半から全員参加のグループ瞑想のあと、講話を聴いて終了となります。

この日の最後の瞑想はかなり集中できて、足の痛みもほぼ気にならなくなり、サンカーラ(背中の痛み)もほぼ現れなくなりました。

心の汚濁がキレイに洗い流されたのだと思われます。

いやはや、開始直後はどうなるかと思いましたが、なんとか乗り切り、素晴らしい知見を得ることができました。

瞑想が終わってからは帰りの身支度を整えて、朝食を食べた後、全員で班ごとに別れて、使った施設を清掃したり備品を揃えたりして終了となりました。

8時過ぎには全て完了し、順次解散となりました。

男性は車で来ていた参加者も多く、帰りは最寄り駅のJR外房線茂原駅まで乗せてもらうことができ、とても助かりました。

もし、乗せてもらうことができなくても近くのバス停まではスタッフが送ってくれます。

もしくは茂原駅まではタクシーで4,000円の定額制になっています。
4人で乗り合いをすれば一人あたり1,000円になりますので、これを利用するのもありでしょう。

今回、ヴィパッサナー瞑想10日間コースを無事終了することができましたが、これがゴールではなくスタートになります。

例えるなら10日間コースを終了したのは自動車免許を取っただけの状態であり、自動車を運転して、ドライブしたり、旅行に行ったり、仕事に使ったりすることにより、その技術が活かされます。

最後の講話で毎朝1時間と、毎晩1時間、合計1日2時間の瞑想を欠かさず続けましょうと指導されました。

最初、聞いたときは「毎日2時間なんて時間はなかなか取れない!」と思ったのですが、講話を最後まで聞いたら、それは浅はかな考えということがわかりました。

ゴエンカ氏の解説によれば、瞑想をすることにより、まず睡眠時間が短くて済むため、睡眠時間を1時間削っても全く問題がなく、まずこれで1時間相殺されます。

そして、瞑想の効果により、仕事や家事などの効率が劇的に上がり、今までより2割ぐらい速くなるとのこと。

例えば1日8時間働いているとすれば6〜7時間で作業を終えることができます。

これにより、もう1時間確保することができ、娯楽を始めとした自分の趣味ややりたいことを何も犠牲にすることなく瞑想のための2時間が確保できるようになります。

睡眠については実際に体感しているため、めっちゃ腹落ちしました。

帰宅して5日経ちましたが今のところ、朝晩1時間ずつの瞑想を継続できています。

ただし、この時期、まだ暗い朝5時に起きるのはさすがに眠たくて心が負けそうになりますが…。

それと自宅での瞑想はやはり雑音などがあるのと、1日たった2時間だけなので、合宿中のように集中するこができません。

意識を身体中移動させるのもたやすくできていたのですが、日を追うごとに難しくなってきていますが、継続させたいと思います。

実は瞑想修行をしてから、いくつか驚くべき身体の変化が起こりました。

まずひとつ目は視力が良くなったこと。

行く直前に健康診断があり、そのときは運転用のやや度の強い眼鏡をかけて計測して左0.8右0.6だったのですが、瞑想修行後、眼鏡ショップJINSで普段使っている度の弱い眼鏡で計測したにも関わらず左1.0、右0.8と格段に上がっていました。

もし、健康診断と同じ度数の眼鏡なら0.3〜0.4も視力が良くなったということになります。

車の運転も普段の眼鏡で全く問題なくなりました。

ただし、老眼は改善されなかったため、近くの文字がさらに見えにくくなったのは誤算…(笑)。

そして2つ目は翌朝、ゴルフの練習に行くため自動車を運転したときに気づきました。

目の視野角が圧倒的に広がっているのがわかりました。

それまではおそらくサイドミラーの両脇ぐらいまでしか見えてなかったと思うのですが、目を正面から動かさない状態で180度全天球的に見えるようになりました。

あまりにも見えすぎてかなり違和感があるほど。

3つ目は足裏の感覚がものすごく鋭敏になりました。

瞑想する前と同じドライビングシューズを履いているのですが、地面を感じる感覚が全く違います。

まるで地下足袋を履いて歩いているような感じで芝生、アスファルト、砂利道など敏感に情報が入ってきます。

今までの人生で、こんなことを感じたことがなかったので、とっても不思議な感覚。

4つ目は読書スピードがさらに上がりました。

それまでも本を読むスピードはかなり速い方で、楽読体験のときに計測してもらったら一般人の4〜5倍の速度で読めていると言われました。

それがさらに速くなり、それまでの2倍以上は速くなったような気がします。

5つ目はちょっとスピリチュアルな話になるのですが、頭の中に知っている人物の姿を思い浮かべるとその人の色と属性(火とか森、メタル、太陽、青空など)が見えるようになりました。

それまで「オーラが見える」という人などははっきり言ってあまり信じてなかったのですが、いざ自分がその立場になると、本当にそういう人がいるんだということがわかりました。

ただし、色や属性が見えたらかといって、これといって何かの役に立ちそうではありません(笑)。

これら以外にもまだまだ、気づいていないことや、これから起こることもあるかもしれません。

ヴィパッサナー瞑想は本来人間が持っている潜在能力を引き出すことがわかりました。

まとめ

・ヴィパッサナー瞑想法を学ぶのは禅修行に近く、相当辛いため、参加するには覚悟が必要
※でも宗教ではありません

・瞑想法を正しく学んで習得すれば、身体の感覚器官が鋭敏になり、様々な能力が引き出される

・話をしてコミュニケーションを取れることのありがたさがわかる

・心の手術が行われ、溜まった汚濁がキレイになる

・参加者の半分以上はリピーターであり、何度も10日間、世間と断絶して何の問題もなく生活できる基盤を持っている人がたくさんいるということに気づく

・ヴィパッサナー瞑想合宿の参加費は無料であり、寄付によって運営されており、奉仕者と呼ばれるボランティアスタッフの方々もみなさん素晴らしい方ばかりで安心して参加できる

幸せに生きるためには渇望や嫌悪を捨てて、感覚に反応せず観察し、常に平静な心で過ごすこと

この瞑想10日間の合宿はゴールではなくスタート。その後に瞑想を継続してはじめて効果が出る

 

 

今回、思い切ってヴィパッサナー瞑想10日間コースを受けて本当に良かった。

もし、コ口ナ茶番がなければ長期間海外旅行へ行っていたような気がするので、そういう意味では茶番を引き起こしているDSに感謝しなければなりません。

この修業は相当な覚悟が必要なため、万人にはオススメできませんが、ストイックな生活ができる人、幸せの本質を知り平和に生きたい人、潜在能力を引き出し能力をアップさせたい人には超絶オススメ。

瞑想修行を終えてから、たまたまこういう記事を見つけました。

 

ヴィパッサナー瞑想で得られる真の幸せな生き方は、この女性のライフスタイルとまさに真逆。

講話の中で「渇望し執着することはいけません」と仰られており、ダメな生き方の例を挙げておられましたが、この女性や元ZOZOの前澤氏のライフスタイルとほぼ同じでした。

もし、今後、海外旅行へ12日間行くのであれば、それを先送りして、ぜひヴィパッサナー瞑想10日間コースへ参加してみてください。

きっと人生がいい方向へ劇的に変わるはず!

 

ちょっと脱線して…番外編

最終日に解散した後、茂原駅からほど近い土気駅で降りて日本初の写実絵画専門美術館であるホキ美術館へ立ち寄りました。

まるで写真のようなスーパーリアリズムの絵画だけを集めた美術館で2年ほど前に一度立ち寄り、あまりの素晴らしさに感動し、再訪することにしました。

写実絵画専門のホキ美術館へ行ってきた 写実絵画に心を奪われる!

 

今回の展示もどれも素晴らしく、訪れた価値は十分にありました。

今後、またヴィパッサナー瞑想の修行を千葉ですることがあれば、ホキ美術館を訪れるのはマストになるでしょう。

なお、併設されているレストランはとても評価が高く、ここで食べようかと思いましたがすでに満席で入れず。

次回は事前に予約して訪れたいと思います。

ここを見終わった後は土気駅から歩いて数分の場所にある蕎麦処で天ざる蕎麦をいただきましたが、12日ぶりの美味しい食事は染み入る美味しさ。

改めて美味しい食事のありがたさを実感することとなりました。

ホキ美術館を鑑賞した後は真っ直ぐ自宅に帰るつもりだったのですが、館内に写実絵画作家の山本大貴氏の個展が千葉県立美術館で開催しているとのポスターを見つけ、途中下車して立ち寄ることにしました。

写実絵画の作家の中でも一番好きな作家で、素晴らしい作品の数々が展示してあり、重たいキャリーケースを15分ほど押して歩いて行った価値は十分にありました。

3月21日(月・祝)まで開催していますので、関東在住の方はぜひ訪れてみてください。

千葉県立美術館で開催されている 「山本大貴-Dignity of Realism-」へ行ってきた

 

今回、過去最高の文字数で1万1千文字を超える長文となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ほな!おおきに!