子どもが誤って消化器を噴射させたときの対処方法とは?







先日、消防訓練に参加してきました。消火栓からの放水体験や消化器の説明、疑似消火体験など一通りの訓練をしてきました。

 

意外と知られてませんが消化器には蓄圧式消化器と加圧式消化器の2種類があります。

 

見分け方は蓄圧式には指示圧力計がついています。蓄圧式は空気を充填させその圧力で消火剤を噴出させます。

 

加圧式は中にガスボンベが入っておりそれに穴を開けることで一気にガスが出ることにより加圧して消火剤を噴出させる構造になっています。

 

蓄圧式は加圧式に比べて高価ですが、定期的に蓄圧することにより繰り返し使うことができます。一方、加圧式は一度使ったらおしまいの使い捨てになります。一番の違いは蓄圧式は噴出したとしても途中で止めることができるのに対して加圧式は一度噴出すると止めることができないということ。

子どもがいたずらで消化器の栓を抜いてレバーを握った場合、蓄圧式は消火剤がプシュッと出てもすぐに停止できますが、加圧式の場合は止めることができないため消火剤が撒き散らされて大変な事態になります。以前、店頭で小さな子が消化器にいたずらをしてレバーを押したことがありましたが、蓄圧式だったため少し消火剤が出ただてで済みました。これが加圧式だったら辺り一面に撒き散らされて笑えない事態になっていました。

もし、加圧式の消化器を子どもが触って噴射させた場合の対処方法は「消化器を逆さにすること」。消化器の構造はシャンプーのボトルと同じで底にある消火剤をパイプを通して圧力で外に出す仕組みになっています。消化器を逆さにすることにより消火剤がパイプと反対側になるため消火剤は出ずに空気だけが噴出することになります。

万が一、子どもがいたずらで加圧式の消化器を噴出させた場合は即座に逆さにしましょう。消火剤が辺り一面に撒き散らされると後々の清掃などがたいへんで場合によっては損害賠償請求されることもあります。百貨店などの商業施設ではこういったリスクを避けるため多少高価でも蓄圧式の消化器が普及していますが、中小の店舗などではコストを下げるため加圧式の消化器が置いてある施設も多く、いたずらには気をつける必要があります。

まずは小さなお子さんがいる方は火事以外では絶対に消化器を触らないよう言い聞かせて普段からしっかりと躾をしておきましょう。

ほな!おおきに!