年が明けると日本人はこぞって神社に参拝します。
東海地区では神社の頂点に立つ伊勢神宮、それに続いて熱田神宮に行かれる方が多いのではないでしょうか。
熱田神宮は自宅の氏神様のため毎月1日には朔日参りを欠かさず続けています。
ただし、元旦は毎年、妻の実家に泊まっており、実家の氏神様に参拝するので熱田神宮へは夜遅くに行くか、後日参拝します。
元旦からの三ヶ日は熱田神宮の邪気が強すぎて、いつもとは全く違う雰囲気になり、あまり好きではありません。
1月中旬以降の熱田神宮は厳かで素晴らしい雰囲気なのですが、お正月は結界が崩れるのためか雰囲気が極端に悪くなります。
2月からの朔日参りの時には絶対に出会わないDQN系の人たちやガラの悪い人たちがあまりにも多すぎるので混雑する時間帯は避けています。
今年も三ヶ日が終わってから熱田神宮に参拝しました。
神社へ参拝するときにはマナーがありますが、それを知らない方も大勢おられます。
日本人として最低限のマナーを知っておくべきではないでしょうか。
今回は熱田神宮を参拝する際に気をつけたいポイントを紹介いたします。
南側の正門から入る
名鉄神宮前駅から近い西門や地下鉄神宮西駅から近い東門から入られる方が多いのですが、正門は少し離れた南側にあります。
東門や西門は家で言うなら裏口もしくは勝手口。
人のお家にお邪魔する際、裏口や勝手口から入る人はまずいません。
神社でも同じこと。
裏口・勝手口である東門や西門から入ったら神様もいい気はしません。
礼を正して正門から入りましょう。
これが正しい参拝の第一歩。
少し遠くても必ず南側の正門から出入りしましょう。
楠御前社へ参拝する
正門から本殿へ行く途中の参道右側に楠御前社(くすのみまえしゃ)があります。
まず最初にお参りするのは楠御前社。
祭神は伊邪那美命(いざなぎのみこと)と伊邪那岐命(いざなみのみこと)。
多くの日本の神々を産んだ神様なので安産の神様になります。
近々、子どもが生まれる方は必ずお参りしましょう。
徹社へ参拝する
本来、神様には何かお願いをするべきではありません。
日頃の感謝を伝えたり、よいことがあったのを報告するのが参拝。
ただし、熱田神宮の中にはお願いをしてもよい神様がおられます。
それが和御魂の神様である徹社(とおすのやしろ)。
心優しい穏やかな神様なので、困ったことがある時お参りすると心が落ち着きます。
楠御前社から本殿へ向かって少し歩いた右手にあります。
手水舎で清める
境内中央にある第二鳥居をくぐった左側にある手水舎のお手水で手と口を洗い清めます。
ちなみに熱田神宮はできれば左側を歩くのが望ましい。
これは手水舎がどちらにあるかが目印になります。
熱田神宮の場合は本殿に向かって左側に手水舎がありますので、左側通行の方がいいでしょう。
なお、お正月期間は閉鎖されていますが、第三鳥居前、信長塀近くにある東八百萬神社と西八百萬神社への参拝もオススメ。
熱田神宮から東側、西側すべての神々が祀られており、本殿とこのふたつの神社をお参りすると全国の神社をお参りしたことになります。
本殿御垣内参拝
お正月は本殿前に賽銭箱が拡張されビニールシートの賽銭箱になっておりますが、ここに賽銭を投げ入れるのは避けましょう。
本殿左奥に御垣内参拝受付がありますので、ここでチケットを受取り、御垣内を参拝しましょう。
チケットは1,000円ですが、参拝だけでなく、呈茶券、宝物館の割引券(800円→500円)、おさがり(砂糖菓子)が付いていますので充分価値があります。
御垣内参拝ではいつもどおりの賽銭箱が設置してあり、落ち着いて参拝できます。
なお、御垣内はコート、帽子、マフラーなどの着用は禁止なので、寒い日は温かい服装で出かけましょう。
呈茶は宝物館の横にある会場でいただけます。
抹茶のほか、お茶菓子がついてきます。
可愛い巫女さんが運んできてくれます。
会場内は温かいのでほっと一息つけます。
時間がある方はぜひ宝物館へお立ち寄りください。
1月30日(火)まで「新春特別展 日本の聖地」を開催中。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄ほか名だたる武将たちの神々に対する祈りの証の国宝・重要文化財あわせて20点ほか75点を展示してあります。
上知我麻神社へ参拝
帰り際には正門近くにある上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)へ参拝しましょう。
ここは五日戎として有名。商売の神様なので、仕事で成功したい方はぜひ訪れましょう。
この神社の手水舎は鳥居を入って右側のわかりにくい場所にありますのでお見逃しなく。
以上、熱田神宮参拝の際のポイントをお伝えしました。
参考になれば幸い。
基本的な神社の知識はこちらでどうぞ。
ほな!おおきに!