先日、小説家であり、1973年に得度し、法名・寂聴となった瀬戸内寂聴さんが99歳の生涯を終えられました。
心よりお悔やみ申しあげます。
自由奔放な生き方や、モノの捉え方は独特であり、多くのファンがおられます。
晩年は講話をされたり、様々な本を出版されたりしていました。
著作のいくつかはAmazonでベストセラーになっており、再び注目されています。
まだ読んでいない本もありますが、面白そうな本がたくさんあるので購入を検討しがてら紹介します。
花芯
講談社文庫カテゴリーでベストセラー1位
「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」。親の決めた許婚(いいなずけ)と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。
相手は、夫の上司。そして……。
平凡な若妻が男性遍歴を重ね完璧な娼婦になっていく姿を描き、発表当初「子宮作家」のレッテルを貼られ文壇的沈黙を余儀なくされた表題作他、瀬戸内晴美時代の幻の傑作5編を収録。
生きることば あなたへ
深夜、思いわずらって眠れない時、誰かに苦しい胸のうちを打ち明け、聞いてほしい時、孤独にさいなまれて、さめざめとひとりで泣きたい時、ふと、手をのばして頁をくってみたい小さい本があれば、どんなにか心が慰められることでしょう。
もし、この小さな本があなたにそういう役目をしてくれたら、そんな嬉しいことはないと思います。
寂聴 九十七歳の遺言
朝日新書カテゴリー ベストセラー1位
「死についても楽しく考えた方がいい」。
私たちはひとり生まれ、ひとり死ぬ。
常に変わりゆく。
だから、いくつになってもだれかを愛することは「有り難い」奇跡──私たちは人生の最後にどう救われるか。
生きる幸せ、死ぬ喜び。魂のメッセージ。
笑って生ききる
作家として、僧侶として、瀬戸内寂聴さんはたくさんの名言を残しています。
年齢を重ね、老いを受け入れ、周囲との人間関係や、家族のかたちも変わっていくなかで、私たちは、その言葉に心のよりどころを求めます。
本書は『婦人公論』に掲載された瀬戸内寂聴さんのエッセイ、対談、インタビューから厳選したものです。
私たちの気持ちに寄り添い、一歩を踏み出す勇気を与えてくれる瀬戸内寂聴さんの言葉を、この一冊にぎゅっと詰め込みました。
目次
Ⅰ――教えて!寂聴さん 悔いなく生きるコツ
この世に一人の自分を、自分が認めてあげる ×瀬尾まなほ
95歳で得た気づき――。もう十分生きたと思ったけれど
96歳、出会いを革命の糧にして
人は生きている限り変わり続けるのです
Ⅱ――人生を照らす8つの話
第1話 悩みの正体――悩み、迷うことこそが生きている証なのです
第2話 怒りとのつきあい方――幸せは笑顔に集まるもの
第3話 人生後半の生き方――自分を変えるのはひとつの革命です
第4話 からだ――離婚、恋愛、セックス したいことは何歳でもおやりなさい×伊藤比呂美
第5話 家族――褒め言葉を浴びると、夫も子供も輝きはじめる
第6話 プラス思考――自分の機嫌を取る方法を知っていますか
第7話 男と女、夫婦――女を輝かせる男とは ×梅原 猛
第8話 切に生きる――幸福になるための努力を惜しみなく
Ⅲ――人生を変える3つの対話
「あの世」と「この世」はつながっています×横尾忠則
小保方さん、あなたは必ず甦ります×小保方晴子
家庭のある男を愛した女と、夫の嘘を信じた妻の胸の内は×井上荒野
Ⅳ――心を揺さぶる愛と決意の手記
「妻の座なき妻」との訣別
〝佛の花嫁〟になった私の真意
いのち
腰椎の圧迫骨折で入院し、さらに胆のうがんが見つかった。
手術を即断し、秘書・モナに付き添われて寂庵に無事帰還したのは92歳のとき。
頭に去来したのはなぜか98歳で亡くなった宇野千代さんや、岡本太郎氏とその秘書、そしてこれまで因縁の生じた男たちのことだった。
分けても、日本を代表する女性作家となった河野多恵子氏と大庭みな子氏、二人との強固な結びつきは「作家の業」を浮かび上がらせ、死に際の別離はタイトルにふさわしい「生と死の様」を考えさせる。
95歳にして最後の長編小説が結実。
以上、人気作品を紹介いたしました。
気になる作品があったら、ぜひ読んでみてください!
ほな!おおきに!