書評「魔法のコンパス」キングコング 西野亮廣著







キングコングの西野亮廣氏の話題の著書。ここ数年テレビをほとんど観なくなったので、かなり前の漫才師のイメージしかありませんでした。ところが最近、かなり西野氏が私のアンテナに引っかかってきて、著書「魔法のコンパス」を読みイメージがガラッと変わりました。ネットでは「炎上芸人」として話題になることがしばしばあり、言い方には多少棘がありますが、ほぼどれも正論で間違ってないのにと感じておりました。ただお笑い芸人なのになぜこんなことを書いているのかと不思議に思っていました。

少し前には東京オリンピックのロゴを発表し、素晴らしいデザインだと感心しておりましたが残念ながら最終選考には残りませんでした。彼のデザインが選ばれていても不思議ではなかったと思います。彼が過去に絵本を出していたのは全然知らなくて来月発売される「えんとつ町のプペル」の絵を見てその素晴らしい画風に驚嘆し一気に興味を持ちました。

そして「魔法のコンパス」を読んだら彼はお笑い芸人ではなく天才クリエーターであり天才芸人だったことがわかりました。25歳のときにお笑いではスターになれないことを悟りテレビのひな壇に出ることを止め、それからタモリさんのアドバイスで絵を描き始めたとのこと。てっきり昔から絵が好きで才能があって絵を描いているのだと思っていたら全く違いました。ゼロからのスタートでここまで描けるのは努力と眠っていた才能があったからでしょう。

それ以外にもハロウィンのゴミ問題を「遊び」で解決したり、色々な企画をヒットさせたり、個展を開催するための資金集め・集客のため様々なアイデアを考えて成功させたりとまさに天才クリエーター。いや天才というのは間違いかもしれません。努力を積み重ねた結果でしょう。この本は本当に面白く一気に読みました。今年一番ワクワクしながら読んだ本でした。

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中でも激しく同意したのは “僕はお金を「信用の一部を数値化したもの」と定義している”という一節。信用の面積がおおきければ数値化(お金化)した時の額が信用の面積に比例して大きくなるというのも正にその通り。

これからの時代食っていくためには1万時間を投じて「100人に1人」になるところから始めそれをもう一つ作り掛け合わせる。そうすれば「1万人に1人」のレアな逸材になりそこそこ食っていける。さらにもう一つ掛け合わせてA、B、Cの三角形にすれば「100万人に1人」の超レアな逸材になる。そうなれば線が面になり一気に信用が増え食っていける人材になるという話にもとても納得しました。彼の場合は「お笑い」をAに置き、Bに「アート」を置いて成功されました。さらにもう一つの次の一手のCは「学校」か「町づくり」あたりが面白そうだなと考えておられます。この三角形が出来上がったときは本当に楽しみ。

他にも素晴らしい内容でしたので少しだけ紹介しますが、ぜひこの「魔法のコンパス」買ってを読んでください。彼のブログや動画をずっと見ていた方は知っていることばかりみたいですが、今の時代にマッチした素晴らしい良書。良いものしかオススメしませんので間違いありませんから安心してお買い求めください。

1章 向かい風はボーナスチャンス!

10点ぐらいの能力を60点に伸ばしたところで、プロの世界の60点は需要に繋がらない。需要がなければ0点と一緒だ。

2章 お金の話をしよう

どの方向からであろうと、そこに風が吹いていれば「ごちそうさま」で、僕らには基本的に、追い風しか空いていない。

お金を稼ごうとすると、どこから手をつけていいのか迷うけど、信頼の面積を広げると言うふうに考えると霧が晴れる。

3章 革命の起こし方

勉強は面白い。ただ、勉強を教える先生が面白くなかった。

学校の先生はスマホ禁止なんかしている暇があったら、スマホと共存できるスキルを身に付けといたほうがいいんじゃないかな。

空気なんて読めて当たり前。人が多い方を選べばいいだけだから。ただ、「空気を読む」という行為が、正解か?となると、それは、また別次元の話。

4章 未来の話をしよう

今後、親が子供に言うのは「遊んでばかりいてはいけません」じゃなくて、「仕事になるまで遊びなさい!」だね。どうやら面白い未来が待っているよ。

 

今年もいくつか素晴らしい本に出会いましたが、本日現在、本年度一番面白かった必読の一冊。売れに売れているようで手元に来るまで時間がかかることもありますが、その価値は十分にあります。

これで税込1,500円とはまさに本は最良の投資。いやはや本は素晴らしい!

来月発売の「えんとつ町のプペル」も予約しました。こちらも手元に置いておきたい一冊。

ほな!

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