あなたのお子さんの給食は大丈夫?書評「変な給食」幕内秀夫著







毎月2〜3回ほど図書館に足を運びます。「この本を借りたい」という目的を持っていくのではなく偶然の出会いを楽しみにしており【本日返却された本】の中から面白そうな本、興味のある本、普段自分のジャンルの外にある本を数冊借ります。

先日、棚の中にあったのが「変な給食」。ヘンなものを集めた「VOW」みないな本かと思ったのですが、そうではなくおかしな給食のメニューを改善していきたいという思いの詰まった内容だったので借りることに。

 

「こんなメニュー本当にあるのか?」と思うような酷いメニューのオンパレード。写真は実際の給食のものではなく、メニューから作成したものではありますが大きくは違わないはず。炭水化物+炭水化物は当たり前、「雑煮と食パン+チーズ、牛乳」「カレーうどん、アメリカンドッグ、小倉白玉、牛乳」などミスマッチ甚だしいメニューや焼きそば、揚げパン、ピザまん、ハンバーガーなどのジャンクフードまで登場します。

 

もちろん、每日こんなメニューではないにしても普通では考えられない組み合わせが並びます。筆者には小学4年と1年の二人の子どもがいます。口がそれなりにこえてる娘たちが「給食はおいしいよ」と言っていたので大丈夫とは思いつつ給食メニューをチェックしてみました。

 

ありがたいことに今月はこの本に出てくるような「変な給食」は一日もありませんでした。基本的にはごはん食でパンは月2回、麺の日が1回、ナン(カレーと一緒)が1回。ただし、每日牛乳が出るのでこれはお茶の方がいいのですがなかなか変わらないでしょう。牛乳は決して身体にいい飲み物ではありません。カルシウムを摂るならもっと他に効率的に摂取できる食べ物はたくさんあります。

この本が書かれたのは9年前。この著者の働きかけによって多少改善された市町村も少なからずあるとのこと。この本に載っている「変な給食」は年に何回かしか出ないメニューかもしれません。ただ、ここまでひどくないにしても似たようなレベルのメニューはそれなりにあるのではないかと思います。

子どもへの食育は本当に大切。簡単にジュースを飲んだり、スナック菓子などを食べていると肉体的にも精神的にもおかしくなっていきます。この著者は「おやつにおにぎりを」と啓蒙しています。そこまですることはないとは思いますが、身体に入るものはできる限り添加物の入っていない品質のしっかりしたものにしたいと考えています。

小学生のお子さまがいる方は、この機会に給食のメニューをチェックし、食育について今一度考えてみてはいかがでしょうか。

ほな!