【最速レビュー】書評 にしのあきひろ著「チックタック〜約束の時計台〜」







にしのあきひろ氏の最新絵本「チックタック〜約束の時計台〜」をAmazonで予約し、ずっと届くのを楽しみに待っていました。やっと発売日の4月18日になり自宅に届きました。

 

前回の「えんとつ町のプペル」と同じ幻冬舎から発売されており、サイズも全く同じですが、ストーリーを含め、画のタッチや内容は全くの別ものになっています。

 

 

「えんとつ町のプペル」も読んだときも感動しましたが、この「チックタック〜約束の時計台〜」のクオリティは前作を凌駕する素晴らしいストーリーとグラフィックで構成されています。今回の物語は帯にもある通り、にしのあきひろ作品史上、もっとも残酷で、もっとも美しい物語であり、最後に大どんでん返しがあります。これ以上書くとネタバレになりますので、ぜひ手にとって実際に読んでみてください。

「えんとつ町のプペル」との構成面での違いは英文の表記が大きくなり見やすくなったこと。絵本を開いて英語表記があることに驚いたのですが、なにせ英文字が小さく、老眼のおっさんには正直ツラいサイズ。ところが、今回の「チックタック〜約束の時計台〜」は英文字が一気に大きくなり老眼でも十分に読めるサイズになりました。これはとてつもなくありがたい進化。

「えんとつ町のプペル」の英語表記はこのサイズで老眼にはツラい…。

 

「チックタック〜約束の時計台〜」の英語表記は一気に大きなサイズになり格段に読みやすくなりました。

 

こどもに読み聞かせする際、日本語の後に英語を読んであげれば、間違いなく理解度が深まります。日本の小学校でもやっと英語の授業がカリキュラムに組み込まれたので英語に触れる機会が以前と比べて確実に増えていますし、今後のグローバル社会ではより一層必要になっています。

そして、子供に読み聞かせしていると親の英語力が間違いなく上がります。英語学習の際には子供向けのアニメや映画を観るといいとよく言われますが、この「チックタック〜約束の時計台〜」は英語を学ぶ教材としても優れています。

この本の最後の一言「ギリギリセーフ」を英語でスッと話せる人は多くはないと思いますが、今後は「No you just made it. 」と言える日本人が増えるような気がします。

CGと手書きペイントを合成した絵はどれも素晴らしく、絵を観ているだけでも十分楽しめます。にしのあきひろ氏の絵本は子供だけでなく大人も楽しめるクオリティなので、小さなお子さんがいない方でもぜひ手にとってみてください。自宅の本棚や壁掛けシェルフにこの2冊を面だしして置いておくだけで「意識高い系オブジェ」になります(笑)近々無印良品でシェルフ棚を買って並べてみる予定。

 

「えんとつ町のプペル」は38万部という絵本としてはあり得ないほどのベストセラーとなりましたが、新作の「チックタック〜約束の時計台〜」もそれに匹敵するような作品になりそうな予感がします。

まだ買っていない方はぜひ読んでみてください。もし、小学生以下のお子さんがいる家庭には超絶オススメいたします。寝かしつけしながら日本語と英語で読み聞かせしてあげれば、お子さんの英語力も、読んでいる親の英語力も間違いなくあがりますのでまさに一石二鳥。

いやはや、それにしてもにしのあきひろ氏、天才過ぎる〜。
 

 

ほな!おおきに!