凄い存在感とエネルギーに心が震えた!松坂屋名古屋店美術画廊で開催中の「深遠なる箔+アートの世界 裕人礫翔展」に行ってきた







松坂屋名古屋店8階の美術画廊では時々とてつもなく素晴らしい作品の展覧会が開催されています。入場無料で意外と穴場ですが、とってもオススメのスポット。今週は「深遠なる箔+アートの世界 裕人礫翔(HIROTO RAKUSHO)展」が開催されています。

 

以前は職場からすぐだったので、毎日のように覗いていましたが、最近は少し離れたので、訪れる間隔が空いてしまっていました。今回の展覧会はFacebookの友人の投稿で知り、すぐ駆けつけました。作品を見た瞬間に、その素晴らしさがわかりました。どれも素敵なのですが、特に凄い存在感を示していたのが、こちらの作品。写真ではなかなか伝わらないかと思いますが…。

 

銀箔を酸化させて渋い色に仕上げてあり、色合いといい、額の装丁といい一目惚れしました。重量はなんと28kgもあるとのこと。現在の私にとっては衝動買いできる価格ではないので、見て楽しむだけですが、いつかは手に入れたいと思える素晴らしい作品。訪れた時には裕人礫翔氏が在廊されており、色々話をしていたらイチオシはこの作品とのこと。「金箔でなはく、この路線で推そうか迷っています」と仰っていましたので、強く背中を押させていただきました(笑)

作品自体も凄いのですが、作家御本人のオーラも凄い。着てらっしゃる衣装もオシャレが行きついていて本当に素敵。ワンポイントのキラッキラのゴールドの靴が渋い衣装を引き立てておられます。

 

そして、製作されているパンフレットも半端くかっこよくて痺れます。黒を貴重にしたデザインで掲載されている写真も素敵。永久保存版として本棚に仕舞っておきます。

 

会期は2月5日(火)まで。最終日は16時閉廊となっておりますので、都合のつく方はぜひ訪れてみてください!

 

深遠なる箔+アートの世界 裕人礫翔展

会場:松坂屋名古屋店8階美術画廊

会期:1月30日(水)→2月5日(火)最終日は16時閉廊

営業時間:松坂屋名古屋店本館に準じる

箔は金や銀を薄く延ばし、着物や帯に美しい模様を表現するのに使われてきた。
この伝統工芸を受け継ぐ箔工芸作家が、裕人礫翔。
技を受け継ぐだけでなく、大胆に力強く、そして、繊細に新たな命を吹き込み、アートとして世界に発信。
伝統を発展させたその技は、領域も越え、国境をも越えて、今、世界で注目されている。

 

裕人礫翔

1962年、京都 西陣に生まれる。
京都市伝統産業技術功労者でもある父、西山治作を師として柄絵箔業に携わる。
その伝統の継承だけではなくアートとして金銀模様箔の創作に積極的に取り組み、箔が装飾にとどまらない、箔そのものの表情を見せる作品を創作し始める。
光に透け、吹けば舞い上がり、紙や布に定着させなければ崩れ散る程の脆弱な存在でありながら、見る者を神秘的な無限の広がりの中に引き込む煌めきをもつ箔を天体に見立て、箔を深く極めてきた裕人礫翔だからこそ表出させることができる箔の魅力を「箔面」として完成。
アメリカ、イタリア、フランスなどで活躍。京都国立博物館、名古屋ホテルマリオット等、文物の修復やインテリア装飾など幅広い創作活動を展開。
一方、文化財保存を目的とするデジタルアーカイブ事業で、箔工芸士の誰もが完成することの出来なかった再現手法を独自の理論、経験を基に完成させ、貴重な文化財の保護と活用、および世界への発信に貢献。
その手法は特許を取得。国宝「風神雷神図屏風」高精細複製を制作し、建仁寺へ奉納。
また、南禅寺、妙心寺、相国寺、隨心院、二条城、名古屋城などに収められた障壁画の複製に注力。
メトロポリタン美術館、シアトル美術館など日本国内外で所蔵する作品を複製するプロジェクトにも意欲的に参加。
琳派や狩野派による屏風、襖絵を京都に里帰りさせる。

 


 

ほな!おおきに!