コロナのおかげで一気にデジタル化の波がきた! 書評「仮想空間シフト」尾原和啓・山口周著







定期的に追っかけている人物が何人かおりますが、その中の二人、尾原和啓氏、山口周氏が対談本「仮想空間シフト」を出されました。

尾原氏は京都大学大学院工学研究科を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、リクルート、サイバード、Google、楽天などを経て、人と企業が信頼関係を築きながら仕事に応じて雇用関係を結ぶ新しい働き方を実践されています。キングコングの西野亮廣氏が絶賛されていることでも有名。

山口周氏は慶應義塾大学文学部哲学科を卒業し、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程を修了。電通、ブーズ・アレン・ハミルトン、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーに勤務。2011年以降よりコーンフェリーのシニアパートナー。また一橋大学経営管理研究科非常勤講師を務めておられます。

どちらもピッカピカのキャリアかつ新しい情報を取り入れて行動されているのでご両人が書かれた本は本当に参考になることばかり。「仮想空間シフト」はその二人の対談本なので面白くないわけがありません。以前から仮想空間にシフトすると仰っていましたがコロナによりそれが加速し、一気に進みました。

頭脳労働企業はほとんどテレワークになりどこに住んでいても仕事ができる環境になりました。家賃が高くて狭い東京に住まなければならない理由はなくなりつつあります。東京一極集中は様々な弊害を生んでおり、それが緩和されることになります。

例えば、スーパーで販売されている生鮮産品は都心で作られておらずそのほとんどは地方から輸送されてきます。そのコストの大半はトラックのガソリン代、運転手の人件費、集約する倉庫代など。一方、生産産品を生産している地方に住み、地産地消であれば一気に運送コストが下がり、かつ新鮮で質のいいものが安く手に入ります。果たしてどちらが幸せでしょうか…。

また家賃や食費などの生活コストが下がり、通勤時間がゼロになることにより子育てしやすい環境が整います。待機児童問題も解消されますし、自然の多い場所でのびのびと子育てすることができます。個人的には日本の少子化を解消するには仮想空間シフトと一夫多妻制を許可するしか残された道はないと考えています。一夫多妻制は簡単に容認されないような気がしますが、これが一気に人口を増やす唯一の方法だと思います。

その他、リアルな衣装やアクセサリーはどんどん必要がなくなり、代わりにアバター用のデジタル衣装やアクセサリーが台頭すると予想されています。すでにZoomなどのオンラインミーティングでは上半身しか映らないためトップスはブランド品にして、それなりにお金はかけてもボトムスはユニクロでもいいという方が増えています。

VRが主流になれば最近Facebookを賑わしたアバター同士で会話したりe-Sportsをしたりする時代がやってきます。そうなればリアルの衣装は不要でいかにアバターを盛るかがステイタスになる日が来るかもしれません。

 

日本はデジタルシフト、仮想空間シフトが大きく遅れていましたがコロナの影響で否応なしに一気に時計の針が進みました。40代後半以降でデジタルに疎い人にとってはしんどい時代がやってきましたがデジタルネイティブ世代にとっては生きやすい時代になりました。

この流れは加速、前進することはあっても後退することはありません。ワタクシたちアラフィフ世代はこの流れについて行って波に乗れるか否かで生活の質も収入も大きく変わってきます。

今回紹介した今後の未来が書かれている「仮想空間シフト」はもちろん、「ネットビジネス進化論」、「ニュータイプの時代」もこれからの時代を生き抜くには必読の一冊。いずれもわかりやすく読みやすいのでぜひどうぞ。尾原和啓氏の上記の本はAmazonのKindleUnlimitedで無料で読めます!

 

ほな!おおきに!