妻と幼い娘を連れて初の海外旅行に行って来た −1−







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妻と幼い娘を連れて初の海外旅行に行って来たので忘備録として書きます。もし、幼い子どもがいて海外旅行行こうかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。

お役立ちポイントは一番最後にまとめましたので、時間のない方はそちらをどうぞ。

結婚して9年目にして初めて家族揃って海外旅行に行って来ました。独身時代、結婚してからも毎年1,2回は海外旅行に行ってましたが子どもができてからはすっかり遠ざかっていました。

海外旅行に行きたいとは思うものの、なかなかきっかけがなくズルズルと今日に至りました。娘は7歳と4歳。年齢的に上の子はもうしっかりしていますが、下の子はまだまだ手がかかるので、まだ無理かなぁと勝手に思い込んでました。今回の旅行も最初は私一人で行く予定だったのですが、いつも色々なことを教えてくれる経営者の方に旅行の件を話したら「絶対に一緒に行くべきだよ」と。この時点ではまだ迷いがあったのですが、その後また他の経営者の方に話したら全く同様の答えが帰ってきたので、これは連れて行くしかないと決断しプランを立てることにしました。

今回、海外旅行に行こうと思ったのは、PCを使う方なら全員知っているIT企業に17年勤め、潔く退職した大学時代の友人がマレーシアに移住したので、お宅訪問を兼ねてというのが一番の理由です。

ただ、お金がかかる、飛行機に長時間乗らないといけないから耐えられない、朝早く起きないといけない、荷物が多いから無理だなどと勝手な言い訳をしていました。

少し前に見た植松努さんのTEDでの講演を聴いたのも原動力のひとつでした。
「どうせ無理」ではなく「だったらこうしてみたら」と。

というわけで家族で行くと意思決定をしてから調べていくうちに、これらの問題はほとんど解決できることがわかってきました。

まず、旅費についてですが、最近はLCCなるものが主流になっております。
今回はエアアジアXを利用しました。

通常料金でもかなり安いのですが、ちょうどキャンペーン中で飛行機代が半額に。もちろん、飛行機代だけではなく、空港税や荷物預かり料、その他がかかりますがそれでも今までの航空会社から比べたら格安です。座席のグレードアップ(ビジネスではありません)、保険の適用などそこそこのオーダーをしましたが、それでも家族四人で10万円を切りました。片道ではなく往復の値段です。東京へ新幹線で行くのと変わらない値段です。正直ここまで安いとは思っていませんでした。エアアジアの乗り心地や利用した感想は後述します。

長時間のフライトについては遠い国の場合、避けて通れませんが、子供向けの時間つぶしの方法が色々あります。最近はそういったノウハウを丁寧にブログなどに書いてくれているので、かなり参考にさせていただきました。今回は行き先がマレーシアだったので約7時間のフライトでしたが、香港や台湾なら3時間弱なのでそういった場所を選ぶのもいいかと思います。

早朝に起きるのも、勝手に無理だと思い込んでいましたが子どもたちは楽しいことであれば、すんなりと起きてくれることが、その前に行った国内旅行でわかりました。この旅行の前、USJに向けて4時起きだったのですが、二人ともすんなり起きてくれました。普段は7時に叩き起こさないとなかなか起きないのですが、子どもは親が思っているよりしたたか。なお、早朝起きるというこの件に関しては午後のフライトがある場所を選んだり、航空会社を変えることで対応できることも十分に考えられます。またコストはかかりますが、飛行場の近くのホテルに前泊するという手段もあります。

荷物は日数が短かったこと、現地が夏の気候でしたので予想以上に少ない荷物で行けることがわかりました。日本からはTシャツの上に少し厚めの服を着て、その上にユニクロのライトダウンジャケットを着て行きました。普段はユニクロのアウターは買わないのですが、今回の旅行用に買ったところ思いの外便利。要らない時は素晴らしくコンパクトになりますし、着たらとっても温かい。決してオシャレではありませんが、こういう用途の時は重宝します。

ということで事前に自分が懸念していたことは全てクリアできることがわかり安心して行くことができました。

では2泊4日の弾丸海外旅行記の始まりです。

11月26日(水)

旅行初日。
エアアジアX、中部国際空港9時35分出発便のため2時間前の7時35分には中部国際空港に到着しないといけません。
自宅から時間を逆算すると6時57分の電車に乗る必要が。
余裕をみて6時30分には家を出たいので5時起き。
支度はほとんど終わってましたので、最後のチェックと身の回り品を入れて荷造り。
子どもたちは5時30分まで寝かせてました。時間になったので起こしたところ、二人ともすんなり起きてくれました。
「マレーシア行くよ」という一言で。
着替えや支度もしっかりしてくれてあっという間に出発の支度完了。
タクシーを予約した時間の15分前から「まだ行かないの?」と仕切りに言われる嬉しい誤算。
6時30分にMKタクシーを予約していました。MKタクシーは接客もよく、こういう時はいつも利用しています。
今回も時間ぴったりに到着。小雨が降っていましたので傘を差してくれました。
こういう気配りが嬉しいです。次からもMKを使います。もしMKが走ってる地域の方はオススメです。
中部国際空港までのミュースカイはひと月前に予約しました。
人気なので早めに席が埋まります。全席指定なので前もっての予約は必須です。
特急だと最寄駅からはノンストップ22分で到着します。この特急のおかげで空港まではあっという間です。
ミュースカイだとスーツケースを置く場所もありますので、空港へ行く方はぜひ利用をオススメします。
座席指定が350円かかりますが快適です。

電車は遅れもなく7時20分に到着。
スロープを登って国際線カウンターへ。8年ぶりぐらいでしょうか。懐かしいです。
エアアジアのカウンターへ。事前にWebチェックインしてあったのでスムースに終わりました。
エアアジアのHPは日本語化されていますが、メールはすべて英語で来ます。
オーダーしてから出発まで何通かメールが来ますが、基本的にはリマインドメールです。
ただし、Webチェックインについては詳しく書かれてないので、見逃す可能性があります。
空港でも登録は可能だと思いますが、時間がかかったりすると思われますので必ず事前チェックインはしておくのが賢明です。

大きな荷物を預けまだ時間がたっぷりあるので、朝食がてらカフェ・ド・クリエへ。
7時から開いている店舗がいくつかありますので、好みに応じて利用すればいいと思います。
「セントレア」「早朝営業」で検索すれば出てきます。

早朝営業店舗

8時20分に入国審査入り口へ。多少列が出来ていましたが、待ち時間は10分ほど。
ほどなく中へ入れました。ただしLCCの乗り場はたいていどこの空港でも一番端の遠いところにあるので、かなり歩かされます。
今回も一番端の乗り場で入ってから10分ほど歩いたでしょうか。
時間に余裕を持って入られることをオススメします。

エアアジアの機体はエアバスA330でした。
LCCなので座席はかなり窮屈かと思っていましたが、身長170㎝、足はそれなりの長さの私が座って前の席と膝の間の間隔がこぶし2つ分。
まずまずの広さだと思います。決して広くはありませんが、耐えられないほど窮屈でもありません。
事前にシートを選ぶ時に若干割高ではありますが前の席がない場所も指定できます。
ビジネスシートもありまして、こちらもお値打ちなので、試してみるのもいいかもしれません。
子連れ旅行で使おうとは思いませんが。

飛行機は定刻より5分早く離陸。乗客のみなさんが早めに乗ったようです。
娘たちは初めての飛行機。様子を伺ってましたか怖がるどころか、「うわ、速い!」と喜んでくれたので一安心。
機内からの眺めも楽しんでくれたようです。雲の上の風景は初めてなのでワクワクしたようです。良い体験になったと思います。

離陸して1時間も経たないうちに機内食の案内が。
飛行時間は7時間なのでもっと遅いほうがいいのにと思いましたがLCCのサービスはこういうものなのかと思いチケットを見せたら食事が来ました。
この食事も事前オーダーしました。現場で頼むより少し安いようです。
後になってわかったのですが、機内食のサービスは3回に分かれていました。
自分の好きなタイミングで注文できたようです。ただ、エアアジアの機内食は美味しくなかったです。
ただ空腹を満たすだけ、かなり無理して食べないといけないレベル。
Web注文の時点で、娘たちは食べないだろうとは思いましたが一応ホットドッグを注文。
やはり見ただけで一口も手を付けず。臭いだけでダメなようです。
私が一口かじりましたが、こちらもとても食べれたものではありませんでした。
結論から言うとエアアジアの食事は注文しない方がいいと思います。
持ち込み禁止なのですが、空港ラウンジにある軽食を買って持ち込むのがいいのではないでしょうか。
こっそり食べればわからないと思います。ただし自己責任で。もしくは7時間空腹に耐えるかですね。

カタログはそこそこ美味しそうなのですが、決して美味しくないです。

7時間のフライトの時間つぶしについては事前に色々調べ、子どもたちは折り紙、塗り絵、ミニオセロと本を一冊ずつ持ち込みました。
これらで遊ぶのと1時間ほどの仮眠をしたので、ほぼほぼ退屈せずに済みました。

私は電子書籍を3冊ほど購入しiPadで読書。
飽きた時は事前にダウンロードしておいた動画を楽しみました。
これで時間を退屈せずに過ごすことができました。

そして今回は飛行機内を快適に過ごすとっておきの秘密兵器がありました。
BOSEのノイズキャンセリングイヤホンです。
以前知人が使っていて「ものすごくいい!」とは聞いていたのですが値段がそこそこするので躊躇っていたんです。
しかし思い切って今回の旅行に合わせて購入しました。
事前に電車では使用していたので、効果のほどはある程度わかっていたのですが飛行機の騒音下ではさらに効果絶大でした。
エンジン音など不快な音がほぼ消えます。
コーーーという低いノイズが聞こえるだけ。信じられないぐらい静かな環境を手に入れることができます。
飛行機によく乗る方は絶対に買ったほうがいいアイテムです。

また前述のユニクロのライトダウンジャケットも重宝しました。
機内は日本人にとってはやはり寒いのです。ダウンジャケットを着ていてもまだ少し肌寒い感じでした。
女性はさらに寒く感じるようで妻はダウンのブランケットを持ち込んでずっと使っておりました。
こちらも便利なアイテムです。飛行機に乗るときは必須だと思いました。
LCCはブランケットを借りるには有料なので保温衣料を持ち込むことをオススメします。

軽くて温かい。ユニクロなめてたらあかんです。

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使わない時はコンパクトにしまえて便利です。
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ようやく7時間が経過、順調に揺れもなく飛行し、予定より早く到着しました。

飛行機の出口を出るまでに待ち時間があるので日本で借りたグローバルWi-Fiのルーターを起動。
ちゃんと認識してくれました。持ってきたiPhone、iPadと繋げました。
iPhone、iPadの設定は機内モードにしたままWi-Fiのみオンでオッケーです。
これでパケ死することはありません。
今回は短期だったこともありMacbookProは日本にお留守番。
事前に検証したらiPadでほぼ仕事が乗り切れたので置いてきました。
早速メールチェックし急ぎの用だけ返信してあとはマークのみつけて後での作業。本当に便利な時代になりました。

到着したクアラルンプール空港は新設されたばかりのようでピカピカでスケールもとても大きな空港でした。
降機場はやはり遠い場所でした。ここでも入国審査ゲートまでかなり歩きました。
長いエスカレーター含め10分ほどでしょうか。道は案内看板が出ているので迷うことはないと思います。
入国審査では両手人指の指紋を取られます。安全対策でしょうか。

独身時代から過去数え切れないほど海外へ行ってますが、運がいいので、まだロストバゲージに遭遇したことはありません。
でも荷物受け取りは毎回少しドキドキします。
実は今回はスーツケースに鍵を一切かけませんでした。今回訪れる旅行慣れしている友人に聞いたら鍵はかけたことがないとのこと。
かけたとしてもTSAロックは簡単に開くので盗ろうと思えば安易だとのことです。
貴重品はいれてないので試しがてらロックフリーで挑みましたが、中身はそのまま出てきました。
ただし受け取り場ではしっかり眼を光らせて出てきたらすぐピックアップすることがポイントのようです。

出口を出たところで今回お世話になる友人と合流。
まだ自家用車か届いてないとのことなのでタクシーで自宅まで。
車は8月に日本から送ってマレーシアにはとっくに届いているそうなのですが、税関で長らく止まっているとのこと。
日本ではあり得ないのですが国民性でしょうね。
タクシーは空港にあるタクシー受付窓口で行き先を言えば先払いのチケットを購入できます。
こちらのタクシーはぼったくられることがあるので、ここで必ず買っておきましょう。
4人までなら安いのですが、全員がスーツケースを持っているとセダン型のタクシーには乗れません。
5人以上やスーツケースがたくさんある場合はワゴン車になり、一気に値段が上がります。
セダン型と比べると2.5倍程度になります。
今回は5人かつスーツケースの大きいのが2台だったのでワゴン車になりました。
通常のタクシーなら88リンギ(1リンギ35円換算)約3000円の距離なのですが
ワゴン車だと228リンギ約8000円に跳ね上がります。
ま、仕方がないのでワゴン車に乗るか、もしくは2台に別れて乗るという方法もあります。
2台に分かれると176リンギ約6000円ですので少しお得です。
クアラルンプール市内なら電車があるので、こちらがオススメです。

約1時間ほどで友人の自宅に到着。
事前に住まいは情報が載っているHPなどは見ていたので、ある程度どんな所かははわかっていたのですが、
いざ訪れてみると「広い!」。
リビングは20畳はあるでしょうか。その他にもベッドルームが2つ、それ以外にそこそこの広さの部屋が。

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キッチンはそう大きくはありませが、日本に比べたら大きいです。
長期滞在用のコンドミニアムなので家具や電化製品は一式揃っているとのこと。電気ジャーだけ買ったとのことです。
こちらは電圧が日本より高いので海外仕様のものを買うか変圧器を通さないと使えません。
友人は秋葉原で海外仕様のジャーを買ったとのことです。
日本へ帰る頃には傷んでるでしょうし、賢明だと思います。
ちなみにお米は何でもよければあるようですが、美味しいお米はなかなか無く、値段も高いとのこと。
日本で言うとDランクのコメをAランクぐらいの値段で売っているイメージでしょうか。
今回訪問にあたって何が欲しいか聞いていきましたが、お米が一番とのことだったので、
重量制限20kgギリギリまで計算し8kgの米を持って行くことができました。
その他、昆布の佃煮、お茶漬けのもと、白玉粉、子どもたちには日本のお菓子を持って行きました。
どうも現地のお菓子類は美味しくないようで、日本のお菓子は相当高額な値段で販売されているようです。

他の日本からのお土産は子どもたちに妖怪ウォッチのグッズセット、
漫画、アナ雪のグッズセット、アイカツのグッズセット、トミカなどを持って行きました。
どれも喜んでくれたようです。一番は妖怪ウォッチの漫画だったようですが。やはり鉄板です。

着いて一段落し、夕食をご馳走になりました。友人の奥様の手料理。お世辞抜きに美味しかったです。
娘たちは朝食から後ほとんど何も食べていないので、さらに美味しく感じたことでしょう。
子どもたちには日本食がいいようです。

食後は子どもたちと遊んで、シャワーを浴びて20時半にベッドに。
時差が1時間あるので日本時間では21時半。
普段20時半に寝ている娘たちの体内時計は正確でかなり眠かったようで、あっという間に寝落ちしました。

私は友人とビールを飲みがら近況報告や将来について語り合いました。
気の合う友人との語らいは最高のひとときです。
疲れがでないよう私も23時過ぎに就寝しました。

気温は朝晩は涼しくなると聞いてましたがその通りで、寝るときはクーラーは要らないけど少し暑いなといった感じ。
朝方はタオルケットがないとちょっと寒いかなといった気温でした。

旅行一日目、終了です。

まとめ
エアアジアはCP高いです。本当に大丈夫か?と心配しましたが問題なかったです。
旅行のかなり前からこまめにHPをチェックし割引キャンペーンがないか見ておきましょう。

エアアジアの機内食は美味しくないので注文しないほうが賢明です。

・秋冬はユニクロのライトダウンジャケットが重宝します。

軽くて温かい。ユニクロなめてたらあかんです。
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使わない時はコンパクトにしまえて便利です。
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・子どもの時間つぶしの方法はブログで調査しましょう。色々出てきます。大人は電子書籍で楽しめます。

・BOSEのNCイヤホンは快適な空間を提供します。ぜひ購入をオススメします。BOSE製品は割引しないので欲しい時が買い時です。

・ノマドワーカーとしては短期ならiPadとネット環境があればほぼ大丈夫です。MSOfficeのアプリ、PDFに書き込みができるアプリ、Flashが見えるBrowserは入れておくと便利です。

・空港からのタクシーは前払いチケットを買いましょう。

以上