書評「ゆっくり、いそげ」







豊田市駅前にある移動カフェ「CafebusNon」。美人すぎるバリスタが超絶美味しいコーヒーを提供してくれます。豆を30gも使っているハイクオリティなアイスコーヒーを300円という値段で提供しているのと、オーナーである「のんちゃん」の人柄に惹かれて多くの人が集まってきます。いつ行ってもお客さんが誰かいる。本当に誰かいる。「CafebusNon」を知ってから一年半ぐらい経ちますが通りかかって誰もいなかったのは本当に僅か。

そのCafebusNonには小さな図書館があります。そこにはのんちゃんが厳選した本がずらっと並んでいます。その中で気になった一冊が「ゆっくりいそげ」。「東大卒、マッキンゼー出身」ながらクルミドコーヒーというカフェを経営されている影山氏の著書。単なるカフェのことについて書いた本ではなく経済とはどういうものか、これからの時代、仕事とはどうあるべきかなどたいへん深い内容の本でした。紹介したい箇所はたくさんありますが、一番ハッとさせられた点だけ紹介します。

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ポイントカードをやらない理由

やらない理由はお店に来てくださる方の「消費者的な人格」を刺激したくないという考えからとのこと。確かにその通りなのですが、なかなか割り切れない。小売業はわれこそはとポイントカードを薦めています。一線を画するのは並大抵ではありません。わかっていても、しないと他にお客様を取られるとかそんなことを考えてしまいます。

この本は本当に深く良書。ぜひ手に取ってお気に入りのカフェで「ゆっくり」と読んでみてはいかがでしょうか。

ほな!