モノの見方を変える言葉が満載!書評「多眼思考」ちきりん著

Facebookで繋がっている友人・知人には読書家の方がたくさんおられます。医療法人ブレイン理事長の長谷川 嘉哉さんもそのうちのお一人。定期的に読んだ本を紹介されており、オススメされた本はほとんど買っています。

題名通りの「世の中の真実」が気持ちよく書かれています。

長谷川 嘉哉さんの投稿 2021年1月20日水曜日

 

今回紹介されていたのは社会派ブロガーちきりんさんの「多眼思考〜モノゴトの見方を変える300の言葉!〜」。長谷川先生はBS放送の番組でAPF学長の出口治明さんがしきりと勧めていたのでこの本を読んだとのこと。知の賢人である出口さんと長谷川先生のお二人がオススメしているなら絶対に間違いありません。即ポチりました。

ちきりんさんの本は色々読んでいましたが、なぜかこの本は漏れていました。ツイートをまとめただけの本と思ってしまっていてスルーしていたのかもしれません。

ただ、読んでみてお二人がオススメされている理由がよくわかりました。2万7千ツイートの中から300を厳選しているため言葉の強さ、鋭さが心に刺さります。出版されたのが約7年前で掲載されているツイートは10年ほど前のものもありますがほとんど今でも通用するものばかり。その中でも付箋を貼ったものをいくつか紹介します。

・考えるのもすごく大事なんだけど、諦めるのも大事なんだよね。人生、思い通りになったりしない。諦めて、ゼロクリアして、忘れて、やり直せるように、人間はできている。

・同じようなことだけど、もう一つの学び。「人生に大事なのは、希望とコミュニケーションの2つ。この2つを失うと厳しい」。

・「お金がないから自由に生きられない」と言う人は、何億円手に入れても同じこと言ってると思う。

・愛する人が存在していると、生きる意味とかを探す必要がないのでとても楽です。

・「思考力がある、ない」とか言うけれど、ちきりんが思うには、大事なのは「どれだけ考えたか」、つまり「思考の量」です。「思考力の高い人、低い人」がいるのではなく、「何も考えてない人」と「すごく考えている人」がいるだけ。

・「頭がいい」とかより「稼ぐ力がある」方が、これからの世の中、圧倒的に有利だと思う。

・「本を読む」と「考える」が全く違う行為なのに、本を読んで考えた気になっている人がたくさんいるよね。まぁ、朝、会社に行って、夜、帰宅して、「働いた気になってる人」がいるのと同じだけど。

・「退化しつつある組織」で働いていると、どうしても「社会全体が悪い方向に向かっている」ように思えてしまう。悪い方向に進んでいるのはあなたの組織だけであって、社会全体は進化しているんですけど?ってことに気がつかない。これは辛いよね。

・学校とマスメディアの2業界って「世の中はとても公正で、クリーンで平等で、誰でも頑張れば報われる理屈の通る世界なのです」っていう、現実離れした嘘を子供たちに教え続けていると言う意味ではよく似ている業界よね。

・「この国はおかしいだろ?」と思った人が国を出て行くのも、「この会社はマジ変だろう?」と思った人が会社を出て行くのも、私は大賛成です。そうやって初めて、国も企業も危機感を持ち得る。

・全員が「世の中を良くしよう!」とか考えなくていいってば。「自分が楽しく行きたい!」を貫けばいい。そしたら世の中良くなるって。全員が楽しく生きてる世の中ってサイコーでしょ?

・特に今まで1度も「世間様」と違う方向の選択をしたことがない人は、一度じっくり自分に問うたほうがいい。「ほんとにこの道は自分がきたいと思った道だろうか? 」って。

・45歳にもなって、組織を離れたら食べてはいけないとか最悪。20年も働いてきて、何を学んでるの?って感じです。

・まさか教育関係者間で、パソコンが使えなくてもスマホが使えれば良いと思ってるんじゃないでしょうね?情報の消費端末と、情報産業を作っていくマシンの違いがわかっていないようではお話にならないのだけど。

・早めに引退したい人が心がけるべきことは、1.無駄なものを買わない(家とか保険とか)、2.生産性を上げる(効率よく稼ぐ)ことです。

・変化が嫌いな人ってさぁ、過去に生きている人なんだよね。

・これから世界の問題を解決してくれるのは、「技術」と「市場」だと思っている。

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ここからは当時はできなかったけど、10年経った今、実現しつつあるものを紹介します。

・ITとかいくら進化しても通勤をなくせないようではアカンやろう、と思う。

コ口ナの影響でIT業界はもとより多くの企業でテレワークへ移行が進み通勤しなくてもいい環境が一気に普及しました。おそらくコ口ナがなければあと10年遅れていたと思いますので、コ口ナが及ぼした好影響のひとつ。

 

・ピザとかスーパーマーケットの配送って、大雨とか猛暑の日には、追加料金(100円ほど)を取ればいいと思うんだよね。んで、代わりに実店舗は「雨の日割引」をすれば良い。「価値に見合ったプライシングをする」っていうのは、当たり前だと思うんだ。

今、大人気のUberEatsは雨の日には運ぶ料金が上がります。価格に見合ったプライシングも実現しつつあります。これもコ口ナの影響により進みました。

 

・ネットを含め市場の市場の特徴は「多様性と混沌」だから、整ってて安定している環境でしか力を発揮できない人はこれから厳しいと思うんだよね。

今、まさに「多様性と混沌」が訪れました。これからの時代は受験勉強していわゆるエリート街道を歩いて整っていて安定した環境で仕事してきた人より、遊びながら泥臭い仕事をしてきた人の方が生き残ると思います。

 

・働き方を変えるなんて不可能と思っている人にとっては、確かにそれは不可能なんだよね。でもできるかも?と思う人には、可能かもしれない。さらに、きっと変えられる!と本気で思う人の多くが、未来の働き方を手に入れられる。

これについては、コ口ナの影響で待ったなしとなりました。働き方を変えるなんて不可能と思っていた人も否応なく変化せざるを得なくなりました。ついてこれるかは別として…。

ちきりんさんの本はどれもハズレがありません。うむうむと感心することばかり。この本はただツイートを集めただけの本ではなくちきりんさんの思想・思考を知ることができる良書であり、今の時代にこそ読んでいただきたい一冊。どなたにでもオススメ!

 

ほな!おおきに!