今回は、ワタクシが人生で初めて体験した、事前講習付きの歌舞伎鑑賞の感動をお伝えします。
「歌舞伎をたしなむ会」の魅力
この素晴らしい体験を提供してくれるのは、アユラボを主催する鮎永麻琴さん。
彼女が開催する「歌舞伎をたしなむ会」は、歌舞伎初心者でも安心して楽しむことができるイベントとして人気を博しています。
この会は、初回の6名からスタートし、今回はなんと38名もの参加者に!
その人気の秘密は、歌舞伎の演目が始まる前の40分間の事前講習。
片岡愛之助さんの事務所の社長が、歌舞伎の背景やその日の演目のストーリーを詳しく説明してくれるため、事前に歌舞伎に関する様々な知識を習得することができます。
そして、チケットの一般発売前に直接席を手配してくれるので、中央の一番見やすい席を確保してくれるのも、人気の理由のひとつ。
「怪談 牡丹灯籠」の深い魅力
今回鑑賞したのは、「怪談 牡丹灯籠」。
この演目は、元々落語の中の一つとして知られていましたが、歌舞伎の舞台で独自の解釈と演出で再現されています。
物語は、旗本の娘・お露と浪人・萩原新三郎の切ない恋を中心に展開されます。
お露は新三郎に恋い焦がれ、この世を去るものの、その後も幽霊として新三郎を訪ね続けます。
この物語には、人間の欲望や愛情、そして運命に翻弄される人々の姿が描かれています。
歌舞伎の魅力を最大限に楽しむためのサービス
歌舞伎を初めて鑑賞する方には、特におすすめなのが、会場で提供されるイヤホンガイド。
このサービスを利用することで、演目の内容や役者の演技について、リアルタイムで詳しい解説を聞くことができます。
ワタクシもこのサービスを利用して、演目の深い背景や役者の繊細な演技をより深く理解することができました。
今回は5列目で鑑賞しましたが、前過ぎず、後ろ過ぎず、ベストポジション。
初の歌舞伎鑑賞でしたが、めちゃくちゃ楽しめました。
歌舞伎の舞台裏を垣間見る貴重な機会
公演終了後、私たちは川床料理の「月彩」での会食を楽しみました。
川床は暑いので、全員2階の室内席へ。
どの料理も美味しく、大満足。
そして、なんと片岡愛之助さんがワタクシたちのもとを訪れ、彼の演技に対する情熱や、今後の仕事についての話、さらには映画「飛んで埼玉」でのエピソードなど、多くの貴重な話を聞くことができました。
※愛之助さんとの写真はSNS投稿NGなので、載せられません…。
次回の「歌舞伎をたしなむ会」への期待
このような素晴らしい体験を提供してくれる「歌舞伎をたしなむ会」。
次回は福岡での開催が予定されているとのこと。
その日を楽しみにしています。
最後に、このような素晴らしい機会を提供してくれた鮎永麻琴さんに、心からの感謝を伝えたいと思います。
歌舞伎の魅力を多くの人々に伝えるための彼女の情熱と努力に、敬意を表します。
怪談 牡丹燈籠(かいだん ぼたんどうろう)配役
伴蔵女房お峰
坂東 玉三郎伴蔵
片岡 愛之助萩原新三郎
喜多村 緑郎お国
河合 雪之丞お六
中村 歌女之丞乳母お米
上村 吉弥
怪談 牡丹燈籠ストーリー
旗本の娘・お露は、ひと目惚れをした浪人・萩原新三郎に恋い焦がれてこの世を去りますが、後を追って自害した乳母のお米とともに幽霊になり、牡丹が描かれた燈籠を手にして、新三郎を訪ねようとします。
下男の伴蔵はお露に、新三郎と会えるように懇願されますが、幽霊からの依頼に伴蔵は躊躇します。
悩んだ末に女房のお峰に相談したところ、お峰は100両の大金をもらうことを条件に、この願いを引き受けるよう伴蔵を説得し…。
それから1年後。
伴蔵とお峰は、もらった100両を元手に、馬子久蔵の口利きもあり野州栗橋で荒物屋を営みます。
店は繁盛し羽振りの良い生活をしていた二人でしたが、伴蔵は料理屋笹屋の酌婦お国に入れあげて、通いつめる始末。
それを知ったお峰から厳しく問い詰められます。ついには口論をする二人のもとに、いずくともなく牡丹燈籠が飛んできて…。
三遊亭円朝の傑作の一つとして知られる怪談噺で、人間の欲望の深さを巧みに描き出しています。玉三郎のお峰に、初役となる愛之助の伴蔵と、昨年の『四谷怪談』に続く南座での二人の共演にどうぞご注目ください。
ほな!おおきに!