書評 アホウドリの糞でできた国ナウル共和国物語

先日、愛知の文具王フミヒロさんのブログで紹介されたいた「アホウドリの糞でできた国ナウル共和国物語」。今年の読書の目標は「フミヒロさんが紹介した本は全て読むこと」。ただし今のところ追いついておりません(^_^;)

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ナウル共和国はバチカン市国、モナコ公国に次いで世界で3番目に小さい独立国。太平洋の赤道付近に浮かぶ島国。サンゴ礁に集まってきたアホウドリが糞をして、その糞が長い間に堆積して島になり、長い年月を経てリン鉱石になります。

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ヨーロッパの人々がこれを発見し化学肥料の原料として使い始め、ナウル共和国の住人は大金持ちになりました。働かなくても贅沢に生きていけるようになりました。

1980年代、ナウルは「世界で最も豊かな国」になりましたが、それも長くは続きません。そう、リン鉱石が枯渇することが見えてきました。その時になってナウル政府は「やっぱり国民は働くしかない」と気づきますがやり方をしりません。

自給自足の生活、植民地生活、働かずに遊ぶ生活しか経験していません。海外不動産投資、ネットバンク、難民受け入れの代わりに支援金をもらうなど色々やったけど結果的には全て失敗。バタバタし続けたナウル政府ですが「オーストラリア政府主導のもと、財政再建に向けて進む」という方向性が定まりました。というのが2004年。

その後10年以上経ちますが財政破綻はせず粛々とナウルの人々は生活しているみたい。以前の贅沢三昧の生活とは違う最低限度の生活とのことですが。

この本を読んで感じたのは「やはり働くことは必要だ」ということ。ネットなどでは「月々○○円の不労所得が得られる!」などという広告などが流れてきますが、99.9%は詐欺。もし仮に実現したとしても人に感謝されずに得たお金では幸せになれません。

高額の宝くじが当たった人が幸せになれないのも同じ理由。誰かの役に立って得たお金ではないから。急に大金を得ても普段からお金の勉強をしてない方は使い方が分からないので破滅します。

ナウルの事例は「働く」ということについて考えさせられました。ただし日本人は無駄に働きすぎ。労働生産性はフランスの半分しかありません。もっと時間を短くして効率良く働く必要があります。特に人口減少の局面を迎え、親の介護、子育てが両方発生する団塊ジュニア世代が会社の中心になってくる今後、深刻な問題になります。

かく言う私もかなり残業しておりますし、休みの日もちょいちょい仕事をすることもあります。遊びと仕事の境目のないこともありますが、残業はもう少し減らさないとなぁと。ナウルの人たちみたいに遊んで暮らしたいとは思いませんが、せめて年一回は1週間ぐらい休みが取れるような環境が欲しい・・・。贅沢かな。

文字が大きくあっという間に読める本ですが、オススメいたします。もし図書館においてあるなら借りてもいいかも。

ほな!