夏休みに8歳のわが娘がヘアードネーションしました







幼い頃から美に対して特別な興味がある8歳の次女。特にメイクや髪の毛に対して興味津々で街中で綺麗なお姉さんを見かけると「あのお姉さん髪の毛がクルッとしてて綺麗だね」とか「まつ毛が長くて可愛い」とか細かいところまで観察しています。先日、妻がこっそりまつげエクステをしてきた際もすぐに気づいて、あっという間にバレました(笑)

6歳の時のクリスマスプレゼントのリクエストは「美容師さんが使っている本物のヘアマネキンが欲しい」と言い出し、我が家のサンタさんは大慌て。たまたま知り合いに元美容師の方がいたので、その方に色々アドバイスいただき、サンタさんにお願いして無事持ってきてもらいました(笑)

ヘアマネキンが届いてからはYOUTUBEで髪結いのテクニックを見ながら見よう見まねで編んでみたり、図書館で本を借りてきて試してみたりとしばらくはずっといじっていました。最近は、やや落ち着きましたが、将来の夢は「トリマー」とのことなので、おそらくその道に進むと思われます。

そんな訳で自分の髪の毛を伸ばし続けており、先が傷んでいるので、何度か「短く切らない?」とそそのかしても「髪の毛が結べなくなるのは嫌!絶対に切らない!」と言って聞きません。ところが、昨年、テレビでヘアードネーションの活動を知り、自分の髪の毛が困っている人の役に立つことを知ってからは意識が変わり「もう少し伸ばして私もヘアードネーションする」と言い出しました。

その時だけのことかと思っていたのですが、いい意味で頑固な性格の次女はその後も思いは変わらず。とうとう腰ぐらいの長さまでになり、ヘアードネーションすることに。もうひとつヘアードネーションに思い切ってチャレンジした理由として夏休みの自由研究のテーマにできるということがあります。体を張った自由研究、我が子ながら立派!(笑)

今回、ヘアードネーションでお世話になったのは妻がずっと通っている「隠れ家美容室 ピュールヘアー」。美容師の森裕子さんの技術が上手で、いつも妻を美しく仕上げてくれて感謝しています。マンツーマンで対応してくれるので子どもでも安心してお願いできます。今回も、私たちだけなので気を使うことなく娘がカットされる様子をずっと見ることができました。

日本でヘアードネーションを受け付けている組織は主に2つ、ひとつは特定非営利活動法人「Japan Hair Donation & Charity(ジャパン ヘア ドネーション アンド チャリティー」(以下、通称「JHD&C」)。JHD&Cの寄付の条件は、「31cm以上の長さがあること・カラー、パーマでもOK、完全に乾いていること」で小さな子どもではこの31cmのハードルを超えるのは難しいと思います。もうひとつは「つな髪」でこちらは15cm以上で寄付できます。

今回娘の寄付できる髪の毛の長さはおそらく20cmぐらいだったので、「つな髪」しか選択肢がないかと思っていたのですが、美容師の森さんに聞いたところ、「JHD&Cとしては直接ウィッグにできるのは31cmからですが、それより短い髪の毛は他に販売してその金額をウィッグを作る際の代金に代替しています」とのこと。JHD&Cは顔を知っている方がいらっしゃるとのことだったので、今回はJHD&Cに送ることにしました。

では、ヘアードネーションまでの過程をお伝えします。

まずは髪の毛をブラッシングし、ヘアカタログを見てどのぐらいの長さにカットするか決めます。

髪の毛を綺麗に整え、6つに分けて輪ゴムで留めます。分けることにより、バランスよくカットすることができます。

1本ずつカットしていきます。「お父さん切ってみます?」と言われましたが、人の髪の毛は切ったことがないのでお任せすることにしました。今から思えば1本ぐらい切らせてもらっても良かったかな…。

切った6本の髪の毛の束をひとつに束ねます。せっかくなので握らせてもらいました。

その後は、通常の手順でカットしていきます。今まで1,000円カットしか行ったことがないので、ちゃんとしたサロンで切ってもらって、娘はテンションアゲアゲ。

憧れだったシャンプーも体験しました。気持ちよすぎて妻はいつもここで寝落ちしてほとんど記憶がないそうですが、次女はしっかり起きて満喫していました。超嬉しそう。この笑顔を見れただけでも価値があります。

ドライヤーで乾かし、カットして最後の仕上げ。少しワックスをつけてもらって完成!

ビフォアー・アフター

今回、ヘアードネーションした髪の毛は長いところで25cm、短いところで20cmほど。

切った髪の毛を持って記念撮影。

ピュールヘアーでは代金の10%をJHD&Cへ寄付するという活動をされており、その場で10%分の現金を預かり募金箱に入れました。すでに15万円以上の募金が集まっていました。

最後にカットしていただいた森裕子さんと記念撮影。あとから気づきましたが服のデザインやや被っていました(笑)

絶対に髪の毛は短くしないと言っていた娘がヘアードネーションというちょっとしたきっかけで、コロッと心が変わりました。ヘアードネーションを通して教育はいかに自分が納得して腹落ちするかが大切かということを親として学びました。これからも子どもが興味を持つようなことを親として手助けしていければと思います。

今回、お世話になった「隠れ家美容室 ピュールヘアー」は固定客だけで常に予約がいっぱいで、今現在は新規客は受付しておりません。リピーターだけでビジネスが成り立つというのは理想的な状態。それだけ腕が良くて接客がいいということでしょう。サービス業に携わる者として尊敬の念を抱きます。

さて、この後は夏休みの自由研究としてヘアードネーションのことをまとめる宿題が残っているので娘と一緒に楽しみます!

ほな!おおきに!