今年は思いの外話題になっている「あいちトリエンナーレ2019」に家族で行ってきた







先日、小学生の娘たちと一緒に愛知県美術館で開催されている「あいちトリエンナーレ」へ行ってきました。豊田市美術館のクリムト展に続き、家族で美術館巡り。普段、娘たちはどちかと言えば連れてこられている感いっぱいなのですが、今回次女が「あいちトリエンナーレ」のピエロの彫刻が並んでいる展示のポスターを見て珍しく自分から「行きたい!」と言い出しました。娘が自分から行きたいと言ってくれて美術館好きのワタクシとしては嬉しい限り。

 

 

「あいちトリエンナーレ」は、2010年から3年ごとに開催されている国内最大規模の国際芸術祭。4回目となる2019年は、国内外から90組以上のアーティストを迎えています。国際現代美術展のほか、映像プログラム、パフォーミングアーツ、音楽プログラムなど、様々な表現を横断する、最先端の芸術作品が紹介されています。

会場は今回訪れた愛知県美術館のある愛知芸術文化センターのほか、名古屋市美術館、四間道・円頓寺、豊田市美術館・豊田市駅周辺で開催されています。

 

今回のあいちトリエンナーレでは愛知県美術館での「表現の不自由展」において「炎上」し展示自体が中止になりました。確かに展示は気分のいいものではありませんでしたが、一芸術作品に対して名古屋市長が中止を申し入れるというのはいかがなものかと思います。また脅迫もたくさんあったということで、それに屈したというのも残念でなりません。芸術というものは様々な思想の人が色々な表現をすることによって新しいものが生まれます。それを自分の思想と合わないからといって止めるように働きかけるのは間違っていると思います。

とはいえ、この一件によりSNSなどで拡散されあいちトリエンナーレの知名度は飛躍的に上がりましたので商業的には大成功だったかもしれません。それにしてもあいちトリエンナーレ公式サイトに載っている芸術監督の津田大介氏の写真はいつの時代のものでしょうか…。今の風貌と違いすぎてまるで別人(笑)人間、デブになったらアカンですね…。

 

展示作品が現代美術ということもあり、よくわからないものもありましたが、全体を通して楽しむことができました。特に次女が見たいと言っていたピエロの彫刻が並んでいるウーゴ・ロンディノーネ氏の「孤独のボキャブラリー」はピエロと同じポーズを取って喜んでいました。

 

あいちトリエンナーレは大人はもちろん、子どもでも十分楽しめる企画がたくさんありますので、ぜひ家族でお出かけしてみてください。ただし、名古屋市美術館の展示は不気味なものが多くあまりオススメしません。

あいちトリエンナーレ企画概要

 

国際現代美術展

国内外の66組のアーティスト・団体の新作を含む作品を展示し、最先端の現代美術を紹介します。愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターを中心に、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺)、豊田市(豊田市美術館及び豊田市駅周辺)での作品展示など、広域に展開します。

音楽プログラム

ポピュラーミュージックを中心とした6企画を展開します。A愛知芸術文化センターでは2組の公演と、「MUSIC & ARTS FESTIVAL」を開催。また、S四間道・円頓寺では日替わりでアーティストが出演する「円頓寺デイリーライブ」や、ステージを拡大した「なごの音楽祭」を開催します。

パフォーミングアーツ

国内外の先鋭的な演劇などの作品を、愛知県芸術劇場を中心に名古屋市内及び豊田市内で14演目上演します。日本初演の海外作品、国内新作が揃うほか、「エクステンション企画」と題し、国際現代美術展の参加アーティストによるレクチャー形式のパフォーマンスや参加型プロジェクトを実施します。

映像プログラム

国内外のアーティスト・団体14組による映画作品15本(日本初上映作品3本、新作1本を含む)を、9月15日から9月29日にかけて、愛知芸術文化センターアートスペースAにて上映します。上映期間中、映画監督や作品に関連するゲストを招き、トークイベントを実施し、作品の魅力などを伝えます。

ラーニング

ラーニングでは、「受け止める、深める、形にする、オーナーシップ」をキーワードに、トリエンナーレにやって来た人たちが、時にお客さんになり、スタッフになり、先生になり、生徒になり、友達になり、仲間になって、トリエンナーレのいろいろな楽しみ方を考えて実践していくプログラムを用意しました。

 

会期は10月14日(月・祝)まで。あと一ヶ月ほどありますので、ぜひ時間を見つけて訪れてみてください!

 

ほな!おおきに!