チームラボ 東寺 光の祭 レポート!見どころ、所要時間、オススメの駐車場は?







先日、「チームラボ 東寺 光の祭 – TOKIO インカラミ」へ行ってきました。7年前、催事運営担当としてチームラボの「学ぶ未来の遊園地」を誘致しました。当時、まだ知名度は今ほど高くないものの感度の高いお客様に支持され、過去最高の入店客数を記録し多くの家族連れで連日賑わいました。隣の商業施設のレストラン街にもお客様が流れてくれて前年比2倍の売上を記録するなど相乗効果があり施設担当者からも感謝されました。

その後もチームラボのイベントは着々と進化し年々すごいコンテンツが生まれています。3年前にはお台場で開催されたチームラボ ボーダレスへ行ってきましたが、あまりの進化に驚くとともにどこまで進化するのか追いかけるのが楽しみになりました。

フォトジェニックスポット盛りだくさん!お台場の「チームラボ ボーダレス」へ行ってきた!混雑状況や空いている時間帯、スカートで行かないほうがいい理由など行く前に知っておきたいこと

 

そして、2021年夏、世界遺産であり創建からおよそ1,200年の歴史がある東寺と最新テクノロジーを有するチームラボがコラボしてイベントが開催されました。開場は19時からだったのでちょうどの時刻に車で訪れたら東寺の駐車場はクローズされており、係員に聞いたら「近隣のコインパーキングに停めてください」とのこと。

Yahoo!カーナビで空き駐車場を調べたら周辺はほぼ満車で唯一空いていた駐車場もタッチの差で満車になってしまいました。改めて検索してところすぐ目の前にイオンモールKYOTOがあることがわかり、ここの駐車場に停めることにしました。料金は30分200円と比較的リーズナブル。イオンモール内で2,000円以上買い物をすれば1時間無料になります。

 

東寺までは600m、歩いて10分弱。子どもでも十分歩ける距離で東寺までの道のりは歩道があるので安全に移動できます。

このイベントは公共交通機関で行くことをオススメいたしますが、ワタクシのように遠方から家族で自家用車で来た場合はイオンモールKYOTOの駐車場を利用するのがオススメ。というかここ一択だと思います。

無事、駐車場から歩いて東寺の慶賀門へ到着。

門をくぐり少し奥に行ったところに入口ゲートがあります。事前にネットで申し込みをしてあったのでQRコードを提示しスキャンしてもらってすぐに入場することができました。まったく待つことなくスムースに入れて、さすが世界最先端のテクノロジー集団だと感心しました。役所関係のデジタルインフラにもこういった優秀な企業が携わってくれると一気に使いやすくなるのですが…。

では、順路に沿ってコンテンツを紹介していきます。

講堂に咲く増殖する無量の生命

入場してまず目に入ってくるのは「講堂に咲く増殖する無量の生命」。壁面にプロジェクションマッピングでひまわりが増殖するアニメーションなどが映し出されていました。

 

平安遷都とともに建立された東寺。823年、国立の寺院だった東寺を託された弘法大師空海は、密教という教えを伝えようとし、その中心的な建物として位置づけたのが講堂。講堂の中心が寺域の中心になるよう、密教の中心的建物として建てられた。1486年に金堂、南大門などとともに焼失。金堂が桃山時代、南大門が江戸時代に入ってからようやく再建できたのに対し、講堂は焼失より5年後に、最優先で再建された。

講堂に、花々が、誕生と死を繰り返しながら増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。また、人々が花々に近づくと、花々は散って死んでいく。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

 

金堂の反転無分別

その隣には「金堂の反転無分別」があり、モノクロームのプロジェクションマッピングにより、さっきの講堂とはまた違った趣があります。

 

平安遷都とともに建立された東寺、金堂は、その本堂。平安京の正門、羅城門を挟んで建立された東寺と西寺。796年に東寺が創建され、金堂は、最初に工事がはじめられた。以後、600年以上、都の正面でその姿を残し続けたが、1486年に焼失。現在の建物は、1603年に再建される。宋の様式を取り入れた天竺様と和様を合わせた桃山時代(16世紀後半)の代表的な建物である。

金堂に「空書」が書かれていく。「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。

「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。

 

自立しつつも呼応する生命と呼応する木々

次は「自立しつつも呼応する生命と呼応する木々」という色とりどりのバルーンが変化する作品。バルーン同士は無線で繋がっており、同期しつつ色が変化します。

 

立ち続ける光のovoid(卵形体)と、木々が光り輝く。光のovoidと木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。

光のovoidは人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その光は、周辺のovoidと木々も次々に呼応し同じ色に変化し音色を響かせながら、変化していく。

木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

 

浮遊する、呼応する球体

続いて「浮遊する、呼応する球体」が見えてきます。ヘリウムガスによって浮かせているのだと思いますが、これは準備がたいへんそう。

 

光の球体は、それぞれ自律している。球体は、人が叩くと、もしくは、風が吹いた時、色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら連続していく。光の球体は、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

 


 

自立しつつも呼応する生命の森

その奥には「自立しつつも呼応する生命の森」があり密接したバルーンの間を通り抜ける様はまるで迷路に迷い込んだよう。

 

高密度に立ち続ける光のovoid(卵形体)は、それぞれ自律している。ovoidは、人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺のovoidにも次々に呼応しは、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。光のovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

ovoidの奥から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

 

瓢箪池に浮遊する呼応するランプ

その後は左手に金堂、講堂を見つつ「瓢箪池に浮遊する呼応するランプ」へ。ライトアップされた木々と瓢箪池に浮かぶランプが幻想的。ヒーリングミュージックと相まっていい雰囲気を醸し出しています。デートで訪れたら確実に盛り上がれます。

 

東寺には、日本一の高さを誇る木造塔である五重塔とともに池泉回遊式庭園の要素となっている瓢箪池がある。瓢箪池の水面に浮かぶランプは、それぞれ自律し浮遊している。人がランプの近くを通ると、もしくは風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。その周辺のランプも次々に呼応し、光を輝かせ音色を響かせ、連続していく。

そしてその周辺の《呼応する木々》や《自立しつつも呼応する生命の森》に伝播し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を、そして自然のふるまいを、普段より感じるだろう。ランプは、風が静かで人々が近くにいない時、ゆっくりと明滅をはじめる。ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。

 

呼応する木々

瓢箪池周辺では「呼応する木々」が乱立しており、ライトアップされた木々が呼応するように変化していきます。これはめちゃくちゃ綺麗。

 

木々が光り輝く。木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。木々の光は、人々が近くを通ると、色を変え、色特有の音色を響かせる。その木の光は、周辺の木々に次々と伝播し、音色を響かせながら、連続していく。

木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

 

具象と抽象 – 八島社と五重塔の狭間

そして最後は「具象と抽象 – 八島社と五重塔の狭間」で締めくくり。ライトアップされた五重塔は荘厳な佇まいで、夢を見ているかのような錯覚に陥ります。歴史ある建造物と最新テクノロジーの融合はいやはや素晴らしい。

 

東寺が建立される前から鎮座している八島社と五重塔の狭間にある作品。人々が作品の中に入り止まってしばらくすると、新たな線の集合が生まれて広がっていく。
その線の集合によって、木々は平面の層へと変わる。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

 

作品は以上になります。撮影をしつつ、家族4人で迷子にならないように気をつけながら鑑賞して約50分ほどで見終えました。単にザーッと見るだけなら30分あれば足りますが、カップルでイチャイチャしながら見るならもっと時間があってもいいと思います。営業時間は19時から21時までなので少し落ち着いた19時15分以降で早めに入場することをオススメいたします。

イオンモールでは特に買うものがなかったので、駐車料金は600円でしたが近隣のコインパーキングよりはお値打ちだと思います。

 

このイベントは当日券も販売していますがネット予約で定員になっていたら購入できないことがありますし、購入できたとしても時間がかかることもあります。スムースに入場するためにも事前にネットで予約されることをオススメいたします。なお、会場内にはお手洗いが無く再入場はできませんので入口前で済ませてから入場しましょう。

 

チームラボ 東寺 光の祭 – TOKIO インカラミ Solo Exhibition

会期
2021.8.06(金) – 9.19(日)

時間
8.06(金) – 8.19(木) 19:00 –
8.22(日) – 9.04(土) 19:00 –
9.06(月) – 9.19(日) 18:30 –
* 8.31(火)までは21:00閉場
* それ以降の閉場時間は後日発表

休業日
8.20(金)、8.21(土)、9.05(日)

アクセス
真言宗総本山 東寺(教王護国寺)
京都市南区九条町1
※大宮通沿い「慶賀門」北側よりご入場ください。

電車
JR:「京都駅(八条口)」より 徒歩 15 分
近鉄:「東寺駅」より 徒歩10分
京阪:「丹波橋駅」で「近鉄 丹波橋駅」乗り換え 「東寺駅」より徒歩10分
阪急:「大宮駅」で市バス18、71、207系統乗り換え「東寺東門前」下車 徒歩1分

バス
バス停:「東寺南門前」、「東寺東門前」、「九条大宮」、「東寺西門前」下車

自家用車で来場の場合は上記イオンモールKYOTOの駐車場がオススメ。

 

 

 

ほな!おおきに!