ワタリウム美術館で開催中の坂本龍一 設置音楽展へ行ってきた







友人からいただいた情報で東京の渋谷区のワタリウム美術館で「Ryuichi Sakamoto agync 坂本龍一 設置音楽展」が開催されていることを知り、会場へ行ってきました。ワタリウム美術館は地下鉄外苑前駅から歩いて8分。今回は雨が降っていたため渋谷駅からタクシーを使いました。

 

ワタリウム美術館を訪れるのは初めて。こぢんまりとした小さなアトリエのような美術館。1階の受付でチケットを購入しエレベーターで2階へ上がります。

 
入館料は大人1,000円、ペア割引があり二人で1,600円。会期中何度でも入場できるチケットは1,500円とのこと。もう訪れることはないので1,000円のチケットを購入し2階へ。エレベーターを出ると薄暗い空間に坂本龍一氏が「async」を制作する際にインスピレーションを受けた本や映画などが置いてありました。筆者が気になったのは素数表に関する本。今回の「async」のアルバムを聴いてなんとなくこの本との関係がわかったような気がしました。

 

奥にはアルバム「async」全曲の5.1chサラウンドMIX試聴と高谷史郎の映像で構成されたコーナーがありました。真っ暗な会場にグランドピアノを俯瞰したような映像などが複数面プロジェクターで映し出されています。楽曲は完璧なサラウンドで再生されております。おそらく坂本龍一が意図するものが完璧に表現されているはず。今回のアルバムは「戦場のメリークリスマス」や「energy flow」のようなキャッチーなメロディラインはありませんが、環境音楽としては究極の完成度ではないかと思います。彼の世界を知らない人には難解かもしれませんが坂本龍一氏の音楽の世界が好きな方ならこのアルバムの凄さがわかるはず。

 

3階は暗闇の中にiPadとiPhoneにシンプルな映像が流れていました。静止画のような動画で不思議と心が休まります。

 

4階は「async」の楽曲を用いたアピチャッポン・ウィーラセタクンとのコラボレーションによるビデオ・インスタレーション。映像はうたた寝している人の映像が次々映し出されており正直よくわかりませんでした。
使用されていたアンプはオンキヨー「Integra」シリーズ最上位の一体型AVアンプ「DRX-R1」。価格は45万円。スピーカーは比較的小型でしたが、それなりの価格だと思われます。ここでも完璧なサラウンドMIXが体験できます。

地下1階には「async」や旧作のアナログ盤の試聴、映像作品の視聴スペースと坂本龍一関連グッズショップがあります。1階の入口には今回の設置音楽展の感想が付箋に綴られています。様々な感想があり、これを見てさらに楽しめます。

 

Ryuichi Sakamoto agync 坂本龍一 設置音楽展

会期
2017年4月4日(火)-5月28日(日)

休館日
月曜日

開館時間
11時より19時まで[毎週水曜日は21時まで延長]

入場料
大人1,000円 学生500円(25歳以下)
70歳以上の方 700円
ペア券:大人 2人 1,600円

主催/会場
ワタリウム美術館 2階、3階、4階

 

このアルバムを自宅で聴くなら、5.1chのアンプは必須かつ、ある程度のクオリティのアンプとスピーカーが求められます。久しぶりに自宅のAVシステムを稼働させてじっくり聴いてみたいアルバムに出会いました。

終了まであと2週間、坂本龍一の音楽が好きな方は必見の音楽展。どうぞお見逃しなく。

 

ほな!