笑いあり、涙あり、人としての生き方を考えさせられる!映画評「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」







この映画が上映していることは全然知らなかったのですが、映画をたくさん見ている友人の複数が口を揃えて「この映画は素晴らしかった!」と絶賛されていたので、映画館へ足を運びました。

主人公は札幌在住の34歳、 鹿野靖明氏。 幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、 首と手だけしか動かせないにも関わらず病院には入院せずボランティアの助けを借りて自立生活をしています。

障害者の立場ながら、ボランティアに対してわがまま言い放題。最初はこんなわがままな態度だったら誰にも相手にされなれなくなるのではと思いましたが、それは大きな誤解でした。

鹿野氏はボランティアと対等な立場を保ちつつ、愛されるキャラクターでみんなに愛されていました。周りの人たちは自由すぎる性格に振り回されながらも、彼のことが大好きだったのでしょう。

主演を演じる大泉洋氏の演技も自然で全く違和感がありません。 ワタクシの叔父が鹿野氏ほどではないものの事故の影響で身体が不自由だったのですが、それを思い出しました。

この作品は笑いあり、涙ありで2時間があっという間。幸せな人生とはどういうことなのか、全ての人は誰かに迷惑をかけながら生きてるということ、ボランティアとは何なのかなど様々なことを考えさせられました。

そして、五体満足で普通に生活できることがどれだけありがたく幸せなことなのかを改めて感じることができました。身体が思うように動かなくても一生懸命生きている鹿野氏を見習わねばと強く胸に刺さりました。

身体が自由に動くのに「あれできない、これできない」というのはなんと浅はかなことかと。五体満足ならなんでもできそうな気がしています。自分の中ではそれなりに精一杯生きているつもりでしたが、鹿野氏の生き様を見てまだまだ努力が足りないと思いました。

明日から心を入れ替えて、さらにブラッシュアップして人生を過ごしていきます!まずは早起きして世界遺産検定の試験勉強します!

 

作品概要 公式サイトより

鹿野靖明、34歳。札幌在住。幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。人の助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、風変わりな自立生活を始める。自ら大勢のボランティアを集め、わがまま放題。ずうずうしくて、おしゃべりで、ほれっぽくて!自由すぎる性格に振り回されながら、でも、まっすぐに力強く生きる彼のことがみんな大好きだった―。この映画は、そんな鹿野靖明さんと、彼に出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり涙ありで描く最高の感動実話!

実在した人物・鹿野を演じるのは、同じ北海道出身の俳優・大泉洋。減量で最大10キロ痩せるなどの容姿面を似せるだけでなく、彼の人間的な魅力をユーモアたっぷりに体現する。鹿野に反発しながらも、少しずつ心を開いていく新人ボランティアの安堂美咲役には、高畑充希。何も知らない感情豊かな女の子が、鹿野の最大の理解者へと成長していく姿を、伸びやかに演じる。その美咲の恋人で医大生の田中久を演じるのは、三浦春馬。将来や恋に悩みながらも、鹿野と触れ合う日々を通じて変わっていく青年を、繊細に演じる。その他、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平、韓英恵、竜雷太、綾戸智恵、そして原田美枝子と、本格派・個性派キャストが勢揃い。佐藤浩市も友情出演し、豪華な俳優陣が脇を固める。

監督は『ブタがいた教室』『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』など、デビュー以来「命」と「生きること」をテーマに映画を創り続ける前田哲。原作は、第35回大宅壮一ノンフィクション賞と第25回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した渡辺一史の名著「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」。実際に鹿野靖明さんが暮らしていた札幌や、美瑛・旭川などのオール北海道ロケで撮影が行われた。

誰もが見たことのない力強い人生に、生きる力と希望が溢れ、笑いと涙が止まらない!この冬、最高の感動作が誕生します。

 

ほな!おおきに!