電気に頼りきった生活は危険かも…映画評「サバイバルファミリー」







Amazonプライムで面白そうな邦画を探していて見つけたのが 「サバイバルファミリー」。レビュー数300件以上で、星5つ、星4つの合計が67%あるのでまずハズレではないと観賞しましたが、予想以上に面白く、そして色々と考えさせられました。

ストーリーはある日突然、電気を必要とする全てのものが使えなくなり、どうやって生活していくかというSFファンタジー&コメディー。映画の中では太陽フレアが原因ではないかという設定でしたが、ここまでではないにしても電気が使えなくなることは現実に起きてもおかしくありません。例えば東南海地震が起こって発電所が止まったらまず間違いなく長期間停電します。大きなビルはバックアップ電源があるため多少の時間は電気を使えますが長期間になるとどうにもなりません。

この映画を観て、改めて自分たちが電気に頼り切った生活をしていることがわかりました。日常的に使っているスマホしかり、仕事で使っているパソコンしかり、日が落ちてから普通に暮らせるのも電気があってこそ。映画の中では電池などの電気さえも使えないため、とてつもなく不便な生活が続きます。

さえないお父さん役の小日向文世が一世一代の決断をして、実家のある鹿児島へ向かうまでのドタバタストーリーが他人事ではなく、見るものを惹きこみます。実際に電気がなくなったら、果たしてどうなるのだろうかと真剣に考えるいいきっかけになりました。電気が一切使えなくなった場合の設定などについて「実際にはあり得ない」などと突っ込んでおられる方がおられますが、あくまでSFコメディ作品と割り切って観るのであれば十分楽しめます。

我が家は飲料水や非常食の備蓄、防災グッズの確保など防災対策はかなりしっかりしているつもりですが、映画のように2年間も電気が使えないと全くどうしようもありません。

2年間も電気が全く使えないということはまずないとは思いますが、改めて防災用品を見直してみるいい機会になりました。ここ十数年の間に間違いなく東南海地震は発生し、そうなると未曾有の災害に見舞われることになります。津波が発生しないことを祈るばかりですが、果たしてどうなることやら。

作品概要
東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。さえないお父さん(小日向文世)、天然なお母さん(深津絵里)、無口な息子(泉澤祐希)、スマホがすべての娘(葵わかな)。一緒にいるのになんだかバラバラな、ありふれた家族…。そんな鈴木家に、ある朝突然、緊急事態発生! テレビや冷蔵庫、スマホにパソコンといった電化製品ばかりか、電車、自動車、ガス、水道、乾電池にいたるまで電気を必要とするすべてのものが完全にストップ!ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。次の日も、その次の日も、1週間たっても電気は戻らない…。情報も断絶された中、突然訪れた超不自由生活。そんな中、父が一世一代の大決断を下す。果たして、サバイバル能力ゼロの平凡一家は電気がなくなった世界で生き延びることができるのか!?今、鈴木家のサバイバルライフの幕があがる!!
(C)2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ

ジャンル ドラマ, コメディー, SF, ファンタジー
監督 矢口史靖
主演 小日向文世, 深津絵里, 泉澤祐希

「サバイバル・ファミリー」はいつ同じような状況に陥ってもおかしくない話であり、平和ボケを正す意味でも必見の価値があります。24時間営業のコンビニの便利さに慣れて、それが当たり前になっている日本人は見ておくべき作品だと思います。Amazonプライム会員なら無料で観られますので、まだ観ていない方はぜひどうぞ。


ほな!おおきに!