奈良国立博物館の特別陳列「お水取り」へ行ってきた







久しぶりに奈良の実家の帰省のついでに奈良国立博物館で開催されている特別陳列「お水取り」「覚盛上人770年御忌 鎌倉時代の唐招提寺と戒律復興」「珠玉の仏教美術」へ行ってきました。

奈良国立博物館は近鉄奈良駅からは歩いて10分ほどの場所にあります。途中、奈良公園を通るので鹿があちこちウロウロしてるのを横目に見ながらなので、あっという間に到着。最近は中国人観光客が鹿の習性を知らず無茶するため事故が多発してるとのこと。鹿は時期によっては気性が荒いこともあるので注意が必要。

 

しかしながら、公園に野生の鹿がいて、せんべいで餌付けをできるところは世界中探してもおそらくここだけのような気がします。中学校の教室のドアが「コンコン」とノックされたので開けたら鹿がいたという都市伝説がありますが、これは実話です(笑)

話がずれましたが、奈良国立博物館の今回のメイン展示は「お水取り」。お水取りは東大寺の二月堂でおこなわれる仏教法会で、正式には修二会(しゅにえ)といいます。行事の目的は、仏の前で罪過を懺悔すること。現在は3月1日から14日までおこなわれ、その間、心身を清めた僧(練行衆)が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願します。

 

お水取り(修二会)は、天平勝宝4年(752)に東大寺の実忠和尚が初めて十一面悔過を執行して以来、一度も絶えることなく不退の行法として約1260年にわたって実施され続けてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。

この展覧会は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画で実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示しています。

今まで「お水取り」という言葉は聞いたことはあるものの、実際どんなものなのか知りませんでしたが、今回の展示でよくわかりました。まずもって1,200年に渡って続いているということが凄い。歴史の積み重ねが半端ない。

その他の展示も楽しめましたが、同時開催されている仏像館の「珠玉の仏たち」がめちゃ良かった。中でも十二神将立像は髪型がスーパーサイヤ人みたいで、とてつもなくカッコよく迫力がありました。ひょっとして鳥山明氏はこれを見てスーパーサイヤ人を思いついたのかと思えるほど。フィギュアがないかamazonで検索しましたが残念ながら販売してませんでした。

 

奈良国立博物館では、各種電子マネーが使えます。クレジットカードはもちろん、銀聯カード、交通系ICカードやLINE PAYなど多種多様な電子マネーが使えるので海外から来られた方でも現金を使うことなく支払いができ、とても便利。美術館や博物館は現金しか使えないところが多い中、こういう取り組みは嬉しい限り。また今回、コロコロを引いていたので、ロッカーに預けようと思ったのですが入る大きさのものがなく、警備室で預かってもらいました。少々大きめのバッグやスーツケースなどでも預かってくれます。

 

入場料は520円と良心的な価格。仏像館も鑑賞できてこのお値段はコスパ高し!わざわざこれだけを観に行くほどではありませんが、奈良方面へ行くことがあれば、少し足を伸ばして立ち寄る価値は充分にあります。

奈良国立博物館

特別展示
「お水取り」

東大寺二月堂の「お水取り」は、奈良時代から一度の中断もなく続く伝統行事です。長い歴史のなかで育まれてきた「お水取り」の世界の一端を、展示室に再現します。

「覚盛上人770年御忌 鎌倉時代の唐招提寺と戒律復興」

唐招提寺中興の祖と仰がれる覚盛上人。その御忌770年に当たり、上人の事績とともに鎌倉時代の唐招提寺について紹介します。

会期

平成31年2月8日(金)~3月14日(木)

開館時間 (名品展・特別陳列・特集展示)
午前9時30分から午後5時まで (ただし下記の日は延長)
・名品展・特別陳列・特集展示は毎週金・土曜日は午後8時まで(12月28日・29日は除く)。
・東大寺二月堂修二会(お水取り)期間(3月3日~7日、10日、11日、13日、14日)は午後6時まで。

休館日
毎週月曜日(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日。)
1月1日
その他に臨時に休館日を変更することがあります。

 


ほな!おおきに!