神懸り的な芸術作品がいっぱい!台北の故宮博物院に行ってきた







先日、家族揃って3泊4日で台北へ旅行へ行ってきました。ワタクシは3回目ですが、子どもたちは台北は初めてなので、とりあえずベタな観光地を押さえるべく、故宮博物院へ。宿泊しているコートヤードマリオット台北からは電車だとぐるっと遠回りになるため1時間半ぐらいかかりますが、タクシーだと30分弱で行けます。

料金はだいたい200元(約700円)ほどで移動にかかる時間を比較したらタクシーの方が圧倒的に早くコスパがいいのでタクシーで行くことに。途中、多少の渋滞があったものの予定通り30分で到着。 料金は235元(約800円)、日本だとおそらく3,000円以上かかると思われますので、料金が安いのはとってもありがたい。


 
タクシーのルート(約30分弱)

 
電車のルート(約1時間40分)

 
故宮博物院は世界四大博物館のひとつで世界一の中国美術工芸コレクションとしても名高く、その収蔵品は70万点弱にも及びますが、そのうち展示されているのは厳選された6,000~8,000点と言われています。展示品は陶器から螺鈿(らでん)・翡翠(ひすい)・彫刻・絵画・書道など多岐にわたり、3フロアに分かれています。

 

まずはチケットブースでチケットを購入。小学生以下の子どもは無料なので、大人のチケットはひとり350元(約1,200円)ですが、故宮博物院の規模と展示物を考慮したらリーズナブル。

 

娘たちが音声ガイドを借りたいというので4名分借りることに。こちらは大人、子ども関係なくすべて有料で1台150元(約500円)と日本の音声ガイド料金とあまり変らない価格なので、現地の人にとっては高く感じるような気がします。

 

1階が混んでいたため、2階から鑑賞することにしました。このフロアには明、永楽の器物の特別展や北宋の陶磁コレクション、唐の書画などが展示されています。故宮博物院の中ではやや地味な展示になります。

 

3階は清の国宝、器物、西周晩期の鐘などや山東龍山文化晩期の器物、殷晩期の銅器などが展示してあります。故宮博物院で 最も有名な展示物である2色に分離した翡翠を清廉潔白を表す白菜に模した「翠玉白菜」と、3層になっている石に加工を施した「肉形石」は他の美術館へ貸し出し中とのことで展示がなくちょっと残念。事前に「日経おとなのOFF」の台湾特集に貸し出し中と書いてあったので、知ってましたが、出来れば子どもたちに見てあげたかったなぁ…。

 

ここのフロアで子どもたちが喜んでいたのは錯視の展示物。いわゆるトリックアートと呼ばれるもので、正面から見た形と奥の鏡に写った形が違うという摩訶不思議な立体錯視作品が展示してありました。 これらの作品を作ったのは、明治大学の特任教授で数学者である杉原厚吉先生。期間限定の展示とはいえ日本人の作品が故宮博物院に展示されるのはものすごいことのような気がします。

 

そして1階へ。ここには 1本の象牙から21層の球体を掘り出した「彫象牙透花雲龍紋套球」が展示してあります。23年前、故宮博物院へ初めて訪れた際に、この 「彫象牙透花雲龍紋套球 」を観て、とても人間業とは思えない技術に驚愕するとともに感動したのを鮮明に覚えています。娘たちはまだ小学生なので、このすごさがどこまでわかったのか定かではありませんが、とりあえず全力でこのすごさを伝えておきました。約20年ぶりに観てもそのすごさは変らず。一体どうやったらこんなものができるのか不思議でなりません。

 

最後は物販コーナーで 「翠玉白菜」のキーホルダーをお土産として購入し、外で記念撮影。この故宮博物院は建物の外観の美しさも見所のひとつ。帰りはタクシーで士林駅まで行き、そこからMRTで台北市内へ。料金は135元(500円弱)ほど。バスもありますが、4人で乗るならタクシーの方が早くて便利。

台北へ行ったら、ぜひこの故宮博物院を訪れてみてください。世界4大美術館に入っているだけあり、素晴らしい展示品が並んでいます。収蔵品は70万点あり、5大宝物などの定番展示物以外は順次入れ替えをしているため、いつ行っても違った展示を楽しめます。

ほな!おおきに!