ひと月ほど前に熱田神宮の朔日参りに毎月一緒に参拝している友人のY氏から一冊の本を借りました。お互い会うたびにオススメの本を貸し借りしています。今回借りたのは「金運を爆上げする12の習慣」という本。やや下世話な感じはしますが、書いてあることは至極当然の内容で一部を除いて納得することばかり。ワタクシは宝クジは買わないのでその点だけは同意できませんが、それ以外は腑に落ちました。
この本を書いている住職がいる「長福寿寺」という神社はどこにあるのだろう?とGoogleマップで検索したところ、千葉のかなり外れの方にありました。通常ならこんな遠いところは行けないな…と済ますところですが、なんとすでに訪問を予定しているホキ美術館のすぐ近くにあることがわかりました。
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もうこれは引き寄せの法則としか思えません。今回宿泊含めてお世話になる先輩のK氏に打診したところ、同行を快諾してくれました。そして先日、念願の「ホキ美術館」へ立ち寄った後に、「長福寿寺」を訪れてきました。
ひと言で言うと「お金の臭いがプンプンする少々下品な神社」ですが、商売人としては超一流。夕方16時頃に訪れましたが僻地で特に特別な建物があるわけでもないのに大勢の参拝者がいました。ワタクシたちがいる間だけでも大型観光バスが2台停まり中からぞろぞろ人が降りてきます。バスが到着する度にマイクで呼び込みをしていたのにはある意味頭が下がりました。雰囲気としては由緒あるお寺という感じは全くしないので、そういうのを求めてる方にとっては違和感があると思います。
バスから降りた人たちがこぞって金運グッズを買っていくので相当な売上になっていると予測されます。
金運グッズは購入せず朱印帳に記帳してもらいました。
おみくじだけ引いてみました。普通のおみくじではなく金運グッズ付(笑)
正面には大きな象の像(笑)が立っており、足を撫でながら願い事を叶えると願いが叶うとのこと。一応信じて撫で撫でしてきました(笑)
境内の至る所にいろんなPOPやポスターがあり、全く落ち着きがなく品がありません。
ここを訪れて思ったのは何事もアイデアと行動力があれば集客は可能で莫大な利益をあげられるということ。なんの変哲も特徴も無いお寺でも魅せ方ひとつで全国からお客さんが来るお寺になります。このお寺の住職は相当やり手のマーケターと言えるでしょう。
この後にすぐ近くにある「笠森観音(笠森寺)」を訪れました。坂東三十三観音霊場のひとつで岩の上に立つ有名な神社。荘厳な雰囲気が漂う素晴らしい神社でしたが、参拝者の数は比べ物にならないくらい少なく、あまりにも対照的。お金儲けという観点では長福寿寺が圧倒的に勝者ですが、世の中それだけではないので、この辺が面白いところでもあります。
山道の途中には子授観音・子授楠があり木の穴をくぐると子供を授かると言われています。
坂東三十三観音霊場のひとつだけあり、朱印帳は素晴らしい出来栄え。久々に感動しました。
もし、千葉へ旅行することがあれば、ぜひこの長福寿寺とともに笠森観音も訪れて、そのギャップを感じ取ってみてください。世の中の仕組みというか色々な側面が見えてくるはず。
電車とバス・タクシーでも行けなくはないですが、かなり不便な場所にありますのでマイカー、レンタカーなどの自動車での訪問をオススメします。
ほな!おおきに!