付加価値とはどういうことかをレトルトカレーを見本にしてわかりやすく説明してみた







先日、とあるイベントで2種類のレトルトカレーが販売されていました。ひとつは「伊予牛ビーフカレー」という何の変哲もない普通のパッケージで販売されています。

 

もう一方は、キティちゃんが印刷され金色の箱に入って「愛媛カレー」とデカデカと書かれた伊予牛ビーフカレー。

 

実はこのレトルトカレー、中身は全く同じなのですがキティちゃんのパッケージのカレーは内容量あたりの価格は2倍の値段が付いています。お皿に出して食べたら全く同じなのに価格は2倍…。

 

これが最もわかりやすい「付加価値とは何か」という一例になります。「キティちゃん」というブランディングが追加されてパッケージデザインを変えるだけで2倍の料金をもらうことができます。多少、パッケージにコストがかかるのとサンリオへのブランド使用料がかかるので利益は2倍にはなりませんが、それでも1.5倍にはなるでしょう。

自分たちのビジネスでも同じことが言えます。誰でもできるようなことは競争が激しくなり単価がどんどん下がります。一方、誰にもできない、もしくは1万人に一人とか100万人に一人とかのスキルであれば競争にならず、自分の決めた価格で交渉することができます。

一番有名なところで言えばデザイナーの佐藤可士和さんではないでしょうか。ユニクロやソフトバンク、楽天、日清食品などのロゴをはじめ、幼稚園のリニューアルプロジェクト、セブンイレブンのコーヒーの自販機などディレクションは多岐に渡ります。

 

5月10日(月)まで国立新美術館で「佐藤可士和展」が開催されており、めちゃくちゃ行きたいのですが全国巡回されるような気もしていますのでちょっと様子をみています。

佐藤可士和さんのロゴなどのデザイン料は億円単位と言われており、まさに競争がない「The付加価値」に他なりません。もちろん、最初から高額なブランディング料ではなかったと思いますが、唯一無二で誰も真似できないロゴやデザインを制作し、請け負った企業の業績アップを続けた結果、今の立場になっておられます。

先日、NewsPicksでも特集されていましたし、4月1日(木)のカンブリア宮殿でも特集が組まれていますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

日本人はどちらかというと安いことが正義みたいな感覚が染み付いており、付加価値を付けて儲けるということに注力していないような気がします。

これからの時代、日本はどんどん人口が減り、伴って客数もどんどん減ります。 売上は客数✕客単価で決まりますので、今後の日本においては売上や利益を上げるためには客単価を上げるか、海外に打って出るしかありません。海外展開できる業種ばかりとは限りませんので、付加価値を付けて高く売るということが重要になってきます。

そして自分自身も付加価値を付けていかなければ生き残っていけない時代に突入しています。ワタクシが1万時間以上経験している得意な分野は、本業で培った「クオリティの高い接客術」「物販・SNSマーケティング」「イベントなどのプロデュース」「営業・交渉術」「VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)」「広報・パブリシティ」とプライベートで磨いた「写真撮影」「ライティング(文章術)」「ブログなどのウェブデザイン」の組み合わせになります。一つだけなら世の中にもっと長けた人がいますが、これを全て組み合わせたら、なかなかのレア人財なのではないかと。

昨年の12月22日に「土の時代」から「風の時代」へ移行し完全に流れが変わりました。コロナはきっかけに過ぎず、終息したとしても過去の状態に戻ることはありません。

各自で「スキルセットの向上」「人的ネットワークの構築」「自己理解の深耕」をして自分の価値を高めておく必要があります。これからの時代を生き抜く術がわかりやすく書かれている「ライフピボット」がベストセラーになっています。最近、読んだ本の中ではダントツに良かったのでぜひ読んでみてください。40代以下の人は全員必読の一冊だと思います。

人生100年時代のバイブルに出会った!書評「ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術」黒田悠介著

 

Youtubeで書評があるので、まずはこちらを見てから読んでみてください。もしくは読んだ後にこれで復習するのもいいかもしれません。

 

ほな!おおきに!