書評 〜未来に先回りする思考法〜

この本の一番最初に書かれている文章は・・・

”実際に空飛ぶ機械が、数学者と機械工の協力と不断の努力によって発明されるまでには、百万年から一千万年かかるだろう。”

ー1903年、ニューヨーク・タイムズ
(ライト兄弟初飛行の数週間前に掲載)

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革新的な未来は誰にも予想できないし、そう簡単には当てられない。かのニューヨーク・タイムズの記事でさえ大きく見誤ります。最近は情報含めスピードが早くなっているのでさらに未来を予測することは難しくなっているでしょう。

AIはどんどん進化、発展を続けています。昨日のGoogleが開発したコンピューターと人間との囲碁の試合の初戦はAIが勝利。あっという間人間は勝てなくなるでしょう。基本的にコンピューターはミスをしないし膨大なビッグデータから最適な解を一瞬で計算しつつ相手の癖も全てお見通しなのでまず勝てません。

友人に借りたこの本、相当面白く興味深い内容でした。今年読んだ中では一番賢くなったような気がした本なので、万人にオススメいたします。

どの章もなるほどと思うことばかりなですが特に腹落ちした部分を抜粋します。

ビジネスの世界でアクションを起こすのは、電車に乗る行為とよく似ています。目の前には、都内の通勤ラッシュのように、分刻みのスケジュールで電車が走っています。その中から、選ぶ市場や戦い方によって、乗る電車を選ばなくてはいけません。

ただし、乗客はその電車がどこまで行くものなのか、事前に知ることはできません。遠くまで行ける電車を見抜けるかどうかは、乗客の未来を読む力に委ねられているのです。

最も遠くに連れて行ってくれる電車を見つけて飛び乗ることに成功すれば、大きく飛躍できるでしょう。ただしそのためには「切符」を持っている必要があります。この「切符」にあたるのが「リソース」です。それは資金だったり、自分のスキルや経験であったり、人脈だったりと様々です。もしそれらの最低条件を揃えていないと電車に乗ることができません。

もちろん、電車によって切符は全て異なります。もしあなたが、何が課題でどうすればよいかが分かっていても、切符を持っていなければ、チャンスに飛び乗ることはできません。

そしてもう一つ重要になるのが電車の出発時刻、つまりタイミングの問題です。ビジネスの世界には定められた時刻表がありません。自分の予測に基づいて、電車がやってくるタイミングを読む必要があります。タイミングがすべてを決めます。

だからこそ、未来が読める「だけ」では価値がないのです。その恩恵に預かるためには、未来に向かう電車が来るタイミングで、必要なリソースを揃えて、駅のホームで待っていなければなりません。そのためには、まず自分が持っている手持ちのカードをきちんと把握し、電車が来るまでの残り時間中で、足りない条件を揃えく必要があります。

電車がやってくるタイミングが直近であればあるほど、同じことを考えホームで待つ人が増えますから、一人ひとりが得るリターンは減ります。一方、そのタイミングが遠ければ遠いほど準備している人が少なくなりリターンは大きくなります。競争が激化する前に参入障壁を作り、先行者利益を享受することもできます。

しかし、そのためには長い期間準備するための経済的余裕が必要になります。どのアクションが最適化は、そのあたりを加味して判断しなければなりません。

これからの時代は「IT(ネット)☓何か」だと言うことは間違いありません。そしてその「何か」は「情報」である可能性が高いでしょう。10年前と比べれば資金は少なくて済みますし必要なスキルは下がりました。アイデアさえあれば色んな事ができるようになりました。

私のこのブログも10年前なら私の知識ではこんな体裁よく、かつ安価なコストで作ることは不可能でした。今だからできることであり、ありがたい時代になったなぁと思わずにはいられません。

これからの人生何がどうなるかわかりませんがチャンスが来た時に「切符」を持っておくよう努力はしておかなければならないと心に刻みました。そのためにはたくさん本を読んだり、情報を手に入れたり、スキルを磨いたり、色んな人に出会ったり、今まで以上に頑張らないと。

この未来に先回りする思考法は本当にオススメですので機会があればぜひ読んでみてください。

ほな!