「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう」を考えてみた







電通の女性社員が自殺をしてから一気に加速した「働き方改革」。長時間労働、サービス残業を是正し、早く帰るよう各社が動き出しました。しかし、業務内容や仕組みを変えることなく、早く帰れと言われても現場担当者としては狼狽するばかり。いわゆる「時短ハラスメント」が横行することになります。

本当は楽しくなるはずの働き方改革が楽しくないのはなぜだろうという問いかけをサイボウズの碧の社長がしています。

働き方改革の最先鋒として有名なサイボウズ株式会社は、2017年8月8日に創業20周年を迎え、これを記念して、人気アニメ『紙兎ロペ』原作者・内山勇士氏による、働き方改革をテーマにしたアニメ『アリキリ』を公開しています。

創業20周年記念アニメ特設サイト
「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。」

日本社会における働き方改革の必要性が昨年頃から強く叫ばれる中で、生活スタイルは人それぞれのはずなのに、会社から求められる成果は変わらず、残業時間だけが規制されるなど、画一的な制度改革に対する現場の不満の声は高まる一方に見受けられます。 サイボウズは2005年に離職率が28%に達したことを機に、ひとりひとりが幸せに働くことができる環境作りに挑戦してまいりました。『100人いれば100通りの働き方』をポリシーとして働き方改革に取り組んできた企業として、世の中で働き方改革が一般的になったいま、どうすれば働くことが喜ばしく、楽しいものになるのか、皆さまと一緒に考えていきたいという想いから、記念すべき20周年の節目に働き方改革をテーマとしたアニメを制作いたしました。

このアニメを観たらクスッと笑えて、思わず「あるある」と多くのサラリーマンが共感するのではないでしょうか。

「アリキリ」 第1話:残業編

 

「アリキリ」 第2話:女性活躍編

 

「アリキリ」 第3話:イクメン編

 

またサイボウズの青野社長と星野リゾートの星野社長の対談では、お二人とも素晴らしい働き方をされており、さすがというしかありません。

働き方改革は「休み方改革」だ。労働時間を減らすより、個人が休みを実感できる方が大事──星野佳路×青野慶久

 

特に共感したのは

労働時間を減らすことより「休んだ実感」を持てる日を増やすことが大切

 

プレミアムフライデーは間違い、ゴールデンウィークは地域別に分けて取るべき

 

という二点。労働時間は多少多くても、しっかり休みが取れて楽しんでリフレッシュできればたいていのことは乗り切れます。休みの日も頭の中が仕事で一杯でメールに追いかけ回されているとだんだんしんどくなります。

プレミアムフライデーは言うまでもなく、ゴールデンウィークや長期のお盆休みは日本の愚策だとずっと思っていました。世間の休みが集中することにより、道路は渋滞、新幹線や飛行機は大混雑、ホテルや旅館はどこも一杯で価格が高騰するという事態が毎年繰り返されています。一体、誰が得をするのでしょうか。少し考えれば判るのですが「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三方良しならぬ「売り手悪し」「買い手悪し」「世間悪し」の三方悪しでしかありません。

売り手である企業は一時的に一気に需要が発生するため無駄なコストが発生します。なだらかに需要があることが一番企業としては効率が良く、上手くまわります。

買い手である消費者はGW価格で高い代金を支払わなければならず、あちこち混雑、渋滞にハマれば生産性ゼロの無駄な時間を過ごさなければなりません。

 

そして渋滞が起これば排ガスが普段以上に発生し地球温暖化を促進することになります。なぜ、こんな愚策を長年続けているのか疑問。筆者はGW中に働く仕事なので休みをずらして取得しております。おかげで旅行も空いている時にリーズナブルな価格で行くことができます。

GWや長期のお盆休みを廃止して日本人全員が交代で連休を取ることができればもっと純粋に連休を楽しむことができ、経済もよくなります。

1日も早くGWやお盆休みが解体されて、ある程度自分の意志で連休が取れる社会になることを願っています。

ほな!