コンビニ店員の外国人化が止まらない 無人化になるのは時間の問題?!







先日、某コンビニ店を利用したら、言葉がたどたどしい外国人で、正直何を言っているのか、一回ではわかりません。2度、3度聞き直してやっとなんとか理解できるレベル。コンビニに接客満足は求めていませんが、ここまで日本語が通じない状況でバイトしている本人たちはたいへんだろうなと思いながら、外に出て入口を振り返ったら、こんな貼り紙がしてありました。

お客様へ

1月2日のラジオ番組を聞き、当店にも当てはまることと思い、お客様にお願い申し上げます。
当店は、外国籍の従業員が多数います。言葉が通じず、お客様にご迷惑をおかけしていることは重々承知しております。申し訳ありません。ですが、彼ら、彼女らも自分の国からはるか離れた日本という国に未来を求めて、今現在の日本人以上に働き、頑張っています。
ラジオでのコンビニ店長は、今後も積極的に外国籍の従業員を採用するとのことでしたが、私も同じ考えです。頑張る外国籍の従業員を応援したいと思っています。今後もお客様には多々ご迷惑をおかけするとは思いますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

店主

 

 

1月2日のラジオ番組というのがどんな内容だったのかは知りませんが、おそらく、全国どこのコンビニでも同じような人手不足の状況なのだと思われます。

日本フランチャイズチェーン協会の集計では、全国のコンビニの2017年10月の既存店売上高は7,949億円と5ヶ月連続の前年割れ。さらに来店客数も、12億9,549万人と10ヶ月連続のマイナスを記録。とりわけ耳目を集めたのは、王者セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高の連続増収が、同月に62ヶ月でストップしたこと。その後はまた3ヶ月連続で増収を続けていますが、そのうち減収が続くと思われます。

人口減少社会を迎えたにも関わらず、大量出店してなんとか増収をしていたコンビニチェーンもついに下り坂を降り始めました。むやみやたらに増やしたつけとして、どこの店舗でも深刻な人手不足が起こっています。

コンビニが提示する時給では日本人は集まらず、ほとんどの店舗は外国人でなんとか凌いでいる状況。これら外国人の多くは技能実習留学制度を利用して来日しており、大多数が違反状態にあるなど深刻な問題になっています。

先程の貼り紙の内容に戻りますが、未来を求めて来た外国人は正直がっかりしているのではないでしょうか。コンビニ店員をしていても技能は全く身につかず、賃金は日本の最低賃金が適用されないため、さらに安い賃金で働かされています。

「今現在の日本人以上に働き」という文言にも違和感を抱きました。24時間営業の店舗で働かせているのはオーナーであり、好き好んで日本人以上に働いているのではありません。これからも積極的に外国籍の従業員を採用するということですが、コンビニが提示する賃金では日本人を雇えないだけではないでしょうか。

ちなみにこの店舗ではたどたどしい日本語の外国人2人のみで運営されており、監督する立場のスタッフは見受けられず、そのうち事故やトラブルが起きるのではないかと心配になりました。

 

 

コンビニの人件費は限界に来ており、これから考えられるのは営業時間の短縮かレジの無人化しかありません。中国の大都市ではスマホ決済が可能な無人レジのコンビニが普及しており、ローソンも2018年に国内で実験的に導入します。

コンビニは店舗オーナーにフランチャイズ契約で運営させる方法が大半で、店舗の人件費はオーナーの負担。儲かっているのは一部の繁盛店舗と胴元だけ。それ以外の店舗のオーナーは家族総出で運営してまともに休むこともできず、寝る時間も少なく、しかも儲けもほとんどない状況で働いていると聞きます。

おそらく、あと3年もすれば、破綻するコンビニ店舗が続々と出てくることでしょう。それに取って代わるのがAmazonの無人コンビニになっているような気がします。さて、筆者の未来予測は当たるのでしょうか…。

ほな!おおきに!