金魚の立体感がすごい!刈谷市美術館で開催中の金魚絵師 深堀俊介展へ行ってきた

昨今、なぜか金魚ブーム。松坂屋名古屋店で開催していたアートアクアリウム展は連日長蛇の列ができるほどの大人気。そして、9月15日(土)から刈谷市美術館では「金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋」がスタートしました。開催3日目に行っていましたが、若い女性から年配の方まで大勢のお客様で賑わっていました。おそらく、刈谷市美術館の展覧会の入場者数を更新するのではないかと思われます。


 
深堀氏の技法は器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵の具で金魚を少しずつ描いて、さらにその上から樹脂を重ね、そしてまた金魚を描いていく…という作業を重ねていきます。それにより、絵が重なってまるで生きているような立体感のある金魚が表現されています。

描き始めた当初は一層で一気に金魚を描かれていましたが2011年からは少しずつ部位を重ねて描いているため、本当に金魚がいるかのような圧倒的な立体感があります。映画の2Dと3Dぐらいの差といえばわかりやすいでしょうか。さらに近年の作品はレベルが上がっていて、細かく緻密になっていたり、水面に波紋を表現していたりと素晴らしい芸術作品に仕上げっています。

代表的な枡の中の金魚の作品をはじめ、食器やブリキ缶、城のプラモデルの内側など、様々なモノに金魚が表現されています。その他、金魚すくいのポイやTシャツ、海水パンツに直接金魚を描いた作品や、2mを超える大きな金魚の絵などもあり見応え十分。

東日本大震災で被災された上野敬幸氏のお子さんの遺品である上履きを使った作品には心を打たれました。震災を風化させないためにも、こういう取り組みはとても大切だと思います。

一番最後の「しんちう屋」のブースは撮影可となっていました。SNS全盛の昨今、イベントが開催されていることを知ってもらうためには撮影できる場所は必須。インスタやTwitter、Facebookなどで広がれば、一気に情報が拡散されます。

 

吊られているのはビニール袋に見えますが、実際は硬い樹脂でできており、裏から見ると…。

 

水面に波紋が表現されています。どうやってこれを作ったのかとても気になります。

 

物販コーナーではサイン入りの作品集をはじめ、クリアファイル、ポストカード、Tシャツ、ポスターなどが販売されていました。

 

刈谷市美術館は支払いは現金のみというなんとも時代遅れな状況で泣けてきます。今やスーパー・コンビニなどでもクレジットカードや電子マネーが使える時代なのに、なんとも情けない。最近は多額の現金を持ち歩かない人が増えているため、クレジットカードや電子マネーが使えれば、売上はもっと上がるのに本当に勿体ない。刈谷市美術館のスタッフの情報リテラシーが上がってクレジットカードや電子マネーが導入されることを願っております。

それはさておき、深堀俊介氏の作品は、どれも素晴らしく、唯一無二の作品。見た目にもわかりやすく、子どもと一緒に訪れても楽しめますので、ぜひ立ち寄ってみてください。深堀氏とのワークショップやライブペインティングはすでに終了しましたが、来月には深堀氏とまわる展覧会鑑賞」 +「弥富金魚の市場見学バスツアーやスペシャルトークショー、新作インスタレーション公開制作などが控えておりますので、ご都合の会う方は参加してみてはいかがでしょうか。なお、中学生以下の子どもと行くなら、「体育の日(10月8日)は刈美で過ごそう」の親子無料デーは中学生以下のお子様1名につき保護者2名が無料で入場できますので、この日が狙い目。

深堀俊介氏のSNSはこちらからどうぞ。


 

展覧会パンフレット


 

金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋

【会期】
平成30年9月15日(土)〜平成30年11月4日(日)

【休館日】
月曜日
(9月17日、24日、10月8日は開館)、9月18日(火曜)、25日(火曜)、10月9日(火曜)

【会場】
刈谷市美術館全館

【開館時間】
午前9時から午後5時
(入館は午後4時30分まで)
初日(9月15日)は午前11時から、11月3日(土曜)は午後8時まで

【入場料】
一般900円(700円)、学生700円(500円)、中学生以下無料
( )は20名以上の団体料金

 

展覧会内容の紹介
(パンフレットより)

金魚の持つ神秘性に魅了され、創作を続ける深堀隆介(1973年愛知県名古屋市生まれ、横浜市在住)。深堀は透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという独自の斬新な手法で注目を集める若手の現代美術家。

1995年愛知県立芸術大学を卒業した深堀は、名古屋のディスプレイ会社に勤務するも1999年に退職、本格的に創作活動を開始し、絵画と立体を並行してさまざまな作品を制作します。
しかし、次第に自分が何をすべきかを悩み、自信を失いかけていた頃、金魚を描くきっかけとなった転機が訪れます。それは7年間放置していた水槽で生き続ける金魚の存在に気づき、その美しさに衝動を覚えたこと、金魚に救われたというこの出来事を「金魚救い」と呼び、その後、金魚に自分を重ね、表現を追究してきました。

極めて独創的な深堀の技法は、器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描いていき、さらにその上から樹脂を重ねます。その作業を繰り返すことにより、絵が重なり合い、まるで生きているかのような金魚が表現され、圧倒的な立体感をもって観るものに迫ります。
その生き生きとしたリアリティは平面である絵画作品と立体作品の境界に揺さぶりをかける革命的絵画と言えるでしょう。こうした一連の金魚作品によって、国内はもとより今や世界的に高い評価を受けています。また、近年ではライブペインティングやインスタレーションにも力を入れ、ますます表現の幅を広げています。

本展では、初期の立体作品から初公開となる新作インスタレーション《平成しんちう屋》を含む代表作約200点により、深堀隆介の世界を紹介する本格的な個展となります。絵画でありながら立体的な躍動感にあふれ、不思議な美しさを湛えた深堀金魚を存分に愛で、お楽しみください。

ほな!おおきに!