家族の大切さを語るクリントイーストウッドが超渋くてカッコいい!映画評「運び屋」







昨年は一年間で映画100本鑑賞するという目標を掲げ、結果111本という結果で終えました。ただし、本を読む時間が減ってしまったので今年は50本に減らす代わりに毎月映画館で1本以上鑑賞するという目標を立てました。1月、2月は
順調にクリアし、3月は月の半ばに「運び屋」を観ようと映画館に行ったら1時間ほど前だったにも関わらず満席で断られました。

その後は、海外旅行など色々予定があり、3月最終日の31日20時10分から上映の回に行って何とか目標達成。上映時間設定がなかなか自分のスケジュールに合わず、どこかで時間を潰さないとならないのはとっても面倒くさい。オンデマンドで好きな時間に観ることに慣れてしまうと時間を合わせることにストレスを感じます。

さらに上映時間になってもなかなか本編が始まらないのもなんとかして欲しい。それなりの料金を払っているのに、なぜ10分以上も広告を見せられなければならないのでしょうか。お客さんの貴重な時間を奪うようなことをしていたら、そのうち映画館は廃れます。

VRゴーグルが4K対応になり、オンデマンドで最新作品が自宅と映画館の同時上映になったら映画館で観るメリットは音響がいいことぐらいしかありません。音響デバイスもどんどん進化しており、ネックウェアラブルスピーカーと音響VRがもう少し進化したらドルビーアトモス並みの音響を家庭で体験できるようになります。自宅で1,000円程度で最新の映画が大画面で観られるようになったら家族揃って観る場合以外は誰も映画館へは行かなくなるような気がします。話が脱線しましたが、広告の件は映画関係者の方はぜひ改善していただきたいと思います。広告を流したいのであれば、上映が終わって、次の回が始まるまでの間にしてください。

さて、今回鑑賞した「運び屋」ですが、映画フリークの友人二人が揃って絶賛していたので絶対に素晴らしい作品だということを確信していました。実際に鑑賞したら、その通り、いやそれ以上の素晴らしい作品でクリントイーストウッド教の信者になっていました。

 

88歳で監督をしながら主演するバイタリティのすごさも去ることながら、なんとも言えない色気とかっこよさに痺れます。この映画のテーマは「家族」であり、仕事よりも何よりも家族が大切ということを懇々と語っています。

今回の役どころでは90歳になって、やっと家族の大切さに気づいたということになっています。世の中には、最後までそれに気づかない人もいれば、晩年になって気づいて手遅れで家族が破綻する人、早く気づいて家族仲良く暮らす人など色々なパターンがあると思います。ワタクシの場合はおかげさまで早めに健康と家族が何よりも大切ということに早めに気づけて本当に良かった。

仕事ももちろん大切ですが、家族があっての話。朝から夜遅くまで働いて、休日出勤していては、そのうち家族に見放されます。昭和の時代はワーカホリックな男性でもなんとか生きていけましたが、今の時代は無理。そういう点では仕事は二の次と分かっている今の若者の方がずっと利口だと思います。

ド派手なVFXやカーアクションなどはなくても、映画って素晴らしいと思わせてくれる本当に素晴らしい作品で家族を持っている方は必観。特に大画面でないと迫力が感じられないという作品ではありませんし、バリバリのサラウンドでなくてもいいので、もう少ししてから自宅で観てもいいかもしれません。

 

90歳になろうとするアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、ないがしろにした家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。ある日、男から「車の運転さえすれば金をやる」と話を持ちかけられる。なんなく仕事をこなすが、それはメキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋。気ままな安全運転で大量のドラッグを運び出すが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る……。

 

なお、自宅で映画館並みのスクリーンサイズを体感するならPSVRはうってつけ。2K画質なので、ややざらついた感じはありますが、手軽に大画面で観賞することができます。価格は販売当初よりかなり下がりましたので買い時でしょう。映画鑑賞もオススメですが、VR対応の映像作品を観ると本当にその場にいるかのような錯覚を覚えます。ある意味、ヤバイと思えるほどの世界が広がっています。まだ体感したことない方はぜひお試しください!

 

ほな!おおきに!