先日、豊田市美術館で開催されている「展覧会 ゲルハルト・リヒター」へ行ってきました。
今年の6月に東京国立近代美術館で開催された際も鑑賞してきました。
今日もっとも注目を集める画家ゲルハルト・リヒター。日本の美術館では16年ぶりとなる大規模な展覧会になります。
ペンキを塗りたくったようなドローイング作品が有名ですが、初期のフォトペインティングなど、約140点が展示されており、見応え十分。
豊田市美術館の会場は空間が広いので、東京国立近代美術館とはまた違った印象で観ることができました。
平日の10時30分過ぎに訪れたということもあり、お客さんはまばらで、落ち着いて鑑賞することができました。
所要時間はゆっくり観ても40分程度。
豊田市美術館は庭園がステキなので、それらを観ても1時間少々あれば十分かと思います。
展覧会 ゲルハルト・リヒター 概要
リヒターは1932年にドレスデンに生まれ、1960年代にデュッセルドルフの芸術アカデミーで学びます。
その頃から一貫して絵画を手掛けながらも、身近な写真を拡大して描く〈フォトペインティング〉、ガラスや鏡を用いた作品、巨大なカラーチャート、そして抽象絵画など、今日絵画が持つ可能性を最大限に展開しながら、わたしたちがイメージを思い浮かべ、見つめ、そして作り出す、その条件自体を問う制作を続けてきました。
それはまた、第二次世界大戦からの東西分裂と統一を経験した自国ドイツの歴史も背景に、イメージがいかに真実性を持ち得るかを検証する長きにわたる実践でもありました。
リヒターが90歳を迎える年に開催されるリヒター展は、彼が大切に手元に残してきた作品を中心に、60年にわたる画業を紹介します。
なかでも、アウシュヴィッツの強制収容所でひそかに撮影された写真を出発点にした〈ビルケナウ〉は、2014年にようやく取り組むことができたと画家が語る集大成的な作品です。
これまでヨーロッパ各地、そしてニューヨークで展示され、さまざまな議論を呼んできましたが、アジアでは初めて公開されることになります。
60年代の〈フォトペインティング〉から初公開となるドローイング、豊田会場のみ展示される2022年の最新作、あわせて約140点による待望の回顧展。豊田市美術館の特徴的な空間でぜひご覧ください。
展覧会 ゲルハルト・リヒター
会期
2022年10月15日[土]-2023年1月29日[日]
休館日
月曜日[2023年1月9日は開館]
[2022年12月28日-2023年1月4日は休館]
開館時間
午前10時-午後5時30分[入場は午後5時まで]
観覧料
一般1,600円、高校・大学生1,000円、中学生以下無料
– オンラインチケットは100円割引、20名以上の団体は200円割引(他割引との併用不可)
ほな!おおきに!