今日は、気心の知れた友人を誘って、初めての能楽鑑賞をしてきました。
場所は京都の観世会館。
能楽鑑賞ガイドをされている小島玉江さんの案内で、日本の伝統文化である能楽の奥深さに触れる貴重な体験ができました。
今回の鑑賞にあたり、事前に玉江さんからZoomを通じて、能楽の歴史や背景、鑑賞ポイントについて丁寧にレクチャーを受けました。
そのおかげで、ただの観客としてではなく、より深く能楽を楽しむことができました。
特に、能楽における「静と動」の美しさや、能面を通じて表現される繊細な感情には、予想以上に心が揺さぶられました。
今回の舞台では、11時から16時20分まで、約5時間弱、以下のような多彩な演目が披露されました。
まずは、「頼政」という演目。源頼政の壮絶な最期を描いたこの能は、武士の誇りと悲しみが繊細に表現され、圧倒されました。
続いて、狂言「水掛聟」。農民の日常を描くこの狂言は、ユーモアたっぷりで、観客を笑顔にさせるひと時でした。
さらに、絶世の美女と称された中国の楊貴妃をテーマにした「楊貴妃」も鑑賞しました。この演目では、美しい愛の物語が幻想的な雰囲気の中で繰り広げられ、その美しさに息を呑みました。
そして最後に、「葵上」。源氏物語の一部を題材にしたこの演目は、愛と嫉妬がテーマで、登場人物たちの複雑な感情が舞台上に鮮明に描かれていました。
有料ではありますが、何を話しているかを表示してくれる端末を借りたので、より一層、内容を理解しやすくなりました。
観劇後には、三人で京都駅前の焼き鳥屋で食事をしましたが、そこでも話題は尽きず、玉江さんに能楽に関する質問を次々と投げかけ、さらなる知識を吸収しました。
能楽が単なる古典芸能ではなく、現代の私たちにも多くの学びを与えてくれるものであることを再認識した瞬間でもありました。
店に入る直前にパラパラと雨が降り始めて、テーブルに着いたら土砂降りと激しい雷が轟きました!
ですが、夕食を終えた頃、外に出てみると、雨はすっかり上がっており、濡れることなく駅まで辿り着けました。
新幹線が30分遅れていましたが、運良く自由席でスムーズに名古屋まで帰ることができました。
これも晴れ男の効果かな笑
今回の能楽鑑賞で感じたのは、日本の伝統文化が持つ深い精神性と、それを現代にどう活かしていけるかということ。
特に印象に残ったのは、終演後に設けられた自由撮影タイム。
SNSでの拡散を狙った新しい取り組みでしたが、能楽のような伝統芸能においては珍しい試みであり、その意欲には感服しました。
伝統を守りつつ、新しい風を取り入れる姿勢こそが、700年という長い歴史を持つ理由なのかもしれません。
最後に、名古屋の能楽堂も評価が高いと聞いているので、次回はそちらでの鑑賞を計画しようと思っています。
能楽に興味を持たれた方は、ぜひ一緒に鑑賞ツアーを企画しましょう。
日本の素晴らしい文化を、もっと多くの人と共有していきたいと思います。
ほな!おおきに!