衝撃の展開にハラハラ・ドキドキ!アカデミー賞4部門受賞は納得!映画評「パラサイト 半地下の家族」







一昨年は年間で111本、昨年は55本の映画を鑑賞しました。今年も年間50本以上かつ毎月映画館で1本以上鑑賞することを目標に掲げました。1月は「フォードVSフェラーリ」2月は「リチャードジュエル」そして3月は第92回アカデミー賞最多4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞と映画の賞を総なめした「パラサイト 半地下の家族」を鑑賞してきました。本当は2月に鑑賞予定でしたが満席で断られ、その後なかなか映画館に足を運ぶ機会がなく、やっと鑑賞することができました。

折しも新型コロナウイルスが世間を騒がせており、首都圏では閉鎖になる映画館もありますが名古屋はまだそこまで状況は厳しくありません。ただし、観客はほとんどおらず平日の日中とはいえワタクシを入れて数名ほど。少し時期が経っているものの、明らかに新型コロナウイルスの影響が出ています。この人数なら絶対に感染しませんのである意味、一番いい娯楽かもしれません。

 

上映5分前でこの状況。なかなかシュール。

 

韓国の貧困層が半地下の住居に住んでいるのは以前、WBSの特集で見たことがあり、そういったことに焦点を当てたドキュメンタリータッチの映画かと思っていたら全く予想を裏切られるストーリー展開。アカデミー賞はじめ各種映画賞を総なめにしたのは納得の内容で最後までハラハラ・ドキドキの衝撃の連続。いやはや見応えありました。まだ観ていない方はぜひ映画館へ足を運んでみてください。まだ間に合います!
 

全世界、鳥肌熱狂!ユーモア、サスペンス、アクション…映画のすべてが詰まった超一流エンターテイメント

カンヌ国際映画祭では、審査員満場一致で[最高賞]パルムドールに輝いた『パラサイト 半地下の家族』。タランティーノ、ジャームッシュら名匠の話題作を抑え、韓国映画として初の同賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた。その後も各国の映画祭を席巻。第92回アカデミー賞®国際長編映画賞韓国代表にも選出され、受賞が有力視されている。メガホンを取ったのは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など、世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノ。本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した、超一級のエンターテインメントとして描き切った。韓国動員1,000万人突破、フランス動員150万人突破、香港・台湾では歴代パルムドール受賞作品において最多動員数を記録。さらには6か国で韓国映画の動員記録を塗り替えるなど、全世界で爆発的盛り上がりをみせる傑作が、いよいよ日本に上陸する。

全員失業中の一家が目指す、高台の豪邸。そこは、最高の就職先ー?

全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―。ツイストを効かせながら猛烈に加速していく100%予測不能な展開。喜怒哀楽、全ての感情が揺さぶられる、唯一無二の最高傑作が誕生した!

名優ソン・ガンホ×最高のスタッフ集結!観るものの心に「パラサイト」して離れない、驚異的な映像体験

貧しい一家の大黒柱ギテクを演じるのは、『殺人の追憶』をはじめポン・ジュノ監督と4度目のタッグを組む国際的名優ソン・ガンホ。変幻自在な圧巻の演技で、加速していく物語を牽引する。共演には、『最後まで行く』イ・ソンギュン、『後宮の秘密』チョ・ヨジョン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』チェ・ウシクなど、個性豊かな実力派の面々が集結。さらには、撮影を『哭声/コクソン』ホン・ギョンピョ、美術を「オクジャ/okja」イ・ハジュンが手掛けるなど、国内外で活躍する一流のスタッフが揃った。生活感溢れる半地下住宅、洗練されたモダンな豪邸、そして周囲の街並み…実在するかのような説得力を持ちながら、驚異的なスケール感がある空間は「道以外すべてセット」という大規模なオープンセットで撮影された。ポン・ジュノ監督のこだわりが細部まで濃密に感じられる完璧な映像は、一瞬にして観る者を魅了し、物語へと引き込んでいく。

ストーリー

過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。

“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。

「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。“受験のプロ”のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった——。

パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“ 高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく——。

 

首都圏は外出自粛要請が出ているのでなかなか映画館には足を運びにくいかと思いますが、それ以外の地域なら、映画館はガラガラなのでまず新型コロナウイルスに感染することはないと思われます。というかガラガラの映画館でダメと言われるなら日常生活できませんし…。間もなく上映終了となりますのでぜひ映画館へどうぞ!

ほな!おおきに!